人は普通特に根拠はないが、好きな数字があるはず。もちろん嫌いな数字もあるはず。私の場合、月並みではあるが「7」が好きな数字である。「7」以外にも「6」と「3」が好きな数字である。
特に何かしらの根拠があるわけではない。「7」は「ラッキーセブン」と言われているように、一般的に人気の高い数字である。時折「7」をやみくもに並べた車のナンバーなどを街で見かけることもある。
今日は「7」に絡んだOFF会であった。といっても今日は6月30日。「7」が日程に絡むわけではない。7時7分から始まったOFF会でもない。
私がGRFさんの小さいほうのリスニングルームに到着したのは夕方の5時ごろであった。その時にはすでにA氏さんとたくみ@深川さんが来られていた。
今日の主役はアルファベット7文字からなる名前を持つスピーカーである。神秘的で美しい姿のそのスピーカーの名前は「UNICORN」。このGRFさんのお宅のUNICORN、つい最近DDDユニットが新型に交換された。この新型DDDユニット、性能は一段と強化され、帯域も広がっているとのこと。
この新型DDDユニットを搭載したUNICORNを駆動するパワーアンプは、ローマ字で書くと7文字からなる有名なアンプ製作者が作成したもの。「KOREEDA」アンプである。
そしてその前段となるプリアンプは、カタカナで書くと7文字からなるメーカー製の新製品。シンプルなデザインの「サウンドパーツ」製のプリアンプは試作機とのこと。
そして、そのアンプ群に音楽信号を送り込むCDプレーヤーは、MARANTZ CD34。工藤氏により徹底的なモディファイが行われた「羊の皮をかぶった狼」である。その型番の二つの数字を足すと「7」。
そして、決定的な「7」がもう一つある。それはこの部屋である。畳6畳に板間部分が約1畳の7畳の広さの和室である。
この決して広いとはいえないリスニングルームに、ユニコーンはコンサートホールを彷彿とさせるオーケストラサウンドを出現させる。
広々としたエアボリュームが必要条件と思われているオーケストラの空間表現がものの見事に再現されるのである。そしてDDDユニット一発とは思われない重心の低い低域が、ティンパニーの連打を堂々と放出する。
高域方向への帯域も拡張されているようで、音の伸びやかさがさらにアップしている。鮮度感とリアリティーも1段階突き抜けたようである。
7段の階段を一つ繋ぎ、二つ繋ぎ、三つ繋ぎしていき5段重ねて、その階段を上って行くと、全く今までとは見える世界の異なるステージに上がっていけるかのように、この「7」の累計システムは、魅惑的な音世界を見せてくれる。
「その異次元ステージでは、伝説の動物であるユニコーンが、その軽やかな脚取りでトロットしていても全く不思議ではない・・・」そう思わせる雰囲気が溢れていた。