AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

928:クールビズ

2008年09月30日 | ノンジャンル
 涼しいを通り越して肌寒いにまで行き着いてしまった。数日前から急に気温が下がった。さらに雨がふっているので、体感気温は低い。世間一般は9月まで「クールビズ」で、明日からはネクタイとスーツが復活するが、この気温であれば全く問題がないであろう。むしろ今日などワイシャツだけでは寒く、ジャケットなどの上着を着てちょうど良い感じであった。

 私のところも遅ればせながら今年から6~9月までの4ケ月間を「クールビズ」期間とした。最初はネクタイをしないことになんとなく違和感があったが、慣れてしまうとなんということはなくなる。ネクタイをしないことに慣れてくると、こちらの方が自然で合理的と思えてくる。

 電車の中で、相変わらずネクタイにスーツで汗をかいている方などを夏場に見かけると、「時代遅れ」といった感を持ってしまうのであるから、慣れというものは恐ろしい。

 明日からは10月。スーツにネクタイに戻る。まあ、これはこれでシャキッとして良いのかもしれない。ここ数日の気候であれば、暑く感じることはなく、気が少しばかり引き締まって仕事に精が出るであろう。

 今年のインターナショナルオーディオショウは例年よりも早い。10月になったらすぐさまインターナショナルオーディオショウがある。3年ほど連続で参加しているが、今年はどうしたものか、と思案中である。なにせとても混むのである。特に土曜日と日曜日はかなりの混みよう。

 金曜日に行ければいいのであるが、仕事の都合もあり時間的に厳しい。今度の土曜日はゴルフの予定が入っており、行けるとしたら日曜日であるが、土曜日はゴルフ、日曜日はインターナショナルオーディオショウというスケジュールでは、家族サービスデイがとれない。

 えいや!と強行突破という手段もないではないが、やはり日曜日は家族サービスに充てたほうが良さそうな雲行きである。

 となると金曜日の仕事の予定をキャンセルして・・・とも思うのである。年に一回のお祭りであるから、やはり参加はしたいのである。いっそのこと家族を引き連れて日曜日に行くという手もあるか・・・いや、これは現実的ではなさそうである。
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927:高麗グリーン

2008年09月29日 | ノンジャンル


 今日は雨をついてゴルフであった。顧問先の会社主催のゴルフコンペなので雨でもキャンセルというわけにはいかない。場所は飯能パークカントリークラブ。名門ではない。しかし、変化に富んでいてなかなか楽しいコースである。

 残念ながら80台は出なかった。OUT47 IN47 T0TAL94というスコア。あまりパッとしない。このぱっとしないスコアは、まあ雨のせいにしておこう。それとたまたま今日は高麗グリーンだったので、最新兵器のSPIDERの実力を十分に発揮できなかったというのも言い訳にしておきたい。やはりグリーンはベントが良い。

 ゴルフは3時ごろ終り、表彰式と簡単なパーティーが1時間ほどあった。4時ごろにはゴルフ場を出て、自宅には真っ直ぐ帰らずとある場所へ。ビンテージオーディオを取り扱っているウェスタンラボに寄ってみた。

 そのなかには、沢山の在庫が無造作に置かれていた。QUADの33や303もあったが、あまり綺麗ではなかった。さらに上の写真のLUXMAN SQ38FDも置いてあった。パネル面は比較的綺麗であったが、ウッドケースの方は傷が散見された。

 相当な年数を経過しているだけに、綺麗なものというのは望む方が無理というもの。しかし、やはり人間は欲深いもので、綺麗にこしたことはない。ウッドケースの大きな引っかき傷を指でなぞりながら、「これがなければな~」などと心の中で独り言を言った。

 その他マッキントッシュ、マランツ、トーレンスなどなどビンテージが好きな人には「宝の山」といった風情である。しかし、ビンテージに興味のない人にとっては、単なるガラクタが積み上げられているのにすぎないのであろう。

 古いスピーカーも沢山置いてあったが、知識のない私にはよく分からなかった。郊外にあるお店なのでスペースはゆったりしている。自宅からも近くこれからもたまに寄ってみよう。滞在時間は1時間ほどであったが、店員さんは「いらっしゃい・・・」と言ったきり、奥で常連らしき人と話していて、ほっておいてくれる。これ幸いと、あれこれ見てまわった。いつのまにかスコアが悪かったことは忘れていた・・・
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926:PRIMO

2008年09月28日 | ノンジャンル


 石井式である。我が家も石井式であるが、我が家と違って、「広い」そして「高い」。広さは15畳ほど、高さは4メートルはあるであろう。これだけの広さと高さがあると壮観である。

 今日は石田さんと竹内さんのお宅を訪問した。竹内さんは超ベテランのオーディオマニア。4年ほど前に自宅を新築される際、石井式でリスニングルームを造られた。反射面はシナ合板。非常に質の良いものを選ばれたのか、薄っすらと塗装されているとはいえ艶やかで上品な質感。吸音面もクロスの色は淡いベージュ。反射面の色合いと調和する色である。床面は濃い目で固めの木を使われている。ビジュアルもされるので、床面は濃い目の色合いが不可欠。高級感のある色合いである。



 そのスピーカーは見た目は4ウェイであるが、一番上のトゥイーターは普段は使われていないので3ウェイである。マルチアンプで駆動されているこのスピーカーの胆はリボントゥイーターである。かなり広い帯域をカバーしているこのリボントゥイーターが音色の要。スコーカーとウーファーはこのリボントゥイーターに質感がマッチするものを選ばれている。

 そして竹内さんのシステムのもう一つの肝がチャンネルディバイダー兼グラフィックイコライザーのdbxである。このプロ用機器の微調整を繰り返し行われて、生理的に心地よいサウンドステージを構築されている。

 クラシックを中心に聴かせていただいたのであるが、ダイナミックで悠然とした押し出しの豊かさと、艶やかで繊細な表現とが見事に両立している。ウーファーは大口径でエンクロジャーの容積もたっぷりしているので、悠然とした低音がでる。スコーカーは比較的コンパクトなサイズでリボントゥイーターとの繋がり感もスムーズ。

 しかし、やはり決めてはリボントゥイーター。神尾真由子のCDデビュー盤である「PRIMO」からチャイコフスキーの「瞑想曲」とシマノフスキの「神話~3つの詩」を聴かせていただいたが、絶妙な音色表現が素晴らしく、陶酔感をもたらしてくれる。

 バイオリンの音域はリボントゥイーターがその多くを受け持っている。このトゥイーターからは、神尾真由子の一音をもないがしろにせず、音楽の内奥に少しでも深く入り込もうとする姿勢がひしひしと感じられる。

 素晴らし部屋に素晴らしオーディオ機器、グラフィックイコライザーを活用して長い時間をかけて調整された絶妙なバランス。「ローマは一日にして成らず」を実感した一日となった。
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925:ビンテージ前夜

2008年09月27日 | ノンジャンル
 Yahooオークションで古い時代のターンテーブルをチェックすることが習慣になってから、LUXMANというメーカーのことが気になってきた。現在のLUXMANの製品はオーディオ雑誌でよく見かけるのであるが、興味の対象は新しい製品ではなく、かなり古い時代、30年以上前の製品に向けられている。

 まずターンテーブルのデザインの美しさに目を奪われた。47研の木村さんがデザインを担当されたというだけあって、十二分なオリジナリティを持ちながら、流麗な造形が素晴らしい。

 さらに興味を持って、アンプなども見てみると、古い時代のプリメインアンプに非常に美しい製品があることが分かった。国産の真空管式プリメインアンプとして一時代を築いた「SQ38FD」など、本当に良い造形である。ウッドキャビネットと本体との絶妙なバランス感覚や、スイッチ・ノブ類の配置の巧みさ、そしてその全体から醸し出されるオーラがとても心地よい。

 特に「黒」のポイント的な使い方が実に巧みである。この「黒」が全体をぐっと引き締めている。思わず「良い仕事してますね~」という言葉が漏れる。

 LUXMAN SQ38FD・・・こういった古い真空管式のプリメインアンプに、同じ時代のLUXMANのレコードプレーヤーを合わせる。トーンアームはSME 3009。妄想は次々に広がっていく。

 何故か最近、新しい製品には全く目が向かなくなった。オーディオ雑誌は相変わらず買っている。買っているのであるが以前のように食い入るように読むことはなくなった。どうしても古いオーディオ製品にばかり目が向かう。

 そのきっかけは、やはりQUADであろう。偶然的なきっかけで手にれたQUAD44 405-2のペア。その音の質感は色んな点で現代のハイエンド機に劣るが、非常に好ましい質感を有していたのである。

 そんな体験を契機に、急に興味はビンテージに向かうことに。手元にあるオーディオ機器でビンテージといえるのは、今現在QUAD44 405-2のみであるが、もしかしたら増える可能性が・・・

 しかし、ビンテージに関してはほとんど全く知識がない。ビンテージは機器の程度の差が大きいうえ、修理等のメンテナンスも重要な要素。興味はあるが、今一歩踏み込めずにいる、といったところか。
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924:甘い泥

2008年09月26日 | ノンジャンル
 良い映画には引力がある。あるいは匂いがある。それはオープニングから嗅ぎ分けることが可能である。今日はたまたまBS放送で見かけたイルラエル映画「甘い泥」には、そういった匂いを感じた。

 もちろん映画は目で観て、耳で聴くものなので、匂いを感じるわけではないのであるが、写し出される景色の色合いや時折奏でられる音楽に、そういった良い映画の匂いが感じられたのである。

 この映画の色合いはとても素晴らしい。最新のアメリカ映画のような鮮明さは全くない。しかし、そこには深い陰影感があり、色のつなぎ目が柔らかである。

 そして、その味わい深い色合いを感じながら「これってアナログの音の質感だよな・・・」と、「甘い泥」の色彩感覚に対して全く関連性がないのであるが、アナログの音の質感との共通性を感じた。

 「甘い泥」では青色が全体の色調の基調をなしている。この色合いは悲しげである。その色合いが基調を占めているので、陰鬱な印象を受ける。しかし、この青の色合いが映画全体に一種の深みを感じさせてくれる。けっしてカラッとはしていない。かなりじとっとしているので、苦手な方にとってはかなり強い拒否反応を引き起こす映画かもしれない。

 「甘い泥」は、イスラエル独特の共同体組織である「キブツ」での、精神を病んでいく母と厳しい状況のもとで賢明に生きる男の子の生活を暗い色調ながら淡々と描いた映画である。内容的にもなかなか考えさせられるものがあった。

 イスラエルという極めて特殊な政治状況下にある国のなかの、特殊な共同体組織、その非人間性や非合理性を描いてはいるが、その底辺を流れるテーマは家族への愛である。なので暗い映画ではあるが、心に馴染むものがある。

 私は特別映画好きというわけではない。もちろん詳しくもないし、そんなに多くの映画を観るわけでもないが、たまにこういった映画に出会うと嬉しくなるのである。
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