AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

2905: 33 1/3r.p.m.

2014年02月28日 | ノンジャンル
 アームをSMEに変えるには、アームボードをSME用のものに変える必要がある。それは一般に市販もされていて、それほど高いものではない。SMEの3009SⅡそのものも中古で探せば、アームとしては高価とは言えない。

 現在市販されているアームは、いわゆるエントリークラスに分類されているものであっても、それなりの価格である。高級なものになるとびっくりするくらい高価である。数が出る商品ではないので、高価になるのもしかたがない面もある。

 そういった高価な価格からすると、中古市場で見かけるSMEのアームの価格が妥当なような気がしてしまうのは、一種の「錯覚」であろうか・・・

 アームを現行のEKOSからSMEに変える場合、問題はKEELである。KEELはアームボードと一体化されているため、LINNのAKITOかEKOSしか使えない仕様になっている。

 LINNの『囲い込み戦略』の一環であろう。私がKEELを導入したのはもう5年ほど前のことになる。従前の部品も保管してあるので、元の状態に戻すことは可能である。

 さらにカートリッジをSPUにするには、SME3009SⅡに専用の追加ウェイトが必要である。これも中古市場を隈なく探せば見つかるであろう。

 SMEのコネクターは独自規格である。専用のケーブルが必要である。アームに付属しているはずであるが、これはLINNの内蔵型フォノイコライザーとは適合しないであろう。

 そうなるとKEELを外し、内蔵フォノイコを外し、グレードアップ前の素のLP12に戻すことになる。となるとモーターも従前のタイプに戻したほうが全体のバランスもとれるであろう。モーターも従来型のものを取ってあるので、作業そのものはそれほど大変なことではないはず。

 アームをSME3009SⅡに変えると、結果としてLP12は一気に時代をさかのぼることになる。LP12、SME3009SⅡ、SPUという組み合わせからは、しっかりと70年代の香りが漂う。

 Aさんの言葉を受けて私の脳内では考えがぐるぐると廻った。その回転は徐々に速くなり、 33 1/3r.p.m.で定速回転に移った。

 LP12は仕様を容易に変更することができるのが「売り」である。高価な最新式にも、あるいは発売開始の1972年当時の仕様にも変えることができる。

 「そうか変えられるのか・・・」固定観念からか、がちっとLINN純正仕様に固められているLP12を変更するという考えはなかなか思いつかなかった。少し目の前の風景が開けたような気がした。
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2904:SPU

2014年02月27日 | ノンジャンル
 SMEのアームにSPUを装着する場合には、メインウェイトに追加ウェイトを足す必要がある。追加ウェイトはメインウェイトの後ろに足すのではなく、メインウェイトを一旦外して、追加ウェイトを先にアームに装着して内側に設置してからメインウェイトを装着する。

 メインウェイトと追加ウェイトは原則的には離さないで密着させる。ただし両者を離すと空間表現や音色に変化をもたらすので、個人的な好みで調整することも可能である。両者を離すと空間はせまくなりがちであるが、音の凝縮感はアップする。

 ゼロバランスをとってから針圧を調整するウェイトをスライドさせて針圧を合わせる。SPU Classic GE MkⅡは適正針圧が4g。デジタル針圧計で測る。デジタル針圧計は0.01gまで測れる。数字がころころ変わる。

 このSPU Classic GE Mkllには大きな欠点が一つだけある。それはリード線である。昔のSPUと違いかなり質の良くない線材が使われているようで、これは交換がどうしても必要になる。

 次は高さ調整。基本は平行である。レコードを置いて、その最内周付近にアームを置いてから目線の高さをアームに合わせてじっと見る。細い六角レンチで緩めて少しづつ上げ下げする。

 とりあえず平行と思われるポイントで固定して、後は聴いての微調整・・・「このへんかな・・・」というところで一旦止めて、次はオーバーハング。

 オーバーハングゲージを取り出して、上から覗き込む。SMEはアームの土台部分が前後にスライドする。ナットを緩めて前後にスライドさせて合わせる。

 最後はインサイドフォースキャンセラー。細い線の先にウェイトが付いている。もう一方の先端は丸く結えてあって、その先端を棒状の部品にひっかける。

 ひっかける細い棒状の部品には刻みが付いている。この刻みは0.25gづつに刻まれていて、針圧に合わせて、刻みを選ぶ。4gの針圧だと結構後のほうに位置する。

 Aさんは、私に説明しながら手慣れた様子でSMEのアーム調整を手順を追って見せてくれた。Aさんは2台のLP12をお使いで、それぞれに別のSMEのアームが装着されている。

 一方LP12には3010Rが、もう一方のLP12には3009SⅡが付いている。カートリッジは三つ。オーディオテクニカのAT33 MONO、Ortofon MC09A、そしてSPU Classic GE MkⅡである。それらを適宜付け替えて楽しまれているので、付け替えや、それに伴うアームの調整は手慣れたものである。

 私のお気に入りは3009SⅡとSPU Classic GE MkⅡの組み合わせ。切れとコクのバランスがちょうど良く感じられるのである。

 S市には1件顧問先がある。顧問先での打ち合わせを終えたのは夜の7時すぎ、そのすぐそばにお住まいのAさんのお宅についた時には7時20分ほどになっていた。もちろん3日ほど前にメールをしたうえでの訪問である。

 Aさんは熱心なJAZZのレコードのコレクターである。様々なJAZZの名盤を二つのLP12、二つのSMEのアーム、そして三つのカートリッジで楽しまれている。

 「LP12、SME3009SⅡ、そしてSPU・・・この組み合わせ良いですね・・・とても・・・」

 Aさんが淹れてくれたコーヒーを飲みながら呟くように言った。するとAさんはまったく事も無げにはっきりと言った。

 「LP12をお持ちですよね、だったら仕様変更は簡単ですよ・・・」
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2903:グリーンスムージー

2014年02月26日 | ノンジャンル
 先日テレビで有名なモデルの道端三姉妹とさんまのトーク番組を観た。そのなかで「グリーンスムージー」のことが話題になっていた。

 最近時折「グリーンスムージー」という名を何度か耳にしていた。平たく言えば「野菜ジュース」であるが、バナナやリンゴといった果実と一緒にジューサーにかけるので飲みやすい。

 タレントの優香が「グリーンスムージーでダイエット・・・7kg痩せた」ということが話題になったりした。

 朝食として「グリーンスムージー」を摂り、それ以外は食べない。昼食と夕食はいつも通り。それだけでダイエットになるそうである。

 そう言えば数年前に「バナナダイエット」というものが話題になり、流行ったことがあった。それの変形であろうか・・・

 こういった流行りものには今までは無頓着であったが、今回は少々気になった。「朝食にグリーンスムージーか・・・でも、昼までもつのかな・・・11時ごろにおなかが鳴ったりして・・・」と思った。

 インターネットでジューサーミキサーを検索すると4,000円ほどで売られている。「試してみようかな・・・」そう思ってポチッ!とした。

 それが昨日届いたので、早速今朝試してみた。バナナ、リンゴ、キウイ、ホウレンソウを適量ジューサーに入れた。さらにミルクを入れた。インターネット上のレシピでは水を入れるとあったが、飲みやすくなるのではと思いミルクにした。

 スイッチを入れると「ガー・・・」という勢いよく撹拌する音がした。すぐにできた。ミルクを入れたので、淡い緑色の液体になった。

 コップに2杯できた。それを飲んでみた。「飲みやすい・・・飲みやすいというよりも美味しい・・・これなら飲めるな・・・」

 「しかし、これだけで本当に昼までもつのであろうか・・・」という不安感はぬぐえなかった。

 そして、その不安感は的中した。昼前に相当な空腹感を覚えることに・・・どうにか我慢したが、やはりパンやご飯といったものを摂らないと腹持ちは悪そうである。

 「そこをぐっと我慢して続ければ、Mt.富士ヒルクライム本番のころには体重が現在の70kgから67kgになっているかもしれない・・・」

 そんなことを思った。しかし、ランチに寄ったイタリアンレストランでついつい「スパゲティ、大盛りで・・・」と頼んでしまった。67kgへの道のりは険しそうである・・・
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2902:イヤホン

2014年02月25日 | ノンジャンル
 若い人たちの音楽の楽しみ方は圧倒的にイヤホンやヘッドフォンで聴くスタイルである。我が家の二人の子供たちもそうである。

 子供だけでなく最近は同年代である妻も一連のアップルの製品から伸びたイヤホンを耳に入れ、それで音楽を楽しんでいる。その小さな「魔法の箱」には数千曲が入り、いつでも気軽にお気に入りの曲を取り出せるようである。

 家電量販店の「オーディオコーナー」で最も売り場面積を占有しているのは、イヤホンやヘッドフォンである。

 スピーカーを買って、アンプを買って、プレーヤーを買って、そしてそれらをセットして椅子に座って音楽を聴くというスタイルは、完全に時代遅れになってしまったようである。

 そんな時代遅れのスタイルにしがみついていた私は、i-Podを操作したこともなかった。しかし、最近私は時折イヤホンをしている。

 それは自宅ではなく、オフィスにいる時にである。パソコンにはイヤホン用のミニジャックがついている。そこにミニジャックを差し込んで、イヤホンを両耳に差し込む。最近のイヤホンは形状がよく考えられていて、しっかりと耳の形になじみ、ちょっとのことでは外れたりはしない。

 聴いているのはクラシックである。「Youtube」から曲を選び、聴くのである。画面は業務用のソフトが立ち上がっているので動画は見ないで、音だけを流すのである。

 インターネットと業務用のソフトが同時並行でパソコン上で動くことは最近になって発見した。そこで仕事をしながらBGMとしてクラシック音楽を聴いているのである。

 これであれば、スタッフには迷惑はかけないし、仕事に集中できる。ただし日中は電話がかかってきたり、来客があったり、スタッフとの打ち合わせがあるので、イヤホンをつけているわけにはいかない。

 イヤホンをつけるのは夜になってからである。この時期は結構夜遅くまで事務所で仕事をすることが多い。心身ともに疲れてくると集中力が鈍る。

 イヤホンで音楽を流すと自分ひとりだけの世界がしっかりと確立する。自分の体の周りに見えないバリアができたようになる。すると、なんとなく仕事がはかどるのである。

 便利な世の中である。若い人たちがイヤホンやヘッドフォンの世界の中で充足し、そこから出る必要性を感じなくなるのも分かるような気がする。

 わざわざ、大きなスピーカーをセットして、専用ルームで大きな音で楽しむという趣味はきっと「時代錯誤の極致」なのであろう。
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2901:消費カロリー

2014年02月24日 | ノンジャンル
 夜遅くなって仕事を切り上げた。長時間のデスクワークは心身ともに疲れるものである。この時期は精神的に常にせかされている感じで、気持ちに余裕がないので余計に疲れる。

 「今日はトレーニングデイか・・・しかし、結構疲れたな・・・今日は止めておくか・・・」

 「一日置き作戦」はこの時期も継続中であるが、仕事で遅くなると「心の声」は弱含みとなる。

 「でも、明日も忙しいし、一旦中断してしまうと確定申告が終わるまで空白期間ができてしまうかもしれない・・・やはり行こう。」

 何回か心の意向は表を向いたり裏を向いたりしたが、結局事務所から徒歩数分のところにある「Anytime Fitness」へ向かった。

 ここは小型のスポーツジム。24時間営業である。プールやスタジオはない。さまざまなマシーンが並んでいる。できて間もないので小奇麗である。

 10時を過ぎていたので空いているかと思ったが、想像以上の人数がいた。各々筋トレマシーンやランニングマシーンで汗を流していた。

 私は着替えるといつものようにエアロバイクにまたがった。スポーツドリンクで時折水分を補給しながらペダルを漕いだ。

 前半の30分を終えて、後半の高負荷時間帯に移行した。流れる汗の量はいつものように多量である。

 「やっぱり疲れているのかな・・・いつもより脚が重い・・・」

 そんなことを感じていた。今日の夕食は事務所近くにオープンしたさぬきうどんの店にスタッフと一緒に行った。

 「和風カルボナーラうどん」というちょっと風変わりなうどんを頼んだ。まずまず美味であった。さぬきうどんはつるつるとしていて喉越しが良い。ボリュームはやや軽めであった。

 「大盛りを頼めばよかったかな・・・消費カロリーに見合わなかったかも・・・」

 1時間、いつもの感じでエアロバイクを漕ぐと、そのモニターに表示される消費カロリーは「800~840」ほど。

 「あのうどんのカロリーはどれくらいだろう・・・800はないかも・・・」

 残り5分を切った。少しペースを上げた。さらに2分を切って、ラストスパート気味に・・・しかし体の芯に力が入らない感じ。

 「軽いハンガーノックであろうか・・・」

 タイムオーバー・・・負荷を半分以下に下げて、クールダウンした。何だか、頭がくらくらする感じがあった。5分間のクールダウンを終えてエアロバイクを降りた時、軽く脚がもつれた。

 「トレーニングするときは、しっかりとカロリーのある食べ物を食べよう・・・」そう思いながらシャワールームへ向かった。
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