AND SO ON

世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

夏の終わり

2008年09月10日 | TVドラマ
081

Photo by NOION
 




というわけで、『ゴンゾウ』も最終回。


最後の最後まですごかったですねー。
よく、「伏線の回収」といいますが、
第1話の「それ」まで伏線だったのかい! みたいな。
もうね、すべてのエピソード、すべての登場人物が、
まったくないがしろにされず生かされるという
驚くべき最終回でした。
ここまで魅力的な人々のドラマですから、
普通は続編を望みたくなると思うのですが、
このドラマに関しては、続編がなくても悔いなし! です。
(いや、あったらそれはそれで嬉しいですけど)
(黒木さんも、やっぱり備品係に戻ったことだし)


以下、ネタバレしつつ感想を。


・「真犯人」の早熟なのに未成熟な感じが、
 この連続殺人事件にはいかにもふさわしかったですね。
 ちょっと、『沙粧妙子最後の事件』の香取慎吾くんを思い出しました。
・黒木さんが毎日自分の頭に向けて
 ロシアンルーレットをしていたときは決して放たれなかった銃弾が、
 「真犯人」には1発で当たった、というのは
 やはり杏子さんの意志だったのかもしれない、と思います。
・13係を引き連れて乗り込んできた佐久間さんが、
 むちゃくちゃかっこよかったー(笑)
・「自慢の息子」と言われてよかったね、佐久間さん。
・氏家さんのぎりぎりの男気も、かっこよかった。
 「俺がここまで昇進できたのもお前らのおかげ」って
 普通言えないセリフだと思いますよ。


黒木さんが、「世界に溢れている愛」として挙げる数々に
やっぱりこれは刑事ドラマではなかったのだと思いました。
焼き増しされた映像、手作りのネクタイ、
自分の命と引き替えた証言、塩むすび、
自分で叩きつぶした右手。
1話限りで退場していった人々の
忘れられない物語がすべて、この世界の愛の証でした。
それに重みがあったからこそ、真犯人も
「なんか、ごめんなさい」
と言ったのだと思うのです。


黒木さんの生涯ただ一人の恋人も、
佐久間さんのお母さんも、
日比野くんの飯塚への贖罪の思いも、すべて。


確かにこの世界は、どこもかしこも愛で一杯のようです。
 


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