世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

尖閣諸島問題その2(17)

2012-08-08 11:20:05 | Weblog

スカボロー礁が、フィリピン駐留の米軍の射爆場であったと言う記事を、次に掲げる。

 
木語:この島、射爆場につき=金子秀敏

毎日新聞 2012年06月14日 東京朝刊
 <moku−go>
 東京都が尖閣諸島の魚釣島など3島を購入する計画だ。最近さらに久場島も買い取る方針を明らかにした。

 久場島には在日米軍の射爆場があり、防衛省が地主から賃借している。なぜ絶海の小島に米軍射爆場があるのか。迷惑をかけずに大砲が撃てるから? いや、「米軍管理地。危険につき立ち入り禁止」と外国人に知らせる政治的意味があるのだろう。

 よく似た立場の島がある。フィリピンと中国が主権を争う南シナ海中沙諸島スカボロー礁(中国名・黄岩島)だ。中沙諸島のなかで唯一、海面に露出している。昔から中国漁船やフィリピン漁船の漁場だった。

 1951年米比相互防衛条約が調印され、米国はフィリピンのスービック湾に海軍基地を置いた。基地の130カイリ西がスカボロー礁。軍事的に重要だ。中国が主権を主張し始めていたが、米軍が射爆場として管理していた。

 やがて米軍はフィリピンから撤退する。92年、スービック基地を閉鎖したとき、米軍はこの射爆場をフィリピン軍に引き渡した。だが、フィリピンはその後の維持管理を十分やらなかった。

 隙(すき)を突いて中国が進出した。いつのまにか「漁船の風よけ施設」がスカボロー礁にできた。ずっと南の南沙諸島ミスチーフ礁にも。米軍撤退の2年後だ。中国が実効支配の実績を作った。

 いままた米国のオバマ大統領がアジア太平洋地域に米軍を回帰させると言った。追い風を受けたフィリピンは強気になった。海軍艦艇が4月、スカボロー礁で操業中の中国漁船を臨検した。

 中国の漁業監視船などが何隻も南シナ海を巡航している。一斉に救援に駆けつけ漁船を取り返した。

 中国側の強硬な対応も目立った。香港誌「争鳴」6月号によると、この事件の直後、武力行使を主張する郭伯雄・党中央軍事委副主席、陳炳徳・総参謀長の一派と、外交解決を主張する徐才厚・軍事委副主席、梁光烈国防相の一派に軍が割れた。結局、習近平国家副主席を長とする「国家海域工作領導小組」を作って対応していくことになった。郭副主席が訪日を突然キャンセルしたのはそのころだ。

 いまのところ外交派が優勢らしい。だが、主戦派はトウ小平の「争いを棚上げし共同開発する」政策を時代遅れと批判しているという。

 もしも主戦派が勢いづけば、中国は尖閣問題でも強硬に出る恐れがある。石原慎太郎都知事の言うように尖閣諸島は私有地や都有地より国有地のほうがいい。(専門編集委員)
http://mainichi.jp/opinion/news/20120614ddm003070103000c.html



先の地図上で○数字の地点で、2011年に次の事件が起こったのである。

中国海洋調査船、違法にブイ・鉄柱を設置(2011.5.21,24)

中国船がベトナム船の探査ケーブルを切断(2011.5.26)

中国船がベトナム漁船に威嚇射撃(2011.6.1)

中国偽装漁船が越南調査船の測量ケーブルを壊す(2011.6.9)

ベトナム海軍ダナン沖40kmで実弾射撃(2011.6.13)


先の7/16,17のNO.10,11のブログに示した年表にも間違いを訂正して、この件(スカボロー礁や○数字)などを追記しておいたので、参照願う。

中国はベトナムやフィリピンを弱いと見て、あらゆる場所で、あらゆる時に、ベトナムやフィリピンの行動の抑止とベトナムやフィリピン領の侵略に躍起となっている。そしてその何れでも、たとえその場所が他国の領海であっても、中国の武力行使は中国の領海侵犯を阻止する行為であると主張して止まない。一旦侵略してしまえば、何でも元からの中国の領土・領海となってしまう。そして領海を侵犯したベトナムやフィリピンが悪いのだ、と自国の侵略は棚に挙げてしまう。その背景には、強力な軍事力の後ろ盾があるからである。

この(図A・南シナ海略図)のボルネオ島とマレー島の間にある大ナトゥーナ島近くまでの南シナ海を「牛の舌」(の形をしている)と呼び、中国は中国のものだと勝手に主張している。中国ではこの地域を九つの破線で牛の舌の形に囲み九段線と呼び、中国領だと主張しているのである。

(続く)
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