AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

2602:靴ひも

2013年04月30日 | ノンジャンル
 「先週と同じ中学生のペアだ・・・そうか同じ曜日の同じ時間か・・・」

 ダンス教室のドアを開けて中に入って、目に入ってきたのは先週と同じ風景であった。女子中学生のペアがレッスンを受けていた。ラテンを踊っていた。かなり複雑で激しいダンスである。

 年配の男性が個人レッスンを受けていた。かなりの経験者である。細部にこだわったレッスンである。年の頃は60台半ば・・・仕事はもうリタイアしていても不思議ではない年齢である。趣味が生きがいになっているのであろうか、とても熱心である。

 そして、先週と唯一違っていたのは「ジェニファー」である。先週は年輩の女性のレッスンをしていたが、今日はひとつ前のレッスンは終わっていたようで、ひとりで鏡を見ながら自分自身の練習をしているようであった。

 「こんばんわ・・・」

 軽く挨拶をして、靴を一旦スリッパに履き替える。スーツをハンガーにかけて、無料で貸してくれるダンスシューズを履いて、靴ひもを結んだ。今日でダンス教室の個人レッスンは3回目である。まだ慣れない

 まずは先週の復習から・・・クローズドチェンジ・・・軽く膝を曲げ、ライズしながら一歩、そして斜め横に2歩、3歩で足を揃える。
 
 ステップは踏み出す足ではなく、後ろの足がそのエネルギー源である。骨盤はまっすぐ。目線は目の位置よりも上。背中はピンとまっすぐ。まだ、姿勢が悪いようである。細かな注意ポイントをチェックしながらレッスン。

 続いてはナチュラルターン。何度か繰り返し練習した。一定方向にまわり続けると、少し目が回る。テンポはまだゆっくり目である。これが、音楽に合わせて速いテンポになると、さらに目が回るような気がする。

 最後は、リバースターン。これが厄介である。左回りは難しい。女性は男性から見て右サイドにいる。半身づつずれているのである。なので、右回りのナチュラルターンは比較的容易である。逆に左回りは難しい。外まわりの時は大きく回り、内回りの時はコンパクトに回る。そういった点も気を付けないといけない。

 ナチュラルターン・クローズドチェンジ・リバースターンと組み合わせて踊った。やはりリバースターンになるとぎこちなくなる。

 「ジェニファー」は「だいぶ良くなりましたよ・・・」と励ましてくれる。その優しい笑顔は大きな原動力となる。来週の予約を入れて外に出た。昼間は暑いくらいであったが、夜になったら少し気温は落ち着いた。火照った顔に心地よい風が吹いていた。
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2601:ミート率

2013年04月29日 | ノンジャンル


 tackさんの家に着いたのは2時半頃であった。最寄りのバス停でバスを降りると、tackさんが笑顔で出迎えてくれた。

 リスニングルームに通されると、既にRVGさんとサンフラワーさんがいらしていて、CDを聴かれていた。椅子に腰かけて、その音に耳を傾けながら、部屋を改めて見渡した。

 リビングルームにオーディオセットは置かれていて、エアボリュームは充分にある。横長設置でリスニングポイントからスピーカーまでの距離は比較的近い。

 スピーカーはJBLの4343である。4343のバッフルの青は実にかっこいい。「JBLブルー」とでも呼びたい良い色合いである。キャビネットの突き板はウォールナットであろうか。その茶色とJBLブルーのコンビネーションがまた素晴らしい。

 CDプレーヤーはワディアのセパレートである。プリアンプはマークレビンソン、パワーアンプはゴールドムンド。実にしっかりとした構成である。CDの後で聴かせていただいたアナログはマイクロ精機のベルトドライブ式。アームはSME。フォノイコライザーはプリ内蔵のものを使われている。

 CDでジャズやポピュラーを聴かせていただいた。ボーカルものが実にしっくりと響く。全く破綻するところがなく、実にスムースな音の流れである。

 音楽の進行が滑らかで引っかかるところがない。部屋には特別な音響関連のアクセサリーは使われていなかったが、その必要性が全く感じられない。スピーカーをはじめとする機器の設置方法などの微調整が繰り返し行われ、熟成に熟成を重ねた末にもたらされたバランス感覚であろう。

 ジョン・ミジョンのスウィングを連想させる音の質感である。彼女のスウィングは実に力みがない。見ていて気持が良い。力みがないが体格に恵まれているので飛距離は充分に出る。JBL4343も体格には恵まれている。力みのないスムースなスウィングで音を伸び伸びと飛ばす。持ち球はドロー系ではなく、フェードであろか・・・パワーフェードと呼びたい。

 後半はアナログ。マイクロ精機とSMEのアームはtackさんが大学生の頃に入手したもの。それからうん十年・・・まさに愛機である。

 3枚目くらいであったであろうかスティーリー・ダンのレコードがかかった。針先が十二分に暖まったからであろうか、その音楽の訴求力が一段も二段も上がったような気がした。次にターンテーブルに乗ったリッキー・リー・ジョーンズも素晴らしい出来であった。ローリングストーンズのライブ盤もまたまたそのグリップ度が上がった。

 コーナーの手前までブレーキングを我慢して、ぎりぎりで攻めてもタイヤがグリップを失わず、コーナーを駆け抜けていく。少し前まで感心していたCDの印象が軽く吹き飛んでしまった。

 ボールの球筋はドロー系に変わった。やや右に飛び出したゴルフボールはぐいぐいと伸びながら左に戻ってくる。CDのパワーフェードよりも着地後のランが出るので、飛距離はさらに伸びた。

 スウィング自体にはやはり力みはないが、そのボールの初速は明らかに速くなっている。ヘッドスピードは同じでもミート率が格段に上がった。

 叩きにいくスウィングではない。運ぶようなスウィングである。フェアウェイキープ率はとても高い。「オーディオは使いこなしである・・・そして、センスである・・・」改めてそう思いいたったOFF会であった。 
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2600:単独走行

2013年04月28日 | ノンジャンル


 陽光は洗いたてのシーツのように爽やかであった。空気は柔らかく、そよぐ風も頬に優しい。今日はこれ以上ないと思われる絶好のロングライド日和であった。

 朝の7時にいつものようにORBEA ONIXにまたがった。しかし、違う点が一つあった。普段はチームの集合場所であるバイクルプラザに向かうのであるが、今朝はそれとは逆方向に向かった。

 午後から出かける予定が入っているため、12時前に家に帰り着く必要があった。チームでのロングライドに出かけると、家に帰り着くのはだいたい2時ごろになることが多い。

 そこで、今日は単独でロングライドに出かけることにした。行先は時坂峠に決めた。往復で80kmほどとそれほど距離がない。時坂峠の上り以外には本格的な上りはない。比較的体への負担が軽いコースである。

 いつものようにに玉川上水に沿って西へ向かい、国道16号を横切って睦橋通りに入った。睦橋通りから檜原村にかけてはローディーが多い。この爽やかな気候にさそわれて多くのローディーが走りに出ていたようで、結構な数のローディーを見かけた。

 「チームの皆は今頃どこを走っているんだろう・・・」そんなことを思った。単独走行も楽しいが、やはりチーム走行の方が楽しい。

 武蔵五日市駅に突きあたり、左折した。しばらく進んでいくと檜原村役場が見えてくる。そしてその先の信号を右折したら、あと少しで時坂峠である。

 前回このコースを単独で走っていた時「猫落車」に見舞われたのは、この信号を右折してすぐであった。思わず白い太った猫が道の脇を歩いていないか注意して見まわした。どうやらいないようであった。

 時坂峠の上り口についた。トイレ休憩を済ませ、サイコンのモードをタイマーにした。時坂峠は山伏峠の次によく来る峠である。なので、いつもタイムを計る。16分が基準である。それを下回ると、調子は今一つということになる。

 上り始めた。上り始めは斜度が厳しい。この峠は斜度が厳しいエリアと少し緩むエリアが交互にやってくる。平均斜度は山伏峠よりも厳しいが、距離は山伏峠よりも短い。

 前半は抑えめに上がろうとしたが、結構斜度の厳しいエリアがあり、それなりに脚を使った。斜度が緩むとギアを変え、厳しくなってくると元に戻した。

 鶯が鳴いていた。ほぼ完成形に近い鳴き方であった。恋の歌である。春のきらびやかさが峠道を満たしていた。その中を徐々に苦しくなる呼吸音を発しながら進んだ。

 後半に入ってくると、まるで腰までつかる泥沼を進んでいくように脚が重くなってくる。重いが緩めずに漕いだ。ようやくゴール地点が見えてきた。腰を上げてダンシングに切り替えた。力強くはないがスパートした。

 ゴール地点を通過してタイマーのボタンを押した。タイムは「15分08秒」・・・思いのほか良いタイムであった。

 峠の頂上で少し休んだ。空は青く、山々は濃い緑と淡い緑がまだら模様を作っていた。少々まったりとした時間を過ごしてから峠を下った。

 檜原村役場を通り過ぎて、とある信号の前で信号待ちのため停まった。すると「○○○さ~ん・・・」と私の名前を呼ぶ声がした。驚いてその声のした方を見ると、セブンイレブンでコンビニ休憩をしているチームメイトの姿が・・・

 今日のチームライドの目的地も偶然同じ「時坂峠」であったのである。自転車をそちらへ持って行ってしばし談笑・・・

 時間に余裕があれば、一緒にもう一回タイムアタックしたいところであるが、そうもいかない。チームメイトと別れて、帰路に戻った。帰りは何故かしらガシガシ行きたくなる。峠を上り終えたので脚を使いすぎないようにする配慮もいらない。そして、なにより峠を上るとアドレナリンが盛大に分泌されるのか気分がハイになる。自然とイケイケに・・・

 睦橋通りは時折40kmを超えるスピードで走った。自宅には11時に着いた。シャワーを浴びてすっきりした。昼食を手早く済ませると車に乗った。午後の目的地はtackさんのお宅である。
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2599:寝顔

2013年04月27日 | ノンジャンル
 新宿で山手線に乗り換えた。ゴールデンウィークの初日、絶好の行楽日和である。人がたくさん出ていた。渋谷方面へ向かう電車の中は混んでいた。

 五反田で電車を降りた。前回は反対方向に出てしまい、道に迷ってしまった。今回はしっかりと確認して改札を出てから左方向へ向かった。そして、線路に沿って目黒駅方向に戻るような感じで歩く。5分ほど歩いて首都高に突き当たったところを右折した。

 目標のビルはすぐに見つかった。今日は日本ヨハンシュトラウス協会で行われるウィンナ・ワルツ講習会(初心者・初級者向け)の2回目である。ダンス講師の方が来て2時から講習が行われる予定であるが、今回はその30分前から、前回の復習のための特別講習も行われるということで、少し早めに会場に着いた。

 そして前回習った基本ステップを復習した。前回は全くの初めて、しかも道に迷って遅れたため、基本ステップをしっかりと習わなかった。「音楽に乗って軽やかにステップ・・・」といったレベルにほど遠い無様さに、気恥ずかしい思いをした。

 「これでは、道のりは遠すぎる・・・」と悟った私は事務所の側にあるダンススクールにすぐに入会した。そして、30分間の個人レッスンも既に2度体験した。その甲斐あって、前回よりは少しは順応できた。

 2時からはダンス講師の方が来られて、基本ステップ、手の組み方、姿勢や体のポジション、体の右サイドをまっすぐに保つ意識を持つことなど、基本的なことを再度教わった。

 参加人数は前回同様多かった。そのため、少々スペースが足らず過密気味。周りのペアとの空間の具合を確認しながら右回りや左回りのステップを繰り返し練習した。さらにスペースがない場合のステップも習った。

 1時間半の間、しっかりと講習を受けた。少しは様になりつつあるような気がした。結構な運動量である。汗をかき、脚も疲れた。

 サプライズゲストとして映画「Shall we ダンス?」でたま子先生役を演じた女優の草村礼子さんも飛び入りで参加された。今回この講習会を担当されるダンス講師の方のもとでレッスンを受けられているようであった。

 前回と違い、今回は暗澹たる思いで会場を後にすることはなかった。まだまだ慣れぬこと故スムースには行かない点が多いが、光明が少し見えた。講習会はあと2回ある。さらに毎週1回はダンススクールへ通い個人レッスンを受ける予定でいる。

 「どうにかなりそうかな・・・」そんなことを思いながら、春らしい陽光にまぶしく光る道を歩いて五反田駅へ向かった。山手線の電車に乗り、吊革につかまった。父親に連れられた5歳前後の女の子が椅子に座りながら眠りこけていた。その可愛いらしい寝顔を眺めていると、自然と頬が緩んだ。
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2598:現代版

2013年04月26日 | ノンジャンル


 QUAD22は、コンパクトな形状のプリアンプ。QUADⅡはモノラル構成のパワーアンプ。両者はQUAD22から直出しされている専用のケーブルで接続される。電源コードはQUAD22のみから出ていて、QUADⅡにはその専用ケーブルで給電される。電源スイッチはQUAD22のみに設置されていて、QUAD22の電源をONにすると、同時にQUADⅡの電源もONとなる。

 合理的な構成である。1950年代にはこういう構成は珍しくなかったのであろう。しかし、プリアンプ単体、あるいはパワーアンプ単体として使用することはできない。

 このビンテージアンプが我が家に来てから何年になるのであろうか・・・確か5,6年といったところであろう。

 それぞれには独立したラックの棚板が与えられ、音楽を聴く時にはオレンジ色の灯りがほのかに灯り、部屋を暗くすると幻想的な景色を提供してくれる。

 昨年スピーカーをQUAD ESL989に換えた。確か、ESL989は1990年代後半の開発だったはず。QUAD22・QUADⅡは1950年代の開発である。少々時代的な乖離が生じている。

 TANNOY CHATSWORTHを使用していた時はほぼ時代的な整合性がとれていたのであるが、現在は40年以上のずれが・・・

 「ちょっとずれすぎかな・・・」

 そこで、最近気になっているのがQUAD22・QUADⅡ現代版であるQUAD QC24とQUADⅡClassicである。

 見た目的にはオリジナルを彷彿とさせるデザインを採用している。しかし、少々気になるのが、その色である。

 オリジナルはグレーであるが、現代版はシャンパンゴールド。色合い的にはグレーの方が断然良いと個人的には思うのである。



 現代版のペアは、とあるオーディオショップで中古で売りに出されている。「現代版だとどんな音がするのであろうか・・・ESL989との相性は当然良いだろうな・・・」そんなことを思いながら、インターネットの画面を見ていた。

 「でも色合いがちょっとな・・・もう少し渋ければな・・・」決心がつきかねている。 
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