AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

4920:近鉄特急

2019年08月31日 | ノンジャンル


 この週末はささやかな家族旅行である。ここ数年は飛行機に乗って目的地に行くことが多かったが、「あまり遠くには行きたくない・・・疲れるから・・・」という妻の要望に従って、今年は列車で目的地に向かうことになった。

 目的地は伊勢志摩である。新幹線、近鉄特急と乗り継いで「鳥羽」まで行った。近鉄特急はオレンジ色の列車で、その形状はどことなくローカルな雰囲気に溢れていた。

 鳥羽駅からホテルまでの送迎バスに乗り込み10分ほど揺られると、今日の宿である「アルティア鳥羽」に着いた。ホテルの建物はスペイン風の佇まいでお洒落な感じであった。

 チェックインを済ませて部屋に案内された。清潔な部屋からは、海が一望できた。



 今日は、このままホテルでのんびりと過ごす。天然温泉で移動で疲れた体を癒し、明日は伊勢神宮に参拝する予定である。

 久しぶりに穏やかな週末を過ごすことになる。乗鞍も終わり、一区切りついた。10月には箱根ヒルクライムと今年から開催される富士山ヒルクライム(富士スカイラインを走るヒルクライムレース)に参加する予定が入っているが、心情的には少しほっと落ち着く時期である。
 
 天気は雲は多めであるが、まずまずといったところ。曇っていたのであまり暑くない。
 
 海を望み、温泉に浸かり、伊勢海老や松阪牛を食する。先週のヒルクライムレースで疲れた体を癒すには最適な場所であろう。
コメント

4919:縦揺れ

2019年08月30日 | ノンジャンル


 ディーラーの駐車場から出て新青梅街道を走った。つい先程まで自分の523i Touringに乗っていたので、両者のわずかばかりの差がやはり気になった。

 まずは乗り心地。やや硬めの足に仕上げられているので、ちょっとした突き上げ感があり、縦揺れを感じた。

 私の523i TouringはLuxuryという仕様であり、M-Sportsではない。そのあたりのセッティングの差が感じられたのであろう。

 次にブレーキの効き加減にも差があった。X2は初期制動が弱めで、ある程度踏み込むとがくっと効くという雰囲気であった。もう少し早い段階からじわっと効いてほしいところである。

 太いステアリングも最初のうちは慣れなかった。さらに大きくハンドルを切る時に、シートのサイドサポートの出っ張りに肘が当たってちょっと窮屈である。

 赤信号で止まると、アイドリングストップがかかる。ブレーキから右足を離すと、エンジンは再始動する。その際の振動が若干大きく感じた。

 こういったことは車を乗り換えた直後であるから感じることであって、数日の間同じ車に乗るとまったく気にならなくなってくる程度の差であろう。

 X2は見た目も乗り味も若々しい車である。私が乗っている523i Touringはモデル末期の熟成した車である。

 その乗り味にはそれなりの差はあるが、それは熟成した大人の車と勢いに溢れる若々しい車との差とも捉えることができる。

 翌日最寄り駅まで上の娘を乗せていった時に、20代の娘は「この車、デザイン良いね・・・今度はこれにしたら・・・」と言った。

 さらに乗っている最中に「ちょっと揺れるね・・・下からトントンとくる感じ・・・」ともその乗り味を評していた。
コメント

4918:代車

2019年08月29日 | ノンジャンル
 BMWのSUVモデルには「X」が付く。「X」の後に数字が付いてモデル名を表すのである。今や「X1」から「X7」まで、七つのモデルが隙間なく揃っている。

 奇数は正統派SUVモデルで偶数は一つ下の数字が付くモデルのスポーツタイプという区分がなされている。

 X2は正統派でコンパクトなSUVであるX1のスポーティーモデルという位置づけである。そのX2を数日の間乗ることができることになった。

 現在乗っているBMW 523i Touringが納車から来月で3年となるので、1回目の車検を受けることになったのであるが、その代車として用意されていたのが、X2であった。

 登録されたばかりのX2で、走行距離はまだ3,000kmに達していなかった。型番は「X2 sDrive 18i」。エンジンは1.5Lの3気筒エンジンで、4WDではなくFFである。色は黒であった。

 X2のメインターゲットは若い世代である。ライバルはMercedes-Benz GLAやAudi Q2である。デザインはかなり攻めているという印象を受ける。



 BMWのアイデンティティーであるキドニーグリルは、下に行くにしたがって広がる形状が採用されている。

 鋭い目つきのLEDライトは最近のBMWらしく角ばった輪郭のデイタイムランニングライトがシャープな印象を与えている。

 フロントウインドウは大きく傾斜している、サイドウインドウの面積も狭く、リアウインドウも小さい。

 SUVでありながら、どこまでもスポーティーさを追求した造形である。その副作用は後方視界がとても悪かったり、前方の視界も多少圧迫感があるといった点に現れる。

 そしてCピラーに配置されたBMWエンブレムが新しい。個人的にはちょっとうるさい感じがしなくもないが、自己主張は強めである。

 日本製のスポーティーコンパクトSUVのガンダム的なごちゃごちゃさに比べたらヨーロッパ的にまとめられているとはいえ、他のBMWモデルとは明らかに違うテイストである。

 BMW 523i Touringを預けて、何枚かの書類にサインをした。そしてディーラーの駐車場に用意されていたX2に乗り込んだ。

 シートはアルカンタラ仕様であった。スポーツタイプのシートなのかサイドサポートがしっかりとしている。

 インテリアのしつらえはBMWらしく比較的質素でそつなくまとめられている。基本仕様が523iと共通なので迷うことはなさそうである。

 ステアリングは太いスポーティータイプ。慣れないと少々握りづらい。ボタンを押してエンジンを目覚めさせた。

 1,5Lの3気筒エンジンは、3気筒ということを感じさせないそつのなさで回転を始めた。慎重に耳を傾けると「やや粗雑かな・・・」という気がしないでもないが、カーオーディオをかけながら走る分には、全く気にならないレベルである。
コメント

4917:下山

2019年08月28日 | ノンジャンル
 ゴール後、預けたリュックを受け取りに向かった。ゼッケン番号ごとに区分されている数台のバスの中から、自分のゼッケン番号を確認して該当するバスの中に入り込んで、オレンジ色の自分のリュックを見つけた。

 それを背負って開けた場所に行き、防寒着を着込んだ。先にゴールしていたチームメンバーと「お疲れ様・・・」と声をかけあった。

 ゴール後のことについては事前にチーム内で打ち合わせていた。リュックを取ってきて防寒着に着替えたらすぐに下山し、ゴール地点から1.5kmほど下ったところにある大雪渓前の地点で揃って休憩することになっていた。

 防寒着に着替えてから下山の列に並んだ。しばし待っているとその列が動き出した。道の半分は下山する参加者がゆっくりと下り、そして逆側の半分には、最後の行程を表情を歪めながら懸命に上る参加者がいた。

 下りながら上ってくるチームメンバーの姿を認めると「頑張って・・・ラストスパート・・・!」と声をかけた。

 大雪渓前の休憩地点に着いて、その脇に設置されている公衆トイレに立ち寄った。道を挟んで視線の上方にある「大雪渓」は例年よりも面積が小さく、ちょっとしょぼい感じであった。



 ここでリュックに入れていた補給食を口にしながら、休憩した。天気は良く、空は晴れていた。陽光が降り注がれていたが、風が吹いていて、体の熱はその風に奪われていった。

 チームメンバーが全員揃って、下山を始める頃には寒さのために体は小刻みに震えていた。
 
 下山は誘導車に先導されていて、ゆっくりとしたペースで進んだ。所々で休憩ポイントがあるようで5分程何度か集団は止められた。

 思っていたよりも時間がかかったが無事に下山を終えて、スタート地点まで戻ってきた。

 ロードバイクを置いて、完走証をもらう列に並んだ。列は順調に短くなっていき、私の番になった。

 ゼッケン番号と名前を告げると完走証が印字された。それを渡されてタイムを確認した。「1時間26分54秒」とサイコンで計測したタイムとぴったり一致した。

 完走証をもらって、車に戻った。ロードバイクを車に詰め込んで、宿に向かった。宿ではお風呂を使わせてくれる。宿のお風呂は硫黄の匂いが強い天然温泉である。

 その温泉に疲れた体を浸した。硫黄の匂いが鼻孔をつく。激しいヒルクライムを体験し疲弊しきった体が、その温泉の湯に溶けていくような感じであった。今年の乗鞍は終わった。富士ヒルとはまた別の感慨がわいてくる2019年の乗鞍であった。
コメント

4916:ゴール

2019年08月27日 | ノンジャンル
 「残り5km」と書かれた表示板の前を通りすぎた際にサイコンのタイムをチェックした。「1:01:12」と表示されていた。

 昨年よりも1分程遅いタイムである。残り5kmは体の疲労感が重くのしかかるので、ペースは上がらない。1kmあたり5分はかかるであろう。

 5kmを25分で走り切って1時間26分台のタイムである。昨年よりは1分程タイムを落とすことになるが、どうにかそれくらいの遅れで走り切りたかった。

 腰の具合は予断を許さない感じであった。筋肉が強張った感じはずっと続いていた。背中を反らせるような感じでフォームをキープしようとするが、体が疲れてくるとそのフォームはしんどくなってきてしまう。

 ゴールまで5kmを切ると、1kmごとに残り距離を示す表示板が道の左脇に設置されている。「残り4Km」「残り3km」「残り2km」「残り1km」と続くのであるが、その白い表示板を心待ちにしながら、厳しいコースを走り続けた。

 「残り5km」から「残り3km」までの2kmは時折斜度の厳しいエリアが参加者に襲いかかる。終盤にきて脚がほぼ売り切れている状態で10%を超えるような斜度の坂を越えていくのは、心身ともに実に過酷なものである。

 場所によっては、押して歩いた方が速いのではと思えるような速度でダンシングした。斜度が緩んでも脚の余力がないのでペースを上げることができない。

 サイコンに表示されるスタートからの平均パワーは下がり続け204Wまで下がった。周囲の参加者もその多くが、疲労のため脚がしっかりと回らない状態であった。

 ようやく「残り3km」の表示板を通りすぎた。眼前に広がる景色は素晴らしいものであった。青い空を背景に乗鞍岳の雄大な姿が目に飛び込んでくる。

 もちろん、景色を楽しむ余裕など微塵もなかった。これ以上平均パワーが下がらないようにどうにかこうにか200W以上の出力を維持しようとクランクを回し続けた。

 「残り3km」の表示板を過ぎた時にタイムを再度チェックした。「1:11:46」であった。残り3kmを15分で走り切ればぎりぎり1時間26分台で走れる。

 ペースを上げようとする気持ちとは裏腹に体は頑なにその要求を拒んでいる感じであった。それでも歯を食いしばり続けて残りわずかになってきた行程を走っていった。

 「残り2km」の表示看板を過ぎると、気持ちが少し前向きになってきた。体はきついままであるが「もう少し・・・もう少し・・・」と自分自身を励まし続けた。

 ようやく「残り1km」となった。「10秒平均ワット」は200ワットを超えたり下回ったりといった具合で推移していった。

 その数字を睨みながら、ゴールを目指した。青空に向かって飛び立つための滑走路のような坂道を走っていき、最後の左カーブを曲がった。

 カーブを曲がるとゴール地点である。ダンシングでラストスパートした。緑色のタイム計測ラインを越えた瞬間にサイコンの小さなボタンを押した。

 惰性で少し走ってからサイコンに視線を向けた、するとタイムが進み続けていた。「あれっ・・・」と思った。

 どうやらスタート・ストップボタンではなく、その隣のラップボタンを押したようであった。あわててストップボタンを押した。タイムは「1:27:05」で止まった。

 一旦データーを保存して、ラップデーターを呼び出した。ラップ1として区分されたスタートしてからゴールまでのタイムは、「1:26:54」と表示された。

 昨年のタイムは1時間25分42秒であったので、1分12秒タイムを落としたことになる。しかし、現在の身体のコンディションを考慮すると、思っていた以上にタイムを落とすことにはならなかった。

 腰回りの筋肉は10km程走ったあたりから強張った感じが続いていたが、痛みが出ることはなかった。痛みが出ていたら、もっとひどいタイムになっていたであろう。


コメント