Con Gas, Sin Hielo

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「アラジン」

2019年07月13日 13時18分48秒 | 映画(2019)
安心と信頼のディズニーどまんなか。


最近ヒット作に恵まれていない印象があったW.スミス。誰もが知っている青い魔人・ジーニーは、彼のキャリア全体の代表作ともなりそうな会心の当たり役となった。

もはや大御所の部類に入る彼だが、持ち前の軽妙さは失われていない。何よりまだ50歳という若さだ。スクリーンいっぱいに歌って踊る姿を見ると、なんでこれまでこういう役が回ってこなかったのか不思議なくらいであった。

「誰もが知っている」と書いたものの、実は「アラジン」は本を読んだこともアニメを見たこともなかった。ランプをこすると魔人が出てきて3つの願いをかなえてくれるくらいの知識しかなかったので、物語自体もはらはらしながら楽しむことができた。よくできたいい話だね。

ディズニーは最近やたらと名作の実写化やリブートにご執心だが、向いている作品とそうでないものは分かれる。舞台は非西洋社会、芯の強い女性が活躍と多様性を採り入れながら物語は王道の勧善懲悪。ツボさえ外さなければという信頼を持つ本作はヒットが約束されていたと言ってもいいだろう。

とはいえ、その「外さない」ことが難しいわけで、G.リッチー監督はアクション、ミュージカル、ロマンスを満遍なく散りばめて、誰もが満足のいく作品に仕上げている。

W.スミスの存在感にやや圧倒されるものの、主役のM.マスードN.スコットも若さと清潔感があって好感が持てた。二人が歌う"A Whole New World"は、90年代の曲なのにもはやすっかり定番の名曲になった。

それにしてもディズニーは、ピクサーもMCUもスターウォーズも手に入れて、すっかり一強の帝国である。もう少しバランスがあってもとは思うが、おもしろい作品を世に出してくれるうちは特に文句は言うまい。

(85点)
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2 コメント

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Unknown (風子)
2019-07-18 22:12:01
ガイ・リッチー監督が、ディズニー映画を撮るとは思いませんでした。
アクションシーンは、監督らしいなと思いました。
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昔はマドンナの夫のイメージ (クラム)
2019-07-28 12:21:31
風子さん、こんにちは。

確かにイメージになかったですね。
むかしサム・ライミ監督が「スパイダーマン」を撮ると知ったときも驚いたものです。
続篇の話も出ているようですね。
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