豊田市PCB処理安全監視委員会が1月31日、事故後初めて開催され傍聴しました。建設計画の説明会では絶対外部へ漏れないということでしたが、なぜ漏れたのか原因と対応に関心がありました。中間報告を聞いて、結論的に言えば設計、施工、運転管理それぞれの初歩的なミスが重なったものです。副委員長のまとめのあいさつでも、本来委員会は現場で行なうべきではないか、事故後の対応、説明が遅いなどの批判がありました。公募委員からも、外部に漏れた量は少なくて、大気に希釈されて「影響がない」と中間報告されても、事態は深刻な問題などと指摘がありました。閉会のあいさつで環境部長は「安全監視委員会が安全と確認できなければ、施設の再開は認めない」と、当然ではありますが心強い決意でした。環境庁の管轄の元、市の職員も派遣し管理していたから、停止し情報公開されたと思います。これまで処理が放置され民間ではできないとして、国が高い税金をかけて作ったのに、半田では民間が設置許可されるとは納得いきません。さらに、民間企業では現在倉庫などに保管していますが、その実態を公表すべきだと思います。東海地震が騒がれているのに、建物が倒壊すれば「不法投棄」となりかねません。事故は万万万一で絶対安全と言われていた施設も、絶対安全ではないことがいみじくも証明されました。
漏洩事故は昨年11月21日の夜中に発生したわけですが、①なぜ圧力計が外れたのか、②3日前にテフロンに現場判断でなぜ変えたのか、③なぜ建物に隙間があって外部に漏れたのか、④責任者への連絡がなぜつかなかったのか、⑤他の施設や現在の企業の保管状態と処理責任など具体化できるのか、⑥地元と希望者への現地説明がされるのか、⑦どれだけ漏れたら危険で避難勧告がされるのか、工業都市ならではの危険と不安がつきまといます。環境ホルモンやアスベストなどと同じく、PCBも高度の専門知識を要し、世代を超えて生命の危険にさらされるもので、安全の検証は慎重の上にも慎重であるべきです。詳細は近日中に議事録など資料が公開されると思います。
漏洩事故は昨年11月21日の夜中に発生したわけですが、①なぜ圧力計が外れたのか、②3日前にテフロンに現場判断でなぜ変えたのか、③なぜ建物に隙間があって外部に漏れたのか、④責任者への連絡がなぜつかなかったのか、⑤他の施設や現在の企業の保管状態と処理責任など具体化できるのか、⑥地元と希望者への現地説明がされるのか、⑦どれだけ漏れたら危険で避難勧告がされるのか、工業都市ならではの危険と不安がつきまといます。環境ホルモンやアスベストなどと同じく、PCBも高度の専門知識を要し、世代を超えて生命の危険にさらされるもので、安全の検証は慎重の上にも慎重であるべきです。詳細は近日中に議事録など資料が公開されると思います。
同事業所では昨年11月21日、第1蒸留塔内でPCB濃縮洗浄油約200リットルが防油提内に漏れ、ガス化したPCBが施設外に漏れる事故が発生。施設の操業を全面停止していたが、事故原因や再発防止策、施設の総点検を行い先月25日、「安全確認ができた」として、市に試運転の実施を申し出ていた。児玉宅郎・同事業所長らの説明では、今回の事故の原因も踏まえて配管の接続方法などを1万2000カ所にわたって点検し、より安全な接続方式に変更。PCB蒸気の漏えいにつながった排気口には常時活性炭処理の設備を設け、外部への漏えいを防いだという。
試運転では各設備の個々の安全性、設備改善の効果などを確認する。試運転終了後に最終報告書を市に提出し、本格稼働に備えるという。同施設は、東海4県の事業所に保管されている3800トンのPCBを10年間で分解処理することを目的に、昨年9月に稼働したばかり。【土井健三】
5月16日朝刊
(毎日新聞)