電脳筆写『 心超臨界 』

ひらめきを与えるのは解答ではなく質問である
( ウジェーヌ・イヨネスコ )

それは、君が、この人生を終えようとするとき、その臨終のときの物語――田坂広志

2024-05-18 | 03-自己・信念・努力
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 いま、一つの人生を終えようとしている。おまえ。
 もし、おまえが、この人生とまったく同じ人生を、
 もう一度生きよと問われたならば、
 然(しか)り、と答えることができるか。


◆「永劫回帰」

『未来を拓く君たちへ』
( 田坂広志、くもん出版(2005/03)、p27 )

「悔いの無い人生」を生きるとは、何か。

その問いを考えてきた。
その問いを考え続けてきた。
そして、それらの数多くの哲学者や思想家の中に、
この問いをどこまでも深く考えた、一人の哲学者がいた。

フリードリッヒ・ニーチェ

ドイツの哲学者だ。

人類の歴史の中でも、燦然(さんぜん)と輝く思想、
そして、孤高と呼ぶべき思想を語った
フリードリッヒ・ニーチェ。

この哲学者が、素晴らしい思想を残している。


「永劫回帰(えいごうかいき)」の思想だ。


この思想は、深遠で、難解な思想だ。
だから、この思想の解釈だけで、
後世の数多くの哲学者たちが、
数多くの解説書を残している。

しかし、この思想の真髄(しんずい)は、
一つの素朴な物語として語ることができる。

それは、どのような物語か。

それは、君が、この人生を終えようとするとき、
その臨終のときの物語。

「永劫回帰」の物語だ。

その物語を話そう。
その物語の場面に思いを馳(は)せながら、聞いてほしい。


君が、この一回かぎりの人生において、
様々な人々と巡り会い、様々な運命が与えられ、
その人生を精一杯に生きていく。
そして、いつか、その人生の終わりがやってくる。

その人生の最後のとき、
不思議な人物が、君の側(そば)に現れる。
そして、その人物は、
君に対して、こう問いかける。

「いま、一つの人生を終えようとしている。おまえ。
 もし、おまえが、この人生とまったく同じ人生を、
 もう一度生きよと問われたならば、
 然(しか)り、と答えることができるか。

 いや、さらに、
 もし、おまえが、この人生とまったく同じ人生を、
 何度も、何度も、永遠に生きよと問われたならば、
 然り、と答えることができるか。

 その永劫に回帰する人生を、
 喜んで受け入れることができるか」

その不思議な人物は、
君に対して、そう問いかける。


それが、「永劫回帰」の物語だ。
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