<87分署>を読んでみようと思ったのは、
舞台となるアイソラが架空の街だと知ったからです。
読む前から、リアルな警察小説だと聞いていました。
リアルと聞くと、どうも血と汗と暴力を連想してしまいます(偏見)。
そんなわけで、しばらくは敬遠していました。
あんまり女の子向けにも思えませんでしたし。
でも、そんなリアルな物語が<架空の街>という
ロマンティックな舞台装置の中にある、ということは
たまらなく興味をかき立てるものだったのです。
そうして読み始めた<87分署>シリーズは、
評判通り大変面白く、大学生だった私はすっかり夢中になりました。
スティーブ・キャレラを筆頭とする個性的な警官達は、
欠点も多かったけれど、愛すべき男達でした。
市立図書館に通い、2週間に2冊ずつ借りて、
律儀に刊行順に読んでいったものです。
「警官嫌い」「電話魔」「殺意の楔」…
一番印象的なのは、「死にざまを見ろ」で
ラストシーンで私は号泣しました。
「死にざま」って、あなたの死にざまだったの?!
泣いて泣いて、その次に手にしたのが「クレアが死んでいる」。
(何しろ刊行順に読んでいたので/苦笑)
今度は、冒頭で泣いて泣いて、
ミステリでこんなに泣くなんておかしいよ!と思いつつ、
シリーズの序盤から愛されていたクレアの死を悼みました。
それくらい夢中になって読んでいたのに、
図書館の文庫本が(欠落していたり、借りられていたりで)
刊行順に借りられなくなってしまい、
「順序よく読めない」という理由だけで、
いつしか疎遠になってしまったのでした。
(代わりにディック・フランシスを読み出したせいもあります)
(フランシスの<競馬>シリーズについては、またいずれ)
そうして読まなくなって十数年が経過しているわけですが、
それでもなお、<87分署>は面白かった!という記憶は、
私の中にずっとずっと残っているのです。
そして、きっと世界中の沢山の人の心にも、ずっと。
ご冥福をお祈りいたします。
*****
エド・マクベインの著作リストについては >>> こちら
(リンク先は永田健児さんの『BiblioStyle』です)
(個人のHPとは思えない情報量!)
舞台となるアイソラが架空の街だと知ったからです。
読む前から、リアルな警察小説だと聞いていました。
リアルと聞くと、どうも血と汗と暴力を連想してしまいます(偏見)。
そんなわけで、しばらくは敬遠していました。
あんまり女の子向けにも思えませんでしたし。
でも、そんなリアルな物語が<架空の街>という
ロマンティックな舞台装置の中にある、ということは
たまらなく興味をかき立てるものだったのです。
そうして読み始めた<87分署>シリーズは、
評判通り大変面白く、大学生だった私はすっかり夢中になりました。
スティーブ・キャレラを筆頭とする個性的な警官達は、
欠点も多かったけれど、愛すべき男達でした。
市立図書館に通い、2週間に2冊ずつ借りて、
律儀に刊行順に読んでいったものです。
「警官嫌い」「電話魔」「殺意の楔」…
一番印象的なのは、「死にざまを見ろ」で
ラストシーンで私は号泣しました。
「死にざま」って、あなたの死にざまだったの?!
泣いて泣いて、その次に手にしたのが「クレアが死んでいる」。
(何しろ刊行順に読んでいたので/苦笑)
今度は、冒頭で泣いて泣いて、
ミステリでこんなに泣くなんておかしいよ!と思いつつ、
シリーズの序盤から愛されていたクレアの死を悼みました。
それくらい夢中になって読んでいたのに、
図書館の文庫本が(欠落していたり、借りられていたりで)
刊行順に借りられなくなってしまい、
「順序よく読めない」という理由だけで、
いつしか疎遠になってしまったのでした。
(代わりにディック・フランシスを読み出したせいもあります)
(フランシスの<競馬>シリーズについては、またいずれ)
そうして読まなくなって十数年が経過しているわけですが、
それでもなお、<87分署>は面白かった!という記憶は、
私の中にずっとずっと残っているのです。
そして、きっと世界中の沢山の人の心にも、ずっと。
ご冥福をお祈りいたします。
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