電脳筆写『 心超臨界 』

一般に外交では紛争は解決しない
戦争が終るのは平和のプロセスとしてではなく
一方が降伏するからである
D・パイプス

自助論 《 空高く飛ぼうとしない精神は、やがて地に堕ちる――サミュエル・スマイルズ 》

2024-06-30 | 03-自己・信念・努力
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生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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「常に良心が命じる義務を果たし、結果は天にまかせよ――これが幼少のころ両親から受けた教えだ。私はいまもこの忠告を実践しているし、決してそれを忘れずに一生を終えるだろう。この教えを守って生きてきた私には、それだけ犠牲も多かった。だが少しも悔やんではいない。むしろそのような人生こそ、結局は繁栄と幸福への道だったのだ。私は自分の子供にも、ぜひ同じ道を歩むよう教え示すつもりでいる」( アースキン )


『自助論』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房(2002/3/21)、p265 )
10章 人間の器量――人格は一生通用する唯一の宝だ!
1 人格こそ一生通用する唯一の宝だ

◆空高く飛ぼうとしない精神は、やがて地に堕(お)ちる

「知は力なり」といわれる。だからもっと深い意味でいえば、人格こそが力なのである。愛情なき心、行動を伴わぬ知性、やさしさに欠けた才気――これらも確かに力ではあるが、ヘタをすると害悪をもたらすだけのものになりかねない。

われわれは確かに、このような知性からも何かを学び取り、楽しみを与えられるだろう。だが、それを尊敬できるかといわれればなかなか難しい。ちょうど、器用に人のふところから財布を抜き取るスリや、馬をみごとに操る追いはぎを尊敬しかねるのと話は同じである。

誠実や高潔、善意という資質は、単なる言葉のアヤでは語りつくせない。そして、これらの資質こそが人間の人格の根本を形づくっていく。この資質に意志の強さが加われば、それこそ鬼に金棒だ。よいことを行い悪を拒み、困難や不幸に耐え抜く力は、たちどころにわれわれの体内にみなぎるにちがいない。

ある軍人が、卑劣な暗殺者に捕えられた。暗殺者はこの軍人をあざけり、「もはやおまえには身を守る砦すらないのさ」とせせら笑った。すると軍人は自分の胸に手を当て、「私の砦はいつもここにある」と答えたという。このように、いかなる不運に見舞われようとも、高潔な人間の人格はまばゆいばかりの光を放つ。たとえ万人が倒れた後も、彼は高潔さと勇気を武器に独り、孤塁を守っていくだろう。

アースキンは、誰にも支配されない不羈独立の精神と真理へのあくなき探究心をかね備えた実に立派な人物だった。彼は、自分の行動のモットーを次のように述べているが、それはあらゆる人々が心に刻むべき言葉である。

「常に良心が命じる義務を果たし、結果は天にまかせよ――これが幼少のころ両親から受けた教えだ。私はいまもこの忠告を実践しているし、決してそれを忘れずに一生を終えるだろう。この教えを守って生きてきた私には、それだけ犠牲も多かった。だが少しも悔やんではいない。むしろそのような人生こそ、結局は繁栄と幸福への道だったのだ。私は自分の子供にも、ぜひ同じ道を歩むよう教え示すつもりでいる」

人は誰でも、すぐれた人格を得ることを人生最大の目的とすべきである。正しい手段でそれを得ようと努力すれば、ますます生きる力がみなぎり、人生観もゆるぎないものとなるだろう。

たとえ実現はできないとしても、人生に高い目標を持つことは少しもムダではない。「顔を高く上げようとしない若者は、いつしか足もとばかり眺めて生きるようになるだろう。空高く飛ぼうとしない精神は、地べたをはいつくばる運命をたどるだろう」と政治家ディズレーリは述べている。

生活と思考に高い基準を設けて暮らす人間は、確実に進歩向上する。最高の成果をもとめようと努力すれば、誰でも最初の出発点よりはるかに前進できるはずだ。しかも究極の目標地点には達しなくとも、向上の努力は必ずそれにふさわしい恩恵をもたらすにちがいない。

世間には人格者ぶった偽善のやからも多い。もちろん、真にすぐれた人格はめったに見まちがえられたりしない。だが中には、立派な人格が金もうけの役に立つと考える連中もいる。彼らは、ことさら人格者ぶって軽はずみな人々をたぶらかそうとする。

チャタリス大佐は、正直なことで有名な一人の男に、「君のような評判が得られるなら、1000ポンド払ってもいいね」と持ちかけた。「なぜですか?」とたずねられると、このならず者の大佐は、「それを元手にすれば、軽く1万ポンドだって稼げるからさ」と臆面もなく答えたという。
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