AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

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2018年08月23日 | ノンジャンル
 この喫茶店に定期的に通うようになって3年ほどの月日が経過した。行きつけのヴィンテージ・オーディオショップが同じビルの4階に入っていたのがきっかけで、この店に入るようになったのであるが、最近はこの喫茶店に入るためだけに来るようになっていた。

 特にこれと言った魅力があるわけではない。いかにも昭和的なインテリアや内装は、長い年月を経過して、くすんだ空気感を周囲に濃厚に纏っている。

 カウンターにはカウンター用の小さめの座面の椅子が4脚あり、4人掛けのテーブル席が二つに、2人掛けのテーブル席が一つあるだけの、小さな喫茶店である。

 夫婦二人で切り盛りしていたようであるが、私が通うようになった頃には、既にご主人は亡くなっていて、女主人一人ですべてを行っていた。

 店の名前は「Mimizuku」。得にお洒落でもない。メニューは一般的な飲み物はあるが、軽食はナポリタンとホットサンドのみである。ケーキも置いていない。

 その軽食の味わいは、結構レベルが高いように感じた。またここの珈琲は雑味の少ない上品な味わいで、これはこれで魅力がある。

 ここには、仕事を終えた後、夜になってから来ることが多く、たいがいナポリタンと珈琲を頼む。
 
 今日も仕事を終えた後に立ち寄った。フォルクスワーゲン ポロを近くのコインパーキングに停めて、少し歩いて店の扉を開けた。

 時刻は6時を少し回っていた。いつものようにカウンター席に座った。そして、いつものように無口な女主人にナポリタンと珈琲を注文した。

 カウンター席には人影はなく、客は奥まったとこにある二人掛けのテーブル席に、一人の初老男性が座って珈琲を飲んでいるだけであった。

 今日は台風が西日本を通るようで、その影響か、東京も風が時折強く吹いていた。「Mimizuku」の窓枠がその風に押されて、ガタガタと音をたてていた。

 ナポリタンができるまでの間、私はスマホでとある車の画像を眺めていた。それは最近本国ドイツでフルモデルチェンジされたAudi A1である。

 A1はポロの兄弟車でもある。使用しているプラットフォームは、新型ポロと同じである。そのデザインは基本キープコンセプトであるが、最近のAudiのデザイン手法が取り入れられていて、直線基調が強まり、きりっとしたアグレッシブさが強調されている。



 買い替えを検討していたポロは結局3回目の車検を通した。なので、今すぐ買い替えるといった必要性がないのであるが、同じセグメントに属するA1がフルモデルチェンジされたと聞くと、チェックしたくなったのである。

 ベースはポロと同じ兄弟車と言っても、プレミアムブランドであるAudiが仕上げると、当然として雰囲気はがらりと変わる。

 「良いよね・・・これ・・・ちょっと目力強めで・・・」と思った。しかし、Audiなので、当然ポロよりも高い値付けがされるはず・・・その点を除けば魅惑的な車だと思った。
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