「オーディオショップ・グレン」の、いつもはTANNOY製のスピーカーが置かれていることが多いスペースには、TELEFUNKEN製の小型2ウェイスピーカーがスタンドの上に設置されていた。
小暮さんは「このスピーカーの型番はWB60。1965年に発売されたスピーカーで、ぱっと見は地味な感じだけど、仕事人的な存在かな・・・」と紹介した。
大きさ的にはTANNOY 3LZを一回り小さくしたようなサイズである。奥行きが浅いプロポーションは、TANNOY 3LZに似ている。
現代のスピーカーにはほとんど見かけることのない、この独特のプロポーションは、どこかしらノスタルジックな雰囲気を醸している。
キャビネットは淡い茶色で、傷や染みがまったく見当たらない素晴らしいコンディションである。フロントネットは渋いグレー。こちらも傷みがない良好なコンディションを維持している。
このスピーカーのオーナーが実に丁寧にこのスピーカーを扱っていたことが窺えるコンディションである。
この小型の2ウェイスピーカーが作られたのは、ドイツが東西に分断されていて、アメリカとソビエトが冷戦状態にあった時代である。裏面に貼られたシールにはメーカー名と製品名が明記され、一番下には「Made in Western Germany」と記されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/e3/b184a23465ba57a63e6f770d9fcadf8e.jpg)
「フルレンジユニットにツイーターを追加した構成で、ネットワークも実にシンプル。フルレンジユニットはISOPHONE製で、ツイーターは楕円形状のTELEFUNKEN製のもの・・・どちらもアルニコマグネットを使ったしっかりとしたもので、さすが西ドイツ製と感心する頑丈なもの・・・」小暮さんは簡単にこのスピーカーの構成を説明してくれた。
薄い茶色のキャビネットと渋いグレーのフロントネットの組み合わせは、どことなくイギリス製のスピーカーを連想させる佇まいである。フロントネットにはメーカー名が刻印されたエンブレムなどはなく、実にシンプル。
「では、何か聴いてみますか・・・」と、小暮さんは1枚のレコードを取り出した。そのレコードは、クレンペラー指揮のベルリオーズ「幻想交響曲」であった。
ジャケットから取り出されたレコードは、ROKSAN XERXES Vのターンテーブルに置かれた。駆動するアンプは、プリアンプがLEAK Point One Stereoで、パワーアンプがLEAK Stereo60であった。
WB60の背面からはスピーカーケーブルが直出しされていて、その細いケーブルがStereo60の出力端子に接続されていた。
小暮さんは「このスピーカーの型番はWB60。1965年に発売されたスピーカーで、ぱっと見は地味な感じだけど、仕事人的な存在かな・・・」と紹介した。
大きさ的にはTANNOY 3LZを一回り小さくしたようなサイズである。奥行きが浅いプロポーションは、TANNOY 3LZに似ている。
現代のスピーカーにはほとんど見かけることのない、この独特のプロポーションは、どこかしらノスタルジックな雰囲気を醸している。
キャビネットは淡い茶色で、傷や染みがまったく見当たらない素晴らしいコンディションである。フロントネットは渋いグレー。こちらも傷みがない良好なコンディションを維持している。
このスピーカーのオーナーが実に丁寧にこのスピーカーを扱っていたことが窺えるコンディションである。
この小型の2ウェイスピーカーが作られたのは、ドイツが東西に分断されていて、アメリカとソビエトが冷戦状態にあった時代である。裏面に貼られたシールにはメーカー名と製品名が明記され、一番下には「Made in Western Germany」と記されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/e3/b184a23465ba57a63e6f770d9fcadf8e.jpg)
「フルレンジユニットにツイーターを追加した構成で、ネットワークも実にシンプル。フルレンジユニットはISOPHONE製で、ツイーターは楕円形状のTELEFUNKEN製のもの・・・どちらもアルニコマグネットを使ったしっかりとしたもので、さすが西ドイツ製と感心する頑丈なもの・・・」小暮さんは簡単にこのスピーカーの構成を説明してくれた。
薄い茶色のキャビネットと渋いグレーのフロントネットの組み合わせは、どことなくイギリス製のスピーカーを連想させる佇まいである。フロントネットにはメーカー名が刻印されたエンブレムなどはなく、実にシンプル。
「では、何か聴いてみますか・・・」と、小暮さんは1枚のレコードを取り出した。そのレコードは、クレンペラー指揮のベルリオーズ「幻想交響曲」であった。
ジャケットから取り出されたレコードは、ROKSAN XERXES Vのターンテーブルに置かれた。駆動するアンプは、プリアンプがLEAK Point One Stereoで、パワーアンプがLEAK Stereo60であった。
WB60の背面からはスピーカーケーブルが直出しされていて、その細いケーブルがStereo60の出力端子に接続されていた。