AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

事前チェック

2006年07月31日 | ノンジャンル
 明日、リスニングルームのリフォーム工事に向けた具体的な準備が行われることとなった。床下と天井裏の状況を確認するために、床と天井の一部に穴を開けるのである。その穴から確認出来た内容を松浦さんに伝達し可能な天井高の範囲内で音響的に最適な数値を出してもらい、詳細な設計図の作成を依頼することになる。

 床下はそれほど大きな開口は必要ないとのことであるが、天井の方は梁の位置を全て確認する必要があるため、畳一畳ほどの広さの開口が必要とのことである。当然開口にあたっては、相当埃がでるはずであるので、作業中はオーディオ機器を一旦片付ける必要があるだろう。

 リフォーム工事へ向けて必要な作業であるのだが、開口部が予想以上に大きい場合、この作業の後はリフォームが完了するまで、オーディオ機器のセッティングが事実上出来ないのではないかと少し心配である。

 というのも、明後日には長期入院していたHRS-120 CARBONが戻ってくる予定であるのだ。せっかく久し振りに帰ってくるのに、居場所がないなんて可能性もある。ようやく完治したHRS-120 CARBONの音を聞くことが出来ると思っていたのだが、もしかすると、その楽ししみはさらに先延ばしとなってしまう可能性がある。

 開口部がそれほど大きくなく、部屋の片隅だけですめば、本格的な工事が始まるまではしばらくの間、オーディオを楽しむことが出来る。半月以上オーディオが聞けない状況であったので、できれば久し振りに楽しみたいものだ。

 開口してのチェックの結果、床下の下げ幅と天井の上げ幅が比較的とれる構造であってくれれば良いのだが。その可動範囲が大きければ大きいほど、部屋の広さに応じた理想的な天井高に近付けるはずだがらだ。
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共鳴

2006年07月30日 | ノンジャンル
 あるひとつの音叉を鳴らし、幾つかの音叉に近づけてみる。すると鳴っている音叉と同じ音程の音叉は共鳴現象を起こし、触ってもいないのに鳴り始める。全く同じ音程でなくても近い音程の音叉でも鳴り出すことがある。

 今日はソプラノとバリトンのコンサートに出かけてきた。伴奏はピアノで、ロッシーニやドニゼッティのオペラからのアリアが中心のプログラムであった。そして、その素晴らしい歌声を聞いている最中にふと思ったことがあった。「音楽に感動するということは、ひとつの共鳴現象なのではないか?」という考えが頭に浮かんできたのである。音楽は目に見えない波動である。その波動と同様な波動がその人の脳の中、あるいは心の中に生まれた時共鳴現象が起こり、感動するのではないか。そのような夢想的な感慨にとらわれたのも人間の声の持つ繊細さや雄大なエネルギー感に心打たれたからである。

 その延長で、芸術全般に感動するということも同じような共鳴現象なのではないかと考えが進んだ。たとえば、目に見える絵であってもその作品固有の波動が発せられていて、見ているものの心の中に同様な波動が生じた場合、共鳴現象を起こし、その絵の持つエネルギーが心の中に注入される。それが感動となり、その者の生体エネルギーが向上する。音楽の場合は目に見えないため、波動や共鳴現象という考え方が当てはめやすいが、その他の芸術作品も同様な作用で感動を生むような気がする。

 人は食物を取り入れることにより、そのエネルギーを体内に取り入れるが、芸術作品からも別系統の手法でエネルギーを取り入れているのかもしれない。

 今日のコンサートでは、音楽を右脳で聞きながら、同時に左脳でそんな抽象的なことも考えていた。それともうひとつ、もっと卑近な考えとして、ソプラノやバリトンのフォルテでの声量の天井知らず的なエネルギー感をオーディオで表出するためには、パワーアンプはやはりある程度パワーに余裕があるほうが良いのかも、と思ったりもした。相当な音エネルギーを身近で感じた正直な印象である。

 オーディオを趣味とする前は、コンサートでは純粋に音楽に浸ることが主眼であったのであるが、最近はこの感覚をオーディオで再現するにはどうすればよいのか、ということも頭の片隅で考えながら聞いていたりする。良いのか、悪いのか・・・
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Kipod

2006年07月29日 | ノンジャンル
 YG ACOUSTICS Kipod・・・「キポッド」と読むとのこと。キポッドとは森に住むハリネズミの一種で、とても臆病な性格のため音に極めて敏感である。つまり、音に対して極めてシビアであることから、この動物の名前が選ばれたようである。

 名前の印象のとおり、見た目はコンパクトでとてもかわいい印象。金属製であるから重量は46.5kgあるが、サイズは295*450*1025と手頃である。しかし、価格は390万円と決して手頃ではない。

 今日はサウンドハウスの上遠野さんが主催するイベントに参加してきた。そこでYG ACOUSTICS Kipodを試聴してきた。駆動系は同じアッカが取り扱っているLINDEMANNで固められていた。

 アッカの担当者により製品説明とデモが行われたが、その音は強靭なキャビネットで完全密閉型であることの利点が最大限活かされた、澄んでクリアな音を聞くことが出来た。ドライバーユニットの音とエネルギーがそのままスッと出てくるといった印象である。これみよがしな迫力のある音ではなく、ちょい聞きでは物足りなく感じるかもしれないが、じっくり聞くとその質感の高さがわかるといった種類の音質であった。

 見た目的にはとてもコンパクトで、390万円のプライスタグが信じられないようないでたちである。緻密さと上質さがぐっと凝縮されて形造られたという印象を与える製品である。私はあまり大きな製品は好きではない。第1世代システムのAVALON ASCENDANTも第2世代システムのGERMANPHSIKS HRS-120 CARBONも比較的コンパクトで扱いやすい大きさである。Kipodはその愛らしい名前といい、その丁度良いサイズといい、そして音の上質さと良い、とても良いオーディオ製品であった。

 もちろん、スピーカーを買い換える予定はない。今はオーディオが聞けない状況なのでイベント参加にかこつけてハイエンド・オーディオの音を楽しんできた。
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どこでもドア

2006年07月28日 | ノンジャンル
 「どこでもドア」は藤子・F・不二雄のSF漫画「ドラえもん」に登場する架空の道具。行きたい場所を声に出してドアを開くと、その先が行きたい場所になっている。ドラえもんに出して欲しい道具の常に上位にランクされている夢の道具である。

 ドアというものは隔たれた二つの空間をつなぐ役目を果たすもので、そういう視点で捉えるとその存在意義はとても大きく感じられる。我が家の元応接間で現在のリスニングルームにしつらえられているこのドアはこの部屋と庭をつなぐ役目を果たしている。現実的にはあまりこのドアから庭に出ることはないのであるが、今回のリフォームの結果このドアも我が家から消え去ることとなると、何か物悲しい気分にもなってくる。



 木でできたこのドアは丸い真鍮製のドアノブがほのぼのした雰囲気をかもし出してる。大きめに割り当てられたガラスから庭木が見えて一種縦長の額縁のようにも見えることもあった。空間を仕切っていながら、つながり感をもかもし出しているドアであるが、約10年の奉公の期間を経て立ち去っていくこととなる。

 新たなものへ移行するときには、幾つかの大切なものとも別れることも往々にしてあるもの。オーディオのグレードアップの場合も、従来使っていた機器とは別れることが多い。スペース的に余裕があれば、とっておけるが、大概の場合は下取りに出してしまう。
第1世代のシステムの機器も全て下取りに出してしまい、現在は手元にない。

 「どこでもドア」があれば、この部屋はこのままの状態で残して、田舎に土地を買ってリスニングルーム専用建物でも建築したい。そして「リスニングルーム!」と声を出して「どこでもドア」を開けば、すぐそこには広大なリスニングルームが広がっているなんて・・・てっなわけないか。
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スモール・オーディオ

2006年07月27日 | ノンジャンル
 オーディオ雑誌が好きである。その内容に関しては、鵜呑みにすることは出来ないということが最近分かってきたが、それでも発売されたらほとんど買ってしまう。新製品のレビューや組み合わせプランの記事、オーディオマニアの訪問記など結構楽しみながら読んでいる。オーディオを始めたばかりのころなどオーディオ雑誌のみが唯一の情報源といってもよく、第1世代のシステムを組むにあたっては、主にオーディオ雑誌からの情報により選定した。

 したがって、第1世代のシステムは、試聴を繰り返して選定したというわけでなく、相当程度をデザインで決めたといってもよかった。その反動か第2世代はデザインはさておき、試聴のみで決めてしまった。第1世代のシステムはCDプレーヤー・プリメインアンプ・スピーカーというごくシンプルな構成であった。

 CDプレーヤーはAYRE CX-7、プリメインアンプはAYRE AX-7、スピーカーはAVALON ASCENDANT。今考えても、良い組み合わせだと思う。音もある程度のレベルまでは達していた。それよりも見ているだけで満足感の得られる美しさがあった。

 オーディオ雑誌で組み合わせなどの特集があると、ついつい2年半前に戻った気分で、もし今オーディオを始めるならどんな組み合わせにするかな~などと夢想するのである。結構これが楽しい。最新号のAUDIO BASICの特集は「スモール・オーディオでかしこく楽しむ」である。「スモール・オーディオ」とは「スペースや予算に限界があっても、知恵やワザ、使いこなしによっていい音を楽しもうという考え方」とのこと。第2世代システムからは「スモール・オーディオ」からは逸脱し、「強欲オーディオ」に邁進している私ではあるが、この「スモール・オーディオ」結構好きなのである。

 この特集を見ていて、私ならこんな組み合わせが良いかなと思ったのは、CDプレーヤーがPRIMARE CD21・プリメインアンプPRIMARE I21・スピーカーPIEGA TS5というもの。合計金額645,750円。もちろん実際に買うわけではないのであるが、こんなサブシステムがあったらな~と雑誌を見ながら空想にふけりニヤニヤしているのは、HRS-120 CARBONが修理中で音を聞くことが出来ないからかもしれない。

 そのHRS-120 CARBONであるが来週の火曜日に復活する運びとなった。ようやく主役復活である。またしばらくするとリスニングルームのリフォームが始まるので、またオーディオは休止することになるが、それまでの間じっくり楽しみたい。
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