電脳筆写『 心超臨界 』

ひらめきを与えるのは解答ではなく質問である
( ウジェーヌ・イヨネスコ )

向上心 《 人生の教えをどこに読みとるか――サミュエル・スマイルズ 》

2024-06-20 | 03-自己・信念・努力
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実際、伝記を読んでかき立てられる人間的な興味は強烈である。一人の人間の生涯や経験を忠実に描いたものには真実性という魅力があるから、架空のものでは味わえぬおもしろさがあるのである。記録に残された他人の一生からは、誰もが何かを学びとるだろう。あまり重要ではない行為や言葉でも、自分と同じ人間が言ったり、行なったりしたことかと思えば興味が湧くものである。


◆人生の教えをどこに読みとるか

『向上心』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房 (2011/5/21)、p139 )
第4章 見識を高める――「人生の教え」をいつ、どこから学びとるか
2 人生の教えをどこに読みとるか

人間にとって世の中でいちばん興味のある対象と言えば、ほかでもない自分と同じ人間である。人間の生活にかかわるすべてのできごと、すなわち経験・喜び・悲しみ・成功などは、何にもましてわれわれの好奇心をゆさぶる。

人はみな程度の差こそあれ、自分以外の人間を人類という大家族の一員、つまり仲間として眺め、興味を持つ、その人の教養が深ければ深いほど、人類の幸福に関するすべての事柄に共感する度合いも深まるのである。

人間として互いに抱く興味は、さまざまな形で表現される。肖像画を描くのも、胸像を彫るのも、誰かについて文章を書くのも、みなそのあらわれである。

なかでも他の人間に対する好奇心を一段とそそるのは、その人がどんな生涯を送ったか、つまり個人的な歴史を知ることである。

「人間の社交性をもっとも顕著に示しているのは、たった一つの事実以外にはない。それは伝記を好むという事実である」と19世紀の思想家カーライルは言っている。

実際、伝記を読んでかき立てられる人間的な興味は強烈である。一人の人間の生涯や経験を忠実に描いたものには真実性という魅力があるから、架空のものでは味わえぬおもしろさがあるのである。

記録に残された他人の一生からは、誰もが何かを学びとるだろう。あまり重要ではない行為や言葉でも、自分と同じ人間が言ったり、行なったりしたことかと思えば興味が湧くものである。

立派な人物の一生の記録は特に有益である。それはわれわれの魂に呼びかけ、希望を抱かせ、偉大な手本を示してくれる。崇高な精神に燃えて義務を果たし一生を終えた人たちの影響力は、永久に消えることがない。

「立派な生涯は、いつの時代にも生きている」とはジョージ・ハーバートの言葉である。

ゲーテに言わせれば、賢い人はどんなに平凡な人間からも何かを教えられるものである。ウォルター・スコットは、馬車で旅に出るといつも、乗り合わせた人たちの特徴や目新しい印象を拾い集めたという。ジョンソンはある町を歩けば、その町に住む人たちの生い立ち・人生経験・試練・苦労・成功そして失敗談などをぜひとも知りたがったという。

これが世界の歴史に名をとどめ、今日われわれに貴重な文化遺産を遺してくれた人たちのことならば、知りたいのはなおさらである。このような人たちを物語るすべてのこと――彼らの習慣・態度・人生観・経歴・言葉・信奉した座右の銘・その偉大さなどはいずれも興味津々であり、学ぶ点も多く、われわれを力づける手本でもある。
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