AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

5752:南ベンチ

2021年11月30日 | ノンジャンル
 6両編成のトレインは岩蔵街道を走っていった。体は「ややおも」といった印象であった。「今日はあまり無理をしない方がいいかも・・・」と思いながら、クランクを回した。

 圏央道の青梅インターの下をクランク状に潜っていき、復路で休憩するファミリーマート海田岩蔵街道店を左手にやり過ごした。

 そして「青梅錬成道場」と書かれた大きな看板が脇に立っている交差点まで軽く上っていき、そこから先は笹仁田峠の下りがしばし続いた。

 下り切ったところで、「岩蔵温泉郷」を抜ける脇道に向けて右折した。小さな温泉宿が幾つかある「岩蔵温泉郷」を抜けていくと県道にぶつかる。その交差点を右折した。さらに次の交差点を左折して、「東京バーディークラブ」の裏手にあたる脇道を走った。

 この脇道には「日陰林通り」という名称がついている。その名の通り日陰になる場所もある。そこでは空気がさらに冷え冷えとしていた。

 「成木1丁目」の交差点を右折して、休憩ポイントであるファミリーマート飯能上畑店に向かった。その手前には「蓮華庵」という名称の寺院があり、白壁が連なっていた。



 ファミリーマート飯能上畑店に到着した。ここには店の脇にサイクルラックが設置してある。そこにロードバイクをかけた。

 店の南側には幾つかのベンチが並んでいる。冬にはこのベンチがありがたい。今日は陽光が降り注いでいるので、そのありがたみはさらに増すはずである。

 補給食として選択したのは、「全粒粉サンド サラダチキンとたまご」。全粒粉入りパンを使っていて、優し気な味わいである。サラダチキンのスライス、チーズ、ゆで卵、紫キャベツなどが挟んであり。スパイシーな味わいのソースがかかっていた。

 南側に面したベンチに座りながらの雑談タイムは冬ライドの楽しみでもある。皆、縁側で日向ぼっこをする猫の心地よさを感じながら、しばしの時間を過ごした。

 しかし、いつまでもぬくぬくとしているわけにもいかない。コンビニ休憩を切り上げて先へ進んだ。

 まずは山王峠を越えていった。そして山伏峠に向かう場合には左折する交差点を右折して県道70号を走っていった。

 しばし走ったところで「ここを左折です・・・すぐを右折して・・・」とメンバーから指示が出た。その指示通りにトレインは走った。

 「国道299号の旧道に出るまでには、上りが少しある・・・」との説明を事前に受けていた。ややあって道は上り始めた。結構な斜度の坂である。「あれ・・・こんな急な坂を上るの・・・」と思いながら急に重くなったクランクを回した。
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5751:冬仕様

2021年11月29日 | ノンジャンル
 昨日の土曜日から季節が急に進んだ。一気に「冬」に突入したようである。それは日曜日も続いた。天気予報の最低気温の予想は5度であった。

 「真冬」ではないが、しっかりと「冬」の気候である。朝の6時に起きだして、サイクルウェアをどうするかしばし思案した。

 昼には気温は15度ほどまで上がるようである。しかし、朝の走り出しはかなり寒いはず。ということでサイクルウェアは冬用の厚手の生地のものを選択した。グローブも冬用のものにした。

 「これなら、多少の寒さなら大丈夫・・・」と一安心。朝食を摂りながら「はやく起きた朝は・・・」を最初から最後まで観た。

 7時になったので、LOOK 785 HUEZ RSに跨って、自宅を後にした。空気は冷たく「やっぱりね・・・」と思いながら走った。

 多摩湖サイクリングロードを西から東に向かった。東に佇む太陽の角度は冬角度である。2週間前に走った時よりもさらに低くなっていた。 



 陽光の照射角度が低いと、視界にダイレクトに光が入ってくるので、眩しい。視界が光で覆われてしまうので、気をつけながらゆっくりと走った。

 集合場所であるバイクルプラザに着いた。今日の参加者は6名であった。そのロードバイクの内訳は、ORBEA、COLNAGO、LOOKがそれぞれ2台づつであった。

 今日の目的地について、話し合った。幾つかの候補のなかから選択されたのは「顔振峠」である。私がかってに「激坂四天王」と呼んでいる、激坂系のコースの一つである。ちなみに「激坂四天王」は、顔振峠、和田峠、根の権現、そして風張林道の四つである。

 普段「顔振峠」に向かうには国道299号経由で走るが、今日はいつもと違って、原市場経由で向かうことになった。

 6台のロードバイクは隊列を形成して走り始めた。空は真っ青で雲一つなかった。空気は冷たかった。走り始めて多摩湖サイクリングロードを抜け、旧青梅街道に入ってもなかなか体は暖まらなかった。

 旧青梅街道を西へ西へと走っていて、岩蔵街道との交差点を右折した。岩蔵街道に入ると周囲が開けてくる。走っていく向こう側には澄んだ青空がすっきりと広がっていた。
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5750:エアサス

2021年11月28日 | ノンジャンル
 30分ほどディーラーの建物の中で待っていた。その間、スマホの画面を眺めていた。オーディオ機器の中古サイトなどを見ていたが、代わり映えしない感じであった。

 30分ほど経過すると、先ほど対応してくれたサービス担当のスタッフがやってきて、確認できた状況を報告してくれた。

 「リアのサスペンションはエアサスなんですが、エアを送るポンプが故障してエアをサスペンションに送れなくなっています。すぐにお預かりして修理した方がいいのですが、生憎代車が今全て出払っていて、12月6日にならないと代車がご用意できないんです・・・」とのことであった。

 「12月6日ですか・・・まだ随分と先ですね・・・」と落胆とした。「それまでは、この酷いリアサスのまま乗り続けることになるのか・・・」と思いながらも「しょうがないですね・・・では、12月6日に車を持ってきます・・・」と回答した。

 念のために「車が動かなくなるということはないですよね・・・?」と質問した。「それはないです・・・乗り味が随分と悪いというだけです・・・」との返答であった。

 「12月6日か・・・まだ10日以上先だな・・・それまでこの酷い乗り味の車に乗って過ごすのか・・・なるべく車には乗らないようにしたいけど・・・仕事で車は使うからな・・・我慢するしかないか・・・」と諦めた。ディーラーの建物を出て、車に戻った。

 リアだけが下がり切ったBMW 523i Touring・・・とてもバランスが悪く思われた。運転席に乗り込んで、自宅までの短い道のりを走った。

 ゆっくりとしたスピードで走った。路面にうねりがあると気分が悪くなるような酷い乗り味である。「くそっ・・・うんざりするな・・・」と心の中で悪態をつきながら、自宅に辿り着いた。

 妻と子供に「車が壊れた・・・」と告げた。「もう、買い替えないといけないかも・・・」と話すと「じゃあ、今度はもっと安い車にしたら・・・」と妻が反応した。

 「そうだね・・・来年の9月に買い替えようと思っていたけど・・・少し予定を早めようかな・・・次はBMWはやめよう・・・前のメルセデスも10万キロを超えたあたりでエンジンがいかれてしまったし・・・今度はアウディかフォルクスワーゲンにしようかな・・・」そんなことを独り言のように呟いた。

 妄想が頭の中に渦巻いた。「アウディならA6 AvantかA4 Avant・・・フォルクスワーゲンアならアルテオン シューティングブレークといったところか・・・一番値段が安いのはアルテオン シューティングブレークか・・・今度試乗してみるか・・・」



 とりあえず12月6日までは、酷い乗り味を我慢しながら車に乗ることになる。エアのないエアサスは、本当に酷い具合である。「次はエアサスではない車にしよう・・・」そう心に決めた。
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5749:リアサス

2021年11月27日 | ノンジャンル
 コインパーキングを出てすぐに車の挙動がおかしいことに気づいた。「あれっ・・・なんだ・・・どうした・・・?」という感じで頭の中は「?」で一杯になった。

 リアのサスペンションの具合が明らかにおかしかった。リアが路面の凹凸に応じて跳ねるのである。路面がうねっていると車がびょんびょんと跳ねる。

 「リアのサスペンションがいかれたか・・・先程までは問題なかったのに・・・」リアのサスペンションに何らかのトラブルが生じていることは明らかであった。

 「どうしよう・・・とにかくこのまま走っていって、ディーラ-に駆け込むしかないか・・・JAFを呼ぶほどではない・・・」と思い、リアが跳ねる非常に気持ちが悪い乗り味を我慢しながら、車を走らせた。

 BMW 523i Touringは、走行モードを3パターンから選択できる。いつもは「コンフォート」にしてある。

 試しに「エコ」に換えてみた。エンジンパワーは抑えられ、ダンパーの設定も多少変わるはずである。リアのサスペンションに関しては変化はなかった。

 さらに「スポーツ」に走行モードを変えても、エンジンの回転数が上がるだけで、リアサスペンションの不具合には影響はなかった。

 改めて車の姿勢を確かめてみると、リアが下がっているように感じられた。どうやらリアだけシャコタン状態になっているようであった。

 「さすがに走行距離が10万kmを超えてくると、こういったトラブルも出てくるよな・・・」と少し落胆しながら、ディーラーに向かった。

 ようやくという感じでディーラーに着いた。ディーラーの駐車場に到着すると、若い男性営業マンが出てきて車の駐車を誘導してくれた。

 要件を伝えた。するとサービス担当のスタッフが出てきて、車を確認してくれた。「リアのサスペンションの具合が急におかしくなって、車が跳ねるんです・・・」と伝えると、「リアが下がり切ってますね・・・チェックしてみます・・・」ということになり、私はディーラーの建物の中で待つことになった。



 案内されたテーブル席に座って、運ばれてきたアイスコーヒーを飲みながらしばし待った。すぐ斜め前には展示されている4シリーズクーペの後ろ姿があった。

 色は白で、クーペらしい流麗な後ろ姿である。「いまだにこういったスポーティーなクーペモデルに対する需要はあるのであろうか・・・?SUV全盛の時代だけれど・・・」と思いながら、その後姿をぼんやりと眺めていた。
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5748:3楽章

2021年11月26日 | ノンジャンル
 ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した数多くのピアノ協奏曲のなかにおいてもひときわ輝き、古典派ピアノ協奏曲の最高峰に位置する一つとされる。

 第1楽章は、型どおりの古典派の協奏ソナタ形式である。オーケストラが提示した主題をピアノが繰り返す明快な形式美が気持ちをすっきりとさせてくれる。展開部では、提示部の主題ではなく新しく導入された主題が使われる。

 ピアノ協奏曲第23番は、SONY CF-2580から静かに流れた。店内には私のほかに客が一人いた。60代後半と思しき男性が二人掛けのテーブル席に静かに座っていた。

 どうやら現役世代ではないようである。なのでもはや時間に追われることはない。時間はゆっくりと淡白に流れ去っていく。「潤沢にある時間をどうやって過ごせばいいのか・・・」その解答の一つが、この「Mimizuku」であったようである。

 第2楽章は、モーツァルトに珍しい嬰ヘ短調がとられている。シチリアーノのリズムに基づいた、静かでメランコリックな旋律が情感たっぷりに歌われる。物思いに沈んだように静かで短い楽章である。

 いつもカンター席で見かける「ゆみちゃん」の姿はなかった。新宿区のIT企業に勤めている彼女は、緊急事態宣言が解除された後も原則テレワークである。

 テレワークの時には午前中は自宅で、午後からは気分を変えるためにこの店のカウンター席に場所を移して仕事をすることが多かった。

 今日は週に1回程度と言っていた出勤日であったのであろうか、あるいはWEB会議の予定が入っていたのかもしれない。

 第3楽章は、ピアノの軽快なソロで始まる。風向きはさっと変わる。南風になったのである。ロンド主題が4回現れる間に、魅力的な副主題がいくつも用いられているのが、この楽章の魅力である。

 最近は暗くなるのが早い。時刻は4時半を過ぎた。窓の外の明るさが急速に失われていくに従って、店内の白熱灯のオレンジ色が濃くなっていく。白熱灯は穏やかな色合いで、それを目にする人の心を落ち着いたものに変えていってくれる。

 ブレンドコーヒーは既に飲み終えた。モーツァルトのピアノ協奏曲第23番も終わった。やがてカセットテープはその動きを止めた。ややあって下に押し込まれていたCF-2580のPLAYボタンがカチッと音をさせて元に戻った。

 会計を済ませて店の外に出た。陽が落ちると気温がぐっと下がる。冷やかな空気のなか、コインパーキングまで歩いていき、車に乗り込んだ。

 BMW 523i Touringは納車から5年が経過し、走行距離も10万kmを超えた。そんな長い付き合いとなった「相棒」のエンジンをかけて、コインパーキングから車を出した。異変を感じたのは、コインパーキングを出てからすぐであった。
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