BMW M3 SEDANが日本でも正式発表された。近くのディーラーにも展示車が置いてあったので、今日事務所からの帰り道、ついつい寄ってしまった。フロンからの眺めは、やはり精悍な顔つきである。
クリス・バングルがチーフデザイナーになってから、BMWのデザインは大きく変わった。最初のうちは、アバンギャルドさが先行してしまって、いまひとつしっくりこないというか、こなしきれていないような感があったが、このM3及びその基となった3シリーズクーペはニューデザインの流れのなかで一つの到達点に達したような印象を受ける。アグレッシブさと従来からのBMW独特の洗練さが見事に融合している。
しかし返す返す残念なのが、リアのデザインである。クーペのデザインとは違い、3シリーズ・セダンのデザインをM3 SEDANにも使ってしまったのである。フロントはクーペと同様のデザインなのにどうしてリアもその線でいってくれなかったのか・・・
まあ、悪くないといえば悪くないのである。しかし、前日同じディーラーに展示してあったM3 クーペのリアデザインと比べてしまうと、色気という点において相当差があるような気がしてしまう。先日目にした白のM3 クーペは実用性を無視すれば今一番美しいと思える車である。
M3は極めて魅力的である。しかし、ゴルフを趣味とする私にとって、M3はセダンであってもクーペであってもトランクの狭さが致命的である。今日もまじまじとトランクを開けて眺めていたが、これではキャディーバッグは、1つが関の山。2つはどうかしたら入るかもしれないが、3つは逆立ちしても無理。
4バック・4名乗車で年数回ゴルフに行く機会がある私にとって、M3はやはり縁のない車なのかもしれない。しかし、そういった実用性を犠牲にしてでも一度乗ってみたいと思わせる魅力があるのは確かである。どうせ実用性を犠牲にするなら徹底的に・・・というわけでM3を買うならクーペというのが、今日の結論。
しかし、1台しか車を持てる可能性のない私にとって、実用性を犠牲にできる可能性も極めて低いのが現実である。