ハリウッドの大看板を背負っている自負。
とにかく長い。決して間延びしているわけではない。むしろこれでもかというくらいアクションシーンがてんこ盛りで飽きさせない。ただこれでPART1なのである。おそらくアイデアが湧いて仕方がないのだろう。
H.フォードの80歳は、それは驚いて当然なのだが、T.クルーズの61歳というのは、やっている役が年相応じゃないだけに更に上回る驚きがある。
CGなどに一切頼ることなく、全速力で街を走り、カーアクションをこなし、予告や宣伝で大量に流れていたように断崖の上からバイクでダイブまでしてしまう。しかもあのシーン、一連の流れではクライマックスではなく対決の場へ向かう中のできごとなのである。
アクションシーンがてんこ盛りと書いたが、種類の違うアクションを様々な舞台装置を使って見せており(格闘、カーチェイス、テクノロジー、心理戦、空港、列車、時限爆弾、変装など)、とにかくぜいたく至極である。更に、登場人物が単純な1対1の対立ではなく入り組んでいることから、組み合わせのパズルでも楽しませてくれる。
ともすれば複雑で見失いそうになるところを、なんとか付いていける(正確に理解できていないかもしれないが、ごまかせる範囲までは)ように作っている構成も巧みだ。
今回2部作となった理由として、アクションがインフレなこともあるが、これまでにないレベルの敵である点も見逃せない。
タイトルとなった「デッドレコニング」。「推測航法」と訳されていたが、自動学習して相手の先手先手と攻めてくるAIの特徴を表したものである。
現時点で真の目的を捉えられていないAI・エンティティーがパートナーとして選んだ人間が、かつてイーサンがIMF(Impossible Missions Force)に所属することを決めた時代に因縁があったガブリエルという男。イーサンにとって最恐と呼ぶべき敵が登場したわけで、これまで以上の気合が入らない理由がない。
新たなヒロインも登場する。物語の軸となる「カギ」の片割れを盗む仕事を請け負ってイーサンと出会った女性・グレース。壮大な案件に巻き込まれた彼女は、誰が敵か味方か判断に迷い、救いの手を差し伸べるイーサンをことごとく出し抜く。
一方で前々作の「ミッション:インポッシブル/ローグネイション」から連続して出演しているイルサも登場し、ダブルヒロインの選択を迫られる瞬間が訪れる。
繰り返すが、半分でこの分量である。後半はこれを上回る規模と頻度の見どころがある作品となるに違いない。ちなみにストライキの関係で撮影が遅れているという話を聞くが。
あと、戸田奈津子女史の訳。AI・エンティティーを「それ」で通しているが、それが見えたらとか、その名前を口にしたらとかのホラーじゃないんだから。
(80点)
とにかく長い。決して間延びしているわけではない。むしろこれでもかというくらいアクションシーンがてんこ盛りで飽きさせない。ただこれでPART1なのである。おそらくアイデアが湧いて仕方がないのだろう。
H.フォードの80歳は、それは驚いて当然なのだが、T.クルーズの61歳というのは、やっている役が年相応じゃないだけに更に上回る驚きがある。
CGなどに一切頼ることなく、全速力で街を走り、カーアクションをこなし、予告や宣伝で大量に流れていたように断崖の上からバイクでダイブまでしてしまう。しかもあのシーン、一連の流れではクライマックスではなく対決の場へ向かう中のできごとなのである。
アクションシーンがてんこ盛りと書いたが、種類の違うアクションを様々な舞台装置を使って見せており(格闘、カーチェイス、テクノロジー、心理戦、空港、列車、時限爆弾、変装など)、とにかくぜいたく至極である。更に、登場人物が単純な1対1の対立ではなく入り組んでいることから、組み合わせのパズルでも楽しませてくれる。
ともすれば複雑で見失いそうになるところを、なんとか付いていける(正確に理解できていないかもしれないが、ごまかせる範囲までは)ように作っている構成も巧みだ。
今回2部作となった理由として、アクションがインフレなこともあるが、これまでにないレベルの敵である点も見逃せない。
タイトルとなった「デッドレコニング」。「推測航法」と訳されていたが、自動学習して相手の先手先手と攻めてくるAIの特徴を表したものである。
現時点で真の目的を捉えられていないAI・エンティティーがパートナーとして選んだ人間が、かつてイーサンがIMF(Impossible Missions Force)に所属することを決めた時代に因縁があったガブリエルという男。イーサンにとって最恐と呼ぶべき敵が登場したわけで、これまで以上の気合が入らない理由がない。
新たなヒロインも登場する。物語の軸となる「カギ」の片割れを盗む仕事を請け負ってイーサンと出会った女性・グレース。壮大な案件に巻き込まれた彼女は、誰が敵か味方か判断に迷い、救いの手を差し伸べるイーサンをことごとく出し抜く。
一方で前々作の「ミッション:インポッシブル/ローグネイション」から連続して出演しているイルサも登場し、ダブルヒロインの選択を迫られる瞬間が訪れる。
繰り返すが、半分でこの分量である。後半はこれを上回る規模と頻度の見どころがある作品となるに違いない。ちなみにストライキの関係で撮影が遅れているという話を聞くが。
あと、戸田奈津子女史の訳。AI・エンティティーを「それ」で通しているが、それが見えたらとか、その名前を口にしたらとかのホラーじゃないんだから。
(80点)
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