AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

3914:バランス・ウェイト

2016年11月30日 | ノンジャンル
 BMW523iは我が家にやってきてから約2ケ月が経過した。走行距離は4,000kmを超えた。慣らし運転はほぼ終えた。

 エンジンの印象は当初とそれほど変わらないが、サスペンションはしなやかさを増したような感じがする。

 ランフラットタイヤを履いているので、当初はひょこひょことした足回りで路面から大きな入力があった場合の収束が悪いように感じていたが、それもそれほど感じられなくなった。

 30,000kmを超えたなら、ランフラットタイヤからノーマルのタイヤに替えようと思っている。そうなるとさらに乗り味は良くなるであろう。

 BMW 523iのハンドルを握りながらそんなことを思っていた。車で1時間ほどでAさんのお宅に到着した。半地下のリスニングルームはいつものように漆喰の香りに溢れていた。

 Aさんのレコードプレーヤーは、Roksan XERXES 10。アームはSME SIRIESⅤ。その黒いアームの前端には、ZYX Ultimate OMEGAが装着されていた。



 レコードを数枚聴かせていただいた。従前のZYX AIRYの時との印象と比べると、確かに違う。音の接地感がよりしっかりとした印象を受ける。

 音は実にニューラルで、奥行き感を含め空間表現が広く揺るぎない感じ。これは相当に良いカートリッジであることが一聴で窺えた。

 実は以前にも一度、AさんはZYX OMEGAを試されている。その時はUltimateシリーズではなく、カンチレバーの素材はボロンであった。

 きりっとした空間表現など確かに優れた点も多かったが、音の質感が少し冷徹な感じになった。結局そのOMEGAは採用されずに、AIRYのスケルトンタイプに戻された。

 今回のUltimate OMEGAは、OMEGAの持つ優れた空間表現を有しながらも、音の質感がニュートラルに徹している。

 「これは良いな・・・このカートリッジ・・・Ultimateという名に恥じない製品である。」

 OMEGAの特徴の一つにカートリッジの前面に取り付けられている球体がある。これは「ラビス・ラズリ球」という名前が与えられている。

 この球体により、カートリッジの重心を通る垂直面とカンチレバーの支点がずれることなく一致する。その結果、再生信号は正確なものとなるとのこと。

 その理論は分かったような分からないような感じではあるが、前後の重量配分50:50に拘るBMWのようだと思った。
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3913:カーボンカンチレバー

2016年11月29日 | ノンジャンル
 妻の調理家電の買い物に付き合ってから、近くのイタリアンレストランでランチを摂った。その後食品スーパーでの買い物を終えて、自宅に帰りついた。
 
 午後からは杉並区のAさんのお宅に行く予定が入っていた。Aさんのお宅には月に1度ほどお邪魔して、貴重なレコードを聴かせていただく。

 レコード演奏の合間には、演奏家のことやレコードのこと、さらにはオーディオに関する話題などで談笑する。

 今日はオーディオ的なトピックスがあった。それはカートリッジである。Aさんはつい最近、従前から使われていたZYX Airyのスケルトンタイプを、同じZYXのUltimate OMEGAに変更された。

 ZYXのUltimateシリーズは最近発売された。カンチレバーの素材がボロンからカーボンになり、二重構造ボディを採用したことが、Ultimateシリーズの特徴である。

 Ultimateシリーズは、上からDYNAMIC、DIAMOND、OMEGA、4D、AIRY、100というラインナップになっている。OMEGAは上から三つ目の製品である。

 ZYXは日本のカートリッジメーカーであるが、日本ではそれほどメジャーな存在ではない。その主たる市場は北米で、その地では高級カートリッジメーカーとして相当な人気があるとのことである。

 ZYXを運営する中塚氏は、トリオの開発部でMCカートリッジの開発に携わり、その後オルトフォン社に移り、銘機と名高いMC20を開発した経歴を持つ方である。

 ZYXの設立は1986年。1982年にCDが発売されて数年経過しており、日本ではレコードが市場から急速に消えていき、CDに完全に取って代わられてしまった頃である。

 同じZYXであるので、大きくその印象が変わることはないかもしれないが、高度に調整が進んだオーディオシステムの場合、わずかな差も、音に大きな影響を与える。

 Ultimateシリーズで採用されたカーボン製のカンチレバー。従来カンチレバーの素材はボロンであったが、それをカーボンに変えることによって、どのような効果があるのかも興味があるところである。

 「ボロンは軽くて丈夫、音の伝播速度が速いのでカンチレバーとして理想の素材ですが、そのボロンでさえ、単体の棒として内部で音の乱反射があり、独自の響きを作り、それが発電系にそのまま乗っておりました。これはどんな素材でも避けられない現象であると思われていました。しかし、この度ZYXではこの現象を大幅に減少できる素材を発見。それがカーボンファイバーです。」

 ZYXの製品紹介のコーナにはそのようにUltimateシリーズの宣伝文が載っていた。ロードバイクの世界ではカーボン製が主流である。
 
 カートリッジの世界でもカーボンの時代がやってくるのであろうか・・・まあ、技術的なことは全く分からないのであるが、ロードバイクでカーボンに慣れ親しんでいる者としては、「カーボンカンチレバー」を意味もなく支持したくなる。


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3912:バルミューダ

2016年11月28日 | ノンジャンル
 10時になったので、曇り空の下BMW523i Touringに乗って近くのヤマダ電機に出かけた。広いフロアには様々な家電やパソコンなどが展示されていた。

 調理家電のコーナーには多くのオーブンレンジが並んでいた。思っていた以上に数多くの製品がある。価格にも大きな開きがある。安いものは20,000円台からあり、高いものは10万円以上するものもある。

 妻は販売員からの説明を熱心に聞いていた。私は妻の背中越しにその説明を聞きながらいくつかの製品を見てわまった。

 メーカーはSHARP、Panasonic、TOSHIBA、HITACHIなどの製品が多かった。安いものから順次高いものを見ていった。

 「しかし、オーブンレンジで10万以上ってどうなんだろう・・・?ちょっと高すぎるよな・・・色んな機能があるのはわかるけど・・・多分その機能の半分も使えないはず・・・」

 高級機種の価格設定に疑問を持った。まあ、わが身を振り返ると、ロードバイクやオーディオ機器に関しては、一般常識からすると非常識ともいえるような価格のものを購入しているので、オーブンレンジに関して10万円を超えるからといって、批判がましいことは言えない立場であるが・・・

 妻も高級機種はさすがに高いと思ったのか、結局中間機種ともいえる価格帯ものに標準を定めたようである。

 5万円台のものは、高級機種に準じた機能を備え、見た目的にも結構立派である。幾つかの候補から妻が選択したのはPanasonic NE-BS803であった。

 Panasonicのオーブンレンジは6つの製品があり、上から3番めの製品とのことである。手続きを済ませた。今日の夕方配送してくれるとのことであった。

 妻が販売員の説明を受けながらあれこれ迷っている間、時間を持て余した私は、周囲の調理器具家電を一通り見て回った。炊飯器やオーブントースター、ミキサーなどが陳列されていた。

 それぞれ、高級な機種は「えっ・・・こんなに高いの・・・」と驚くような価格のものがあった。

 オーブントースターのコーナーで見かけたのは、バルミューダの製品である。独自のスチーム技術が使われていて、トーストの味わいがとても良くなるとのこと。

 これはテレビで紹介されていたのを観た記憶がある。価格は20,000円を超える。普通のオーブントースターの倍以上の値付けである。

 「これでパンを焼くと美味しいのかな・・・」と思いながらそのオーブントースターを見ていた。デザインのセンスも素晴らしい。

 このメーカーはトースターの他に電気ケルト、扇風機、空気清浄機なども作っている。どれも価格は高めであるが、優れたデザインセンスでまとめられていて、さらに従来にはないような機能が盛り込まれている。

 その美しいオーブントースターをしばし眺めていた。「ついでに買おうかな・・・」と思ったが、今我が家にあるオーブントースターがまだまだ使えそうなので、またの機会にすることにした。

 結局2時間近い時間が経過した。心の中では「単独ライドに出かければよかった・・・」とも思ったが、滅多に来ない家電製品コーナーで幾つかの商品を見て、「家電の世界も進化してるんだ・・・」と思えた。


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3911:逡巡

2016年11月27日 | ノンジャンル
 数日前には雪が降った。11月の積雪は東京では観測史上初とのこと。まだ葉を落とすことなく、紅葉していた木々も少々驚いたに違いない。

 それから寒い日が続いた。今日の天気予報も最高気温が13度と低め。ほぼ冬である。朝早く起き出して、テレビをつけた。天気予報を確認してから、サイクルウェアに着替えた。

 天気予報は芳しくなかった。曇り後雨の予報であった。窓から外を眺めると路面は濡れていた。早朝に小雨が降ったようであった。

 サイクルウェアは先週よりも一段階冬仕様のものにした。サイクルウェアに着替えてから、朝食を摂った。

 「はやく起きた朝は・・・」をのんびりと観ていた。そろそろ7時になるというところで、自宅を出ようとした。充電していたスマホの画面を確認した。充電量は100%と表示されていた。

 スマホを手にして、「そうだ・・・Twitterを確認しておこう・・・」と思った。今日のように曖昧な天気の時に、Twitterを確認せずに家を出てしまって、集合場所に着いても誰もいなかったという経験が何度かある。

 Twitterを確認すると、「今日のロングは天候が思わしくないので中止にします。バイクル前は雨が降りだしました。」とのリーダーからのメーッセージが・・・

 「あれっ・・・中止か・・・危なかった・・・」サイクルウェアのまま、リビングに戻ってソファに座った。

 「どうするかな・・・単独で短いコースでも走るかな・・・時坂峠、顔振峠、和田峠あたりであれば100km以下だけど・・・でも途中で雨に降られると辛そうだな・・・」そんなことを思って再度窓を開けて外を眺めた。

 冷たい空気がすうっと入ってきた。朝の気温は相当低い。路面も結構濡れている。コンディションは良くない。

 しばし、ソファに座って逡巡していると、妻が起き出してきた。「あれ・・・?自転車乗らないの・・・?」と訊かれた。「中止だって・・・天気予報が悪いからね・・・」と答えた。

 すると妻は満面の笑みを浮かべて「じゃあ、買い物に連れて行ってよ・・・オーブンレンジを買い換えたくて・・・」と頼まれた。

 我が家のオーブンレンジは2001年製。既に15年ほど稼働している。最近具合が悪くなったようである。

 「いいよ・・・」私はサイクルウェアを着たまま答えた。最新の家電事情ってどうなているのか多少の興味もあった。調理系の家電器具は相当進化しているはず。高価な製品も売れているようである。
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3910:Model7

2016年11月26日 | ノンジャンル


 Marantz Model7は、いわゆるヴィンテージの製品である。1950年代後半に設計されたのであるから、今から60年ほど前の製品ということになる。

 そんな古い製品であるが今でも人気の高いプリアンプの一つである。訪問させてもらったオーディオマニアのお宅でも、現代の最新鋭アンプに混じってModel7が活躍しているところもあり、単にヴィンテージで片付けることのできない名機である。

 人気が高いので中古市場でも結構見かける。長年の使用期間の間に、コンデンサー等の部品がメンテナンスにより交換され ているため、オリジナルのままのものはほとんどないのが現状であり、そのコンディションは様々である。

 Marantz Model7の製造番号は10001~23000番台まで存在している。初期型が人気が高く、最初期型でコンディションが良いものなどは100万円を超える価格が付く。

 今現在我が家にあるModel7は12000番台のものである。一応初期型をいえる。とあるヴィンテージショップで70万円で購入した。その後専門の方にフルレストアしてもらった。

 そのModel7はフルレスト後は特にトラブルもなくわが家のリスニングルームで穏やかに暮らしているが、相棒であるModel2が2度目の入院となってしまったため現在は暇を持て余している。

 Model7に関しては、ひょんなことからもう1台我が家に到着する運びとなっている。知り合いから音が出ない状態のModel7を安価で譲っていただいたのである。

 こちらのModel7は22000番台の製造番号である。あまり高く評価されていない後期型である。この安価で入手したModel7は現在、とある方のところでフルレストされている最中である。

 とある方とは、横浜のMさんの古くからの知人で、横浜のMさんのお宅にある3台のModel7をフルレストアされた方である。

 横浜のMさんのお宅のModel7は強く印象に残った。実にSN比が優れていて、ゴージャスな響きを感じたのである。もちろんそれはModel7のみによるものではないはずではあるが、Model7の貢献度合いは大きそうだと思えた。

 Model7はオリジナルに忠実なパーツでレストアすべきという考え方もある。しかし、その方はパーツ類に関してはオリジナルに拘泥することなくより性能の良いパーツも活用されてフルレストアされるとのこと・・・「現代型Model7」と言えるであろう。

 今我が家にあるModel7もオリジナル忠実型ではない。フルレストアされた方はWEの信奉者で、パーツ類もあえてWE系の部品を使われる。「WE系Model7」と言えるかもしれない。

 現代型ModeI7が我が家にやってきたら、外見はほとんど同じModel7であっても中身が違うModel7の聴き比べが楽しみである。

 さらにshnashanさんのお宅には最初期型でオリジナル忠実型のModel7がある。いつか3台のModel7の聴き比べができるはずである。その日が来るのが今から楽しみである。

 3台のModel7が並んだ光景は実に壮観であろう。その光景を目にしたならば「進め銀河の果てまでも~♪」と、ついつい歌いたくなってしまうかもしれない・・・あの歌を・・・
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