AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

1508:枝垂れ椛

2010年04月30日 | ノンジャンル
 4月30日は、「お風呂の栓」である。これが過ぎ去ることにより1月から4月までの「お風呂のお湯」はずずずっと流れ出してしまう。そのお湯は多くの人が入った後なので汚れていいる。お湯を換えるべき時期に来ていたのである。

 この4ケ月、振り返ってみるといろんなことがあった。良いことも悪いことも全て流れ出してしまえば、それほどたいしたことではないと思えてくる。ただし、過ぎ去っていくスピードの速さだけはいつものことながら印象的である。

 1年を区切る方法は幾つかある。四季にあわせて四つに区切る方法もあれば、一月ごとに12に区切る方法もある。あるいは上期・下期と大きく二つに分けることもある。それは各個人でしっくりする方法があるので、どれがベストということはない。

 私の場合どういうわけかは分からないいが、三つに分けるのが精神的に良いリズムのようである。1月から4月が上期、5月から8月が中期、そして9月から12月が下期、という具合である。

 そして、この3分割法で1年を区分し総括しながら次の期に思いをはせるのである。今日は4月30日であるので、私にとっての上期の締め日となる。



 庭の枝垂れ椛は、この時期新緑の時期を迎える。新緑は一般的には緑であるが、枝垂れ椛は、新芽が赤い。葉がしっかりしてくるとこの色が緑に変わる。そして晩秋にはまた赤くなり。冬に向かって葉が落ちてゆく。

 枝垂れ椛も私と同様1年を3分割しているようである。枝垂れ椛にとってこれからは伸びやかな時期である。徐々に葉が緑色に変わり、太陽の光を吸収し養分を蓄え、子孫を残す準備を始めるのである。

 私もこれからの時期は少しばかり伸びやかな時期である。もちろんフレッシュな新芽が生えてくるわけでも、光合成をし養分を蓄え子孫を残す準備を始めるわけでもないが、気分的には伸びやかである。

 明日からは5月、そしてゴールデンウィークである。日頃家族サービスが不足がちになっているので、挽回する良いチャンスでもある。5月3日はオーディオ関連の予定が入っているがそれ以外はゴルフの予定も入っていない。きっちり挽回しよう・・・
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1507:綱渡りOFF会

2010年04月29日 | ノンジャンル
 GRFの部屋さんのお宅に着いたのは2時を少し回っていたであろうか、呼び鈴を押すと奥様が出られた。「○○です。ご主人いらっしゃいますか?」と普通に切り出した。

 「今仕事で出ています・・・」とのそっけない返答であった。「あれ・・・一昨日メールしたはずであるが・・・」と側にいたpontaさんと顔を見合わせた。

 一昨日のメールにはたしか「29日の2時ごろお伺いします。」と打電したはず。その返信も「どうぞ、どうぞ・・・」といった肯定的なものであった。

 あわてて携帯に連絡してみると、私がメールした「29日」のことを「5月29日」に行われる那須でのオーディオ・イベントのことと勘違いされていたことが判明した。
 
 「しまった空振りか・・・」とあきらめかけたが、1時間ほどで戻れ、3時から2時間ほどなら空き時間が作れるとのことであったので、急遽時間を変更・短縮しての「綱渡りOFF会」となった。

 勘違いから空振りになりそうであったが、どうにかこうにか体勢を立て直し開催にこぎつけた。いつものように広いリスニングルームに案内されるとその両コーナーには、明るめの色合いのTANNOY GRFが佇み、そのずっと前、リスニングポイントに近い床にはインシュレーターの一点支持によりやや仰角を付けられて床に設置されたPSD T4がその端正な姿を見せていた。

 pontaさんはGRFの部屋さんのお宅を訪問するのは初めてである。私も1年ぶりくらいであろうか・・・「まずは定番から・・・」とGRFさんは何曲か交響曲をかけてくれた。

 「雄大で、ストレスフリー・・・広大な音場が実際のホールで聴く感じにきわめて近似している。久し振りに聴いたGRF・・・やはり伸びやかである・・・」という感想を持った。pontaさんもその表情からすると同様な感想を持たれているようであった。

 何曲か聴いてから「この小ささで良く鳴るでしょう・・・」とGRFの部屋さんが一言。私とpontaさんはほぼ同時に「え~、こっちですか・・・」とPSD T4を指差しながら声を上げた。

 pontaさんが勘違いするのは当然である。初めてであるから・・・、しかし私はこのマジックは以前経験している。久し振りとはいえまたまた見事に引っ掛かってしまった。

 PSD T4の背後に広がるサウンドステージは広大である。駆動するアンプは当然SD05。そしてそのサウンドステージは見事にGRFの置いてある場所と一致する。視覚と聴覚の二重の錯覚からどう聴いても後ろのGRFが鳴っているとしか思えないのである。

 そして、その音の質感からは2ウェイのコンパクト・スピーカーが鳴っているという感覚が全くないのである。ここにも視覚の固定観念を打破するマジックが隠されている。

 後半は真打登場という感じでGRFが登場。「やはり、味わい深さという点ではGRFならではのものがある・・・」「T4も真に優れたスピーカーであるが、この滋味深い味わいはGRFにしか感じられない・・・」そんな感慨を抱きながら、心の中で3年前に初めてこの部屋を訪れた時のことを思い出した。

 3年前私は初めてこの部屋を訪れた。「何でこんな古いスピーカーからこんなに生々しい音がするのであろう・・・しかも50万円のプリメインアンプで駆動している・・・」と「オーディオ超初心者」でありかつ「急性ハイエンド病」であった私は、その歪んだ固定観念が木っ端微塵に壊れる音を聴いたのであった。
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1506:BRITISH MADE

2010年04月28日 | ノンジャンル


 QUAD22にはEF86が2個使われている。EF86はとても小さな真空管である。パワーアンプであるQUADⅡにもそれぞれ2個づつ使われているので、QUAD22とQUADⅡでセットを組んだ場合、合計6個のEF86が必要になるのである。

 さて、今日はそのEF86について多少の試みをしてみた。現在1階で使っているQUAD22の2個のEF86にはMullard BRITISH MADEとMullard FOREIGN MADEが混在していた。

 これを予備のQAD22に備えられていたMarconi EF86に切り替えたのである。このMarconi EF86はBRITISH MADEである。

 これでQUAD22に使用されているEF86は全てBRITISH MADEになった。音のほうには影響はあるのかというと、「やはりある・・・」というのが正直な感想である。

 なんというのか音のあたりが柔らかいというか物腰に奥ゆかしさが出る感じである。包み紙なく品物を差し出す感じがなくなった。しっかり包んで両手で支え、そっと差し出す。受け取る側の心持も穏やかになる。

 Mullard FOREIGN MADEがどこの国で作られているのかはわからないが、こちらは音がストレートである。これはこれで良い面もあるのであるが、個人的には好みの音色ではない。

 やはり「BRITISH MADE」に魅力を感じるようである。何かの記事でMarconiは結局Mullardが作っている、というようなことを読んだことがある。それが事実であれば結局BRITISH MADEのMullardがQUAD22を専有したことになる。これが本来のQUAD22の音のような気が勝手にしている。
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1505:MONTEVERDI

2010年04月27日 | ノンジャンル


 新宿に行くと大概立ち寄るところが一つある。それはDISKUNIONである。クラシック専門の店舗が紀伊国屋の近くのビルの8階に入っているのである。

 ここでクラシックの中古レコードを少しばかり見る。見ると欲しくなる。なんといっても価格が安い。ひところよりも中古レコードの価格は高くなっている。しかし、探せば安くて良いレコードがまだまだある。

 今日はMONTEVERDIのレコードを2枚GET。1枚は630円、もう一枚は1,260円であった。「安いよな・・・2枚で1,890円か・・・」と思いながら大事に抱えて帰宅した。

 新しいレコードはクリーニングマシーンで綺麗にされて、静電気除去装置からイオンの風を吹きかけられる。1975年と1980年の録音である。アナログ完熟期の録音なのでこなれている。

 MONTEVERDIはルネッサンス期からバロック初期の過渡期に活躍した作曲家である。そういった時代の移り変わりに当たり音楽の様式を積極的に開拓していった。

 こういった古い時代の音楽は心身ともにゆとりがあるときに聴かないといけない。音楽が向こうからがばっと覆いかぶさってくれないので、こちらから藪を切り分けるように進んで入っていかないといけないからである。

 体が疲れているときには、格好の催眠剤になってしまうのである。「やばい・・・目が開いていられない・・・」と思って、レコードプレーヤからトーンアームを上げた。そしてそのままソファに横になった。

 気づくとリスニングルームで1時間以上寝てしまったようであった。MONTEVERDIのレコードは休日の朝に聴くのががちょうどいいのかもしれない。仕事で疲れた平日の夜は避けたほうがいいようである。
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1504:物欲

2010年04月26日 | ノンジャンル
 4月も残り少なくなってきた。天候不順が続いた今年の4月であるが、例年と違うことは天候ばかりではない。我が家のオーディオ事情において例年4月は結構買い物シーズンなのである。しかし、今年は買い物らしい買い物はしていないのである。

 例年確定申告が終わると臨時収入が入る。この時期通帳の残高を見ていると、結構気が大きくなってしまうのである。忙しい時期が続いたのでフラストレーションも溜まっている。

 すると、ついつい物欲の充足を優先してしまいがちになるのである。オーディオ機器はそれ自体が強烈な引力を有している。その引力に対する免疫力が一番弱まっているのが4月なのである。

 今年の4月は春らしい暖かな天候の次の日には10度を下回るような寒い日が続いたりしたのが影響したのか、私の物欲も高まることはなく、超低空飛行を続けた。

 その結果、この4月に新たに我が家のオーディオルームに加わった仲間はほとんどなく、2階のLINN CD12の下にぴったりサイズで特注した楓ボードが加わったぐらいである。

 オーディオにはまって4年が経過したが、こんなに静かな4月は始めてである。これはいいことなのであろうか?それとも性欲の減退同様、物欲の減退は老化現象であろうか?

 そんな折、Coreさんからのメールを見て何かしらうらやましく思ったのである。Coreさんのメールには「Taoさんが強力に勧めるから、とうとういっちゃいました。ORACLE DELPHI買いました。最新式のⅥではなくⅤのほうです。現品処分でとても安く出ていたのでその魅力に抗し切れませんでした。実はデザインはⅥよりもⅤのほうが好きなのです。」と記されていたのである。

 「そうですか、Ⅴのほうですか・・・確かに回転数を選択するバーなんかは断然ⅤのほうがORACLEらしいですよね・・・近いうちにぜひ聴かせて下さい。」と返信した。
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