電脳筆写『 心超臨界 』

自分を励ます最良の方法、それは人を励ますこと
( マーク・トウェイン )

自分を鍛える! 《 “天才”とは人にすぐれた忍耐力があるということ――ジョン・トッド 》

2024-08-10 | 03-自己・信念・努力
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
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天才の誉れほど若者が憧れるものはない。しかも、たゆまぬ努力や掘り下げた研究を行なうのに忍耐心がいらず、何の苦もなくできるところが天才の特性だと思っている者が少なくない。ところが、たとえばアイザック・ニュートンのような真の天才は、自分と他人の知力の大きな、そして唯一の違いは、自分にはより強い忍耐力があるだけのことだ、と言っている。


『自分を鍛える!』
( ジョン・トッド、三笠書房(2002/02)、p18 )
1章 ものを「考える頭」には限界がない!

◆“天才”とは人にすぐれた忍耐力があるということ

私はある時、公の場で何千人もの人々が唖然として見守る中を、一人の少年が非常に高い建物の上の避雷針に登るのを目撃したことがある。風が激しく吹きつけ、避雷針はぐらぐらと揺れたが、少年は上へ上へと登り続け、とうとう約60メートルの高さにある風見に到達した。見ていた者は一瞬一瞬、今にも少年が墜落するのでは、と手に汗にぎる思いだった。しかし、もっと仰天したのは、少年が風見によじ登り、その上に立って両腕を高く空中に広げ、不安定な足場が風でぐるりと回ると、少年もそれと一緒にぐるぐる回転したことだった。少年は飽きるまでそこに立っていて、それから悠々と降りてきた。

この少年が偉大な企てを行ない得る人間だったことは間違いない。ところがそれ以来、この少年の話を耳にしたことは一度もない。どうしてであろうか。少年のすぐれた資質が手つかずのままに終わったか、あるいは、持って生まれた天分が正しい方向に向けられなかったか、そのどちらかだろう。

ちなみにこの少年は、見ていた少年たちに危険きわまる手本を示したかどで罰金を科せられてしまった。しかし、彼のそういった大胆不敵さを抑えつつも、恐れを知らないその持って生まれた天分をどうにかして然るべき方向に注意深く向けてやれなかったものかと残念でならない。

ここで私は、昔からある言葉であるが、危険な言葉を使ってきた。つまり、「天分(ジーニアス)」という言葉である。人と違った突飛なやり方で何かをしようとする者が少なくないが、彼らはそれが天分ということと切り離せないことだと思っている。平凡なことを非凡なやり方で行なうことこそまさに、天分に恵まれた人間の特徴だと考える者がいるのである。

しかし、けっして天才を気取ったり、天才の片鱗が自分にもあるなどと公言するつもりではない。真の天才がこの世に生まれるのはきわめて稀である。その稀な天才たちは人からうらやましがられ、お手本にされるけれども、実際、世の中をより賢明で立派なものにする天才となるとさらに数は少ないのである。一所懸命に学ぶ目的というのは、自分の頭脳がことさら人よりもすぐれていることを発見するためでなく、それを活発に、しかも明確に役立つようにすることなのである。

天才の誉れほど若者が憧れるものはない。しかも、たゆまぬ努力や掘り下げた研究を行なうのに忍耐心がいらず、何の苦もなくできるところが天才の特性だと思っている者が少なくない。ところが、たとえばアイザック・ニュートンのような真の天才は、自分と他人の知力の大きな、そして唯一の違いは、自分にはより強い忍耐力があるだけのことだ、と言っている。

あなたにはすぐれた頭脳と健全な判断力、生き生きとした想像力や幅広くものを見たり考えたりする力があるかもしれない。しかし、確信を持って言うのだが、あなたは恐らく天才ではあるまい。したがって、ひたすら努力せずしてはけっして人より抜きん出ることはできないのだ。
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