Con Gas, Sin Hielo

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「名探偵ピカチュウ」

2019年05月19日 15時18分03秒 | 映画(2019)
安心と信頼の東宝クオリティ。


初めてこの映画の企画を聞いたときは正直なところキワモノ企画だと思った。実写はともかくピカチュウがしゃべるってどういうこと?と。

しかしゲームの素材として既に存在していること、長らく劇場版ポケットモンスターを製作してきた東宝がしっかりバックアップしていることを知り、むしろこれはどう仕上げているのかと俄然興味が湧いた。

子供はとうにポケモン映画からは卒業しており(ポケGOはやっているらしいが)、僕自身キャラクターの名前が分かる程度となっていたが、画面に映し出されるポケモンたちの質の高さは感じ取ることができた。

何よりピカチュウが無敵のかわいさである。中身はおっさんでカフェイン中毒なのに、2次元より明らかに破壊力が増している。探偵帽子がものの見事にハマっているし、毛並み等の質感や細やかな表情が無条件に心を射抜いてくる。

人間とポケモンが共存する街・ライムシティの設定もおもしろい。オリジナルのポケモンが描く育成と冒険というある種ワンパターンな流れをやや社会的な次元に持ち上げて、幅広い年齢層の鑑賞に堪える作りとなっている。それぞれのポケモンの特性が生かされて共生している状況は画的にも楽しい。

同様に人間側のキャラクターもおざなりではなく、主人公のティムとピカチュウの相棒だった父親との関係をはじめ、真の敵が誰なのかということも含めて十分に楽しませてくれる。

ピカチュウの声を当てているのがR.レイノルズという点にも本作への並々ならぬ意欲を感じる。何しろ先ごろハリウッドの最新ギャラ事情でNo.1と報道された売れっ子だ。ラストの驚きと感動の余韻もこの配役があってこそである。

興行成績も今のところ世界的に好調らしい。マーベル級とはいかないまでも、今後とも日本発のワールドワイドなキャラクターとして様々な展開を期待したい。次に東宝が世界的に押し出すゴジラはどうなるかな?

(80点)
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