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ヴォーリズの生涯 紙芝居に  近江八幡市

2024年08月31日 | ニュース

2024/08/29 読売新聞オンライン

 ヴォーリズの紙芝居をつくった小島さん(左)ら紙芝居部のメンバー(近江八幡市で)

 近江八幡市ゆかりの米国出身の建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964年)の生涯をたどる紙芝居「ヴォーリズ物語」を近江八幡観光ボランティアガイド協会が制作した。近く「ヴォーリズ」の紙芝居の上演の受け付けを始める。同協会は「今年はヴォーリズ没後60年、来年は来日120年。ヴォーリズを改めて知ってもらう機会にしたい」としている。

没後60年 「改めて知る機会に」

紙芝居は、1905年、24歳のヴォーリズが近江八幡駅に降り立ち、「ううっ。なんて寒くてさびしいまちなのだ」とつぶやく場面から始まる。英語教師として赴任した県立商業学校(現県立八幡商業高)で人気となり、その後、キリスト教伝道や奉仕活動の資金を得るため、事業会社や建築事務所を設立した。

妻・満喜子とのなれそめや、満喜子と一緒に幼稚園「清友園」を開設し、教育事業に乗り出したエピソードのほか、ツッカーハウスと名付けられた結核療養施設を開院した経緯も紹介。64年に亡くなるまでを追い、「現在も全国の人々に多くの恵みややすらぎを与え続けています」と締めくくられている。

 同協会はこれまでに豊臣秀吉のおいで近江八幡の城下町を築いた豊臣秀次ら近江八幡の歴史上の人物や、昔話を題材にした紙芝居を制作しており、今回で6作目。紙芝居部のメンバーが今春から制作を進め、絵はA3サイズ20枚を写真をもとに色鉛筆で描いた。

紙芝居の上演時間は約20分で、7月24日にヴォーリズ建築の保存・活用に取り組むNPO法人「ヴォーリズ遺産を守る市民の会」のメンバーを前に披露。妻・満喜子と出会う場面について「もっとわかりやすく」という注文も受けた。

 

 同会代表の辻友子さん(86)は「紙芝居に温かみがあり皆さんの気持ちが伝わってきた。絵もすばらしい」と太鼓判を押した。ヴォーリズ記念館の藪秀実館長(59)は「ヴォーリズ建築の見学会で上演してみては」と提案した。

紙芝居制作メンバー代表の小島加奈子さん(76)は「削るところ、加えるところを考えて仕上げた紙芝居を披露したい」と意欲をみせる。

紙芝居上演などの問い合わせは小島さん(090・1671・8710)

 

 

 

 

 

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