司法書士のオシゴト

会社にかかわる登記を中心に素朴なギモンにお答えします♪ 

内容証明 その2

2010年08月26日 | いろいろ

前回、内容証明の作成と発送の依頼があった際、こんなことを言われました。
「実は、内容証明郵便と一緒に普通郵便が送られてきたんです。普通郵便としては、内容証明と全く同じ内容の書面が入っていたんですが、コレって何なんでしょう??」

その時点では、何のことやらさっぱり分からず、「申し訳ないのですが、知りません。スミマセン_(_^_)_ 」と、お返事するしかありませんでしたが、ひょんなことから、この正体が判明しました。

少なくとも、法律上の何らかの効果があるものではないようなのですが、「ナルホドねぇ~。。。そういうことか。。。」何とな~く分かりました。 ただ、受け取った方は、たぶん意味不明で、「なにこれっ?」と思うんじゃないでしょうか。

普通郵便を送る理由の一つは、内容証明を受け取らない(受け取れない)場合に、内容を知らせるためなのだそうです。
つまり、例えば弁護士さんなどから書留郵便が来たとしましょう。不在の場合は不在通知が来ますが、そのまま受け取らない場合は郵便物は差出人に戻ってしまいます。そういう場合に備えて普通郵便を送っておけば、配達証明はされないものの、一応相手方は文面を読む可能性が高いってことのようですね。

また、内容証明郵便が相手に届いたかどうか、というのは重要でして、「受取拒否」と「不在」では意味が違います。
受取拒否の場合には、郵便の内容(意思表示)は相手方に到達したものとみなされますが、「受取人不在」の場合はそうはなりません。
なので不在の場合でも、普通郵便は届いているんだから、相手は内容証明郵便の中身を読んでいるっていう事実を別の方法で作ろうとしているのでしょうかね?

内容証明郵便というのは、今回の私の出したものもそうですが、法律効果ではなく、心理的な効果を狙うものも多いんでしょう。それであれば、とにかく内容を読んでもらわないと話になりません。
裁判の証拠としては、あまり意味がないように思えますが、普通郵便に配達記録を付けるというやり方もあるみたいです。すると、少なくとも、誰に宛てて出したか、いつ届いたかってことは客観的に証明されるので、ちょっとした効果はある。。。とおっしゃる方もいらっしゃいますね~。

。。。というわけで、今回のお仕事でも、普通郵便を出してみました。内容証明郵便は4通出したのですが、うち2通は不在のため返送されたので、普通郵便の効果はあったかも知れませんよね。
ただ、やみくもに普通郵便を出すのではなくて、効果を考える必要があるんじゃない?と思っております(^_^;)。

司法書士だったら知っててトーゼンだったでしょうか?
ま、いいか。。。♪
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