電脳筆写『 心超臨界 』

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( リチャード・ニクソン )

従軍慰安婦という嘘 《 懲りない面々の無反省――西尾幹二 》

2024-08-09 | 04-歴史・文化・社会
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先日発足した朝日の「慰安婦報道」第三者委員会のメンバーを見て、私は愕然とした。委員の大半が、これまで慰安婦問題を作り出した側の人々、朝日新聞と同じような言説あるいは歴史観を披瀝(ひれき)してきた人たちばかりだったからである。


◆懲りない面々の無反省

巻頭論文「朝日叩きではない、朝日問題の核心」西尾幹二・評論家
『WiLL』2014年12月号、p34 )
  
「従軍慰安婦」が問題であったのは、旧日本軍の官憲による朝鮮人女性たちの「強制連行」を主張する吉田証言があったからである。他に尤もらしい理由はない。「強制連行」がなかったのだとしたら、たしかに人権を奪われた不幸な女性の悲運のテーマは残るかもしれないが、日本が政治的に責められる問題ではもはやない。慰安婦問題はただちに「問題」ではなくなるのだ。それは世界中の売春一般の問題と同じことになる。

1930年代~40年代の旧日本軍が8万~20万の朝鮮の女性を「強制連行」して戦地で強姦陵辱し、性奴隷に仕立てたというありもしないデタラメ話が世界中に広がっているというのが慰安婦問題の実相である。これがいま日本を蔽(おお)っている政治的苦難で、吉田清治証言を報道し、32年間訂正せず、誇大拡散させてきた朝日新聞の活動の帰結である。

世界中のどこでも、ナチス治下のドイツ軍にも、朝鮮戦争下の米軍や韓国軍にもあったし、最近もアフガニスタン前線の米軍にフィリピン人女性が宛がわれていた現実もある。であるのに、旧日本軍だけが比類なく罪深いと言われる不当さ、不公平感に、いま日本人は歯ぎしりする思いをしているのである。それが「問題」の核心である。

それなのに、「悲惨な境遇に置かれた女性が存在したことが問題の本質である」などと論理のすり替えが再び最近行われている。朝日の木村社長の弁解を聞いていても、「これからも朝日は大事な問題として戦地での女性の人権、尊厳の問題として明確に従来の主張を続けていくつもりだ」などと明言し、論点をすり替えたまま、これで押し通そうとしている。

また、同じようなことを行って朝日を応援する意見があちこちに出始めてもいる。慰安婦問題の本質は強制連行の有無にあるのではなく、戦時下での性暴力、人権問題にあるのだ、というようなはぐらかしの議論を担ぎ出す人がポツリポツリと出始めている。たとえば朝日新聞紙面審議委員の中島岳志氏は、朝日の紙面上でこう述べている。

「慰安婦問題の本質は強制連行の有無ではなく、戦時下の性暴力・人権問題にある。という朝日のスタンスは間違っていない」(朝日新聞9月26日付)

やがてこういう懲りない面々の無反省が言論界の左半分を蔽うのであろう。

同じく、審議委員の斎藤美奈子氏は「いま何より必要なのは、戦時性暴力に対する国際的な視野の中で慰安婦問題を検証することだ」と述べる。

私は木村社長や中島委員や斎藤委員に、朝日さん、皆さん、どうぞお好きなようになさって下さい。と申し上げたい。なぜなら、朝日新聞はこれから社を挙げて、古今東西の、全地球上の戦時売春一般の問題に取り組み、女性の人権、尊厳を守るべく勇敢に起ちあがるというのだから、どんな紙面になるのか期待して見守りたいと思うからだ。世界は広い。どうか日本以外の国々の軍の管理問題や衛生問題を大いに研究してもらいたい。

ところが、先日発足した朝日の「慰安婦報道」第三者委員会のメンバーを見て、私は愕然とした。委員の大半が、これまで慰安婦問題を作り出した側の人々、朝日新聞と同じような言説あるいは歴史観を披瀝(ひれき)してきた人たちばかりだったからである。

たとえば岡本行夫氏は、「従軍慰安婦をつくりだしたのは過去の日本の国家です。(中略)この国民基金を通じて、一人でも多くの日本の方々が償いの気持ちを示してくださるよう、参加と協力を切にお願い申し上げる」とした「女性のためのアジア平和国民基金」呼びかけ人の一人であり、北岡伸一氏は日中歴史共同研究で捏造された「南京虐殺」を史実と認め、その数は2万~20万人とするなど中国の主張に屈した人物である。

保坂正康氏も、朝日新聞と同様のGHQ占領史観にとらわれて戦後民主主義万歳の人であることはあまりにも有名な事実であり、田原総一朗氏は一連の朝日批判について「朝日新聞批判に強いナショナリズムを感じるがゆえに、『朝日新聞よ、頑張れ』と言いたくなる」(『週刊朝日』9月5日号)と朝日にエールを送る一人だ。

私は委員長を務める中込秀樹氏に申し上げたい。「あなたがまずなによりも先になさるべきは委員の総入れ替えではないかと」と。これではまるで「慰安婦第一人者委員会」である。
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