司法書士のオシゴト

会社にかかわる登記を中心に素朴なギモンにお答えします♪ 

コンビニ交付の印鑑証明書

2011年12月27日 | いろいろ

おはようございます♪

ネタバレのお題ですけど、一応前置きを。。。^^;

先日、個人の印鑑証明書の添付が必要な会社の登記を申請することになりましてね。。。
しかし、諸般の事情により、その方に印鑑証明書の取得を何度もお願いするのは難しそう。。。という状況でした。

実は、登記の他にも印鑑証明書が必要になる手続があったものですから、そのために印鑑証明書を取得されたのですが、「登記にも印鑑証明書が必要ですよ♪」 というご連絡をすっかり失念しておりまして、アセッて「その印鑑証明書は登記にも使いますので、原本還付をしておいていただけると助かります。」って。。。。手続直前に「重要!」メール(=重要度高)をお送りし、ギリギリセーフでカンプしてもらえました。

その後、登記申請のために印鑑証明書の原本をお預かりしたのですが、何だか様子がいつもと違う。。。
「なんだろ~?なんでだろ~???」 しばし、眺めておりましたら、分かりましたっ!
「これって、コピーじゃないの?」

違和感の原因は、用紙です。
普通、印鑑証明書ってのは、改ざん防止のためか、ちょっと色が付いてたり、厚かったりするんですよね~。
認証印は、登記事項証明書もそうですけれども、朱色ではなく黒色のモノが非常に増えていますけどね。。。

でも、この印鑑証明書。紙がね。。。安っぽいんです。。。そう!まるで、コピー用紙のように。。。
そこで、ウラを見てみましたら。。。何やらバーコードみたいなモノや、注意書きみたいなモノが。。。
単なるコピーには見えないワケです。

。。。なんてことを思っていましたら、分かりました!
「そういやぁ~前にコンビニの証明書のハナシがあったっけ。。。これって、それかな?」

とにかく、ウラに書いてある「住民基本台帳カード総合情報サイト」なるものを確認してみまして、それから、実務運用についても「何かお達しがあったよね。。。」と思い、東京司法書士会のサイトで検索しましたところ、先例を発見しました。⇒H22.1.29 民二・民商第240号

これには、つまり、印鑑証明書がホンモノかどうかの照合の仕方が書いてあるワケですけど、今回は商業登記なので、省略。
とにかく、事前確認や照合が面倒そうであることは確かです。(こんなのが、突然、決済の時に出てきてしまったりしたら。。。怖い。。。)

。。。で、現在はどうなっているか。。。⇒ http://www.sej.co.jp/services/public.html

東京23区では、渋谷区、葛飾区、荒川区が対応しているそうで、取得できるコンビニはセブンイレブンだけだそうです。

それでですね。。。
原本還付ができるかどうかってことなんですが、とりあえず、先日申請した法務局ではできました。
ただし。。。まだまだ珍しいことのようで、ちょっと迷われていたみたいです(←ちょっと遠方の法務局でした)。

ご本人にとっては便利な方法なんでしょうけど、ワタシ達にとっては、チョビット大変かな~。。。^^;

コメント
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