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「アンドロイド観音」が登場、仏教に変革の風 高台寺

2019年10月14日 | 京都の寺社

アンドロイド観音





(CNN) 400年の歴史を持つ日本の寺院が、法話を行うロボット「マインダー」を取り入れた。アンドロイド観音は仏教への関心を再燃させることができるだろうか。

成人大のアンドロイドは観音菩薩(ぼさつ)をモデルにしたもので、京都の高台寺に今年導入された。

批判的な人からは「フランケシュタインの怪物」になぞらえる声も上がるが、関係者の間での評判は上々で、2500年あまり前に釈迦(しゃか)が創設した精神的伝統を深める成果だと評価されている。

僧侶の後藤典生氏は「お坊さんとロボットが全然違うところは、我々は死にゆく存在だということだ」と指摘し、アンドロイドの「不死性」を強調した。

「(マインダー)はいろんな人と出会い、いろんな情報をインプットできる。永久に進化し続ける」

一部からは冒瀆(ぼうとく)との批判も寄せられたが、後藤氏はそうした主張を退ける。

「仏教は神への信仰ではなく、仏陀(ぶっだ)の道を追求するものだ」「それを表現するのが機械や金属片、樹木であっても構わない」

マインダーは高さ195センチで、主にアルミから作られている。ただし手と顔、肩はシリコンで覆われていて、人間の肌に似た見かけだ。

仏教の経典「般若心経」に関する25分間の法話を授けるようプログラムされており、説法中は胴体や腕、頭を動かす。

開発は高台寺とロボット研究者の石黒浩・大阪大教授が共同で手掛けた。費用は約100万ドル(約1億円)と報じられている。

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京都)御影堂に伝わる宝物約100点展示 東寺宝物館

2019年10月14日 | 京都の寺社

1934年の弘法大師1100年遠忌で東寺・御影堂に寄進された御下賜品



東寺(京都市南区)の国宝・御影堂(みえいどう)に伝わる宝物と歴史を紹介する特別公開「東寺御影堂と弘法大師信仰」が東寺宝物館(同区)で開かれている。

 東寺境内の御影堂は平安時代は弘法大師・空海の住まいだったと伝えられている。鎌倉時代には仏師・運慶の子、康勝(こうしょう)が弘法大師坐像(ざぞう)を制作し、1240年に安置したことを機に東寺は弘法大師信仰を中心とした寺院となった。

 以後、南北朝時代にかけ、仏像や経典など多くの宝物が寄進された。戦国時代の1534年からは50年ごとに弘法大師の遠忌法要が営まれるようになり、御影堂の屋根のふき替え工事などが何度も行われた。現在の建物は1380年の再建で、12月まで屋根のふき替え工事をする予定だ。

 1934年の弘法大師1100年遠忌では、東京や京都在住の旧女官による明治天皇や昭憲皇太后(明治天皇の皇后)、大正天皇の遺品の寄進がみられた。

 今回は約100点を出展。御影堂の屋根のふき替え工事に際して工事の由緒、年月などを記し、天井裏に納めた国宝4点を含む江戸時代と大正時代の棟札(むなふだ)のほか、昭憲皇太后の遺品の衣装、明治天皇の遺品の花瓶や置物などが並んでいる。

 展示を担当した新見康子・東寺文化財保護課長は「棟札から、御影堂を修理し、後世に残してきた軌跡を感じ取ってほしい。近代の弘法大師信仰の形を表す多くの御下賜品を通して、歴史的な背景や工業技術についても考えてほしい」と話す。

 11月25日まで。会期中無休。開館時間は午前9時~午後5時。拝観料は大人500円、中学生以下300円。問い合わせは同館(075・691・3325)へ。

(朝日新聞)

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