AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

2237:Core邸 1

2012年04月30日 | ノンジャンル
 「どうであろうか・・・ほとんと違いはないように見えるが・・・若干スピーカーの間隔が広がったような気がする。それと、後ろの壁からの距離も少しばかり広がったような・・・」

 Coreさんのリスニングルームを一瞥して、前回訪問時のわずかに残っている記憶と比べてみたが、それほどの違いは感じなかった。

 Raidoh Acoustics Ayra C-2は相変わらず白いユニットが美しく、側板の木目も深遠である。このスピーカー、サランネットがないので取り扱いには細心の注意が必要である。聴かない時には分厚めの布をかけて、もしもの事故を防いでいらっしゃるとのこと。リビングルームがリスニングルームになっているので、その辺は気をつかうところである。

 子供はもう大きいので大丈夫であるが、小さい頃には結構大変だったはず・・・その辺のことを何気に伺うと、「子供が小さい頃は高額な機器は一切買いませんでした・・・子供が中学生になってからですよ・・・高い機器を買うようになったのは・・・それまでは、YAMAHAのプリメインアンプとレコードプレーヤーでした。PX-3という型番でリニアトラッキングアームの付いているレコードプレーヤーでした。YAMAHAのデザインはとても好きでした。アンプはCA-1000Ⅲというモデルで、メーターが付いた秀逸なデザインで、とても長く使っていました。」との返事だった。

 「スピーカーもYAMAHAだったんですか?」と訊くと「いえ・・・taoさんはご存じないかもしれませんが、OTTOという三洋電機のオーディオブランドがあったんです。そのOTTOのSX-661というモデルを使っていました。10年ほど前からですかね、海外のものを買うようになったのは・・・」という返事であった。

 しかし、それにしても現行ラインナップはいずれも美しい機器ばかりである。ORACLE DELPHIⅤにはSME製の特製アームが取り付けてある。そのアームに装着されているのはZYXのカートリッジである。

 まずはNEUのセカンドアルバムがターンテーブルに乗った。A面である。最近Coreさんが入手したオリジナル盤とのことである。

 「いや~懐かしいですね・・・中学3年生ぐらいですか・・・毎日のようにこのアルバムを聴いていました。」と思わわず漏らした。

 すると、「中学3年生でNEUのアルバムを毎日聴くって、それってかなり変ですよ。プログレ好きっていっても普通はKING CRIMSONやYESなんかですよ・・・中学生ぐらいなら・・・」とCoreさんは笑っていた。

 さらにCAN、PFM、GENTLE GIANTS、GONGのアルバムに次々に針が降ろされていった。「良いですね・・・どれも・・・オーディオのほうも、無駄や出っ張ったところがなくて、良い感じですね・・・とてもまとまっています・・・」と褒めると、Coreさんは「なんとなくこれで良いかなって感じです。あまり欲張ってもきりがないし・・・超高級というわけではないですけど、・・・」と微笑んだ。
 
 「十分高級ですよ・・・普通の人がこのオーディオ機器の値段を聞いたら、目を丸くしますよ・・・」そう受け答えをしながら、以前「寧々ちゃん」がCoreさんが相当な金額をオーディオにつぎ込んでいることを知って怒っていたことを思い出した。

 「寧々ちゃん」は家にいないようであった。なんとなくほっとした。Coreさんの家で彼女と顔を合わすのはなんとなく居心地の良くないものを感じると思っていたからである。
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2236:HARBETH

2012年04月29日 | ノンジャンル
 夜の7時半頃であった。ちょうどリスニングルームにいて、ベートーベンのピアノ協奏曲を聴いていた。第3番の第2楽章であった。ゆったりとしたテンポで静かにアルゲリッチのピアノの調べが流れているときに、揺れた。

 部屋の空気が不自然に歪むような感覚ののち、横揺れが感じられた。ラックの最上段に設置しているLP-12のターンテーブルとアームベースが、地震の揺れに合わせて、上下している。

 その揺れは長くは続かなかった。「震度は2か3か、といったところかな・・・」夕飯の用意をしていた妻が顔を出して、「揺れたね・・・もうすぐできるよ・・・」と言いにきた。

 リビングのテレビには、早速地震速報が流れていた。千葉県が震源地のようである。千葉県の一部の地域では震度5であったようである。東京は震度3と表示されていた。

 私は最近揺れている。と言っても震度は5ではなく、今回の地震のように2か3といった程度の揺れである。その揺れもしばらくすれば収まるはずである。

 我が家のスピーカーはTANNOYのCHATSWORTHである。TANNOY以外のメーカーで家に迎えてじっくりと聴いてみたいと前から思っていたメーカーが一つある。

 それはHARBETHである。残念ながらオーディオのOFF会でもHARBETHのスピーカーを聴いたことはない。ショップに行けば、展示されているが、ちゃんとセッティングを考慮して展示されているケースはほとんどない。

 その姿かたちは、如何にもイギリス的である。飾り気がなく、素朴で、伝統的な形式を今も守っている。アメリカ的な「コンピューターで解析しました・・・」というようなモダンな形ではなく、手作り感の温かみが残っている。

 その音は自然な風のような居心地の良さを感じさせるのでは・・・と勝手に想像しているのである。現行のラインナップのなかで最も大きなスピーカーは、SUPER HL-5である。ユニットは三つ。上から綺麗にトントントンとユニットが並んでいる。

 このHL-5が中古で売りに出ている。専用のスタンドも付いている。価格は27万円。「これ、欲しいな・・・」「これを買って、CHATSWORTHとときどき入れ替えして聴いてみたい・・・」「いや、いっそのこと2階でサブシステムの再構築を・・・」「いや、待てよサブシステムはまずいか、もうラックもないし・・・」などなど様々な思いが頭のなかを駆け巡っているのである。

 「HARBETHって名前が良いよな・・・ハーベス・・・」その音感は優しげで実り豊かなものを連想させる。確か創業者の奥さんの名前と何かを繋げた造語だと聞いた覚えがある。

 「売約済み」になるまでしばらくは想像の領域で楽しめそうである。「売約済み」になると、ちょっと残念な気分とほっとした気分を同時に味わうことになるのであろう。
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2235:初日

2012年04月28日 | ノンジャンル
 いよいよ、ゴールデンウィークに突入した。その初日は、快晴。これ以上ないと思われるようなお出かけ日和であった。

 気温はぐんぐん上がり、暖かいを通り越して熱いと感じる領域にまで達した。この快晴のもと、ゴルフに出かけて綺麗に色づき始めた芝を楽しむか、ロードバイクで遠くまで出かけて、暖かい風を全身に浴びるか、はたまた家族を車に乗せて行楽地にドライブに出かけ、日ごろの家族サービスの不足を補うか・・・そういったことをしたいところであった。

 しかし、残念ながら午前中に1件、午後にも1件と顧問先の会社を訪問する予定が入っていた。結局、晴れ渡った青い空を少々恨めしく仰ぎ見る一日となった。

 中小企業の経営は困難な状況に陥ってしまうことも多く、景気が低迷してなかなか浮上しない昨今においては、様々な相談が持ち込まれる。

 経営状況が難しくなった会社の経営者には、重い重圧が加わる。体調を崩す方も見かける。怖いのは体の不調だけでなく、精神的な不調の兆候である。

 今日お会いした社長は資金繰りに相当行き詰っている。資金繰りの苦労からか不眠症になっているとのこと・・・ちょっと目つきが朦朧としていた。

 「先日、東京駅の中を2時間ほど徘徊していたんです・・・でもその2時間の間の記憶が全くなく、ふと気づいたら駅のなかの本屋さんで、以前から取りたいと思っていた資格の本を眺めていました・・・」

 「これはかなりまいっているな・・・」そう感じた。穏やかな心情で日々の生活を過ごすことができるだけでも幸せだ・・・そんな当たり前のことを感じた。

 明日はゴールデンウィーク2日目である。日曜日なのでバイクルプラザR.T.のロングライドに参加したところであったが、親類との昼食会の予定が入っている。

 家族と近くに住む母親を連れて、出かける。明日も天気が良いようである。ロードバイクに乗りたくて体はうずうずしている。まあ、ゴールデンウィークは始まったばかり、予定が入ってない休日にはORBEA ONIXにまたがって単独でのロングライドに出かけることも可能であろう。
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2234:三回目

2012年04月27日 | ノンジャンル
 ブログ「AcousticCore」を運営されているCoreさんのシステムは、レコードプレーヤーがORACLE DELPHI MKⅤ、カートリッジはZYX R-1000 AIRYⅢ、プリアンプはOCTAVE HP300、(フォノイコライザーはプリアンプに内蔵のものを使われている)、パワーアンプはOCTAVE RE-290 MKⅡ、そしてスピーカーがRAIDOH ACOUSTICSのAyra C-2である。

 私が最初にお邪魔したのは3年以上前になるであろうか。その時はレコードプレーヤーがAMAZON SYSTEM AMAZON 2であった。メルク社製の細いトーンアームが付属しているモデルで、ブラックアクリルが繊細な造形を見せていた。

 現在ご使用のDELPHI MKⅤは、2年ほど前、型落ちした直後に展示品処分で安く購入されたようである。スピーカーもAyra C-2の前はWillson BenescheのCURVEをお使いであった、と伺ったことがある。

 これらの使用機器及びかって使われていた機器を眺めてみると、共通する美意識のようなものが見えてくる。これらのオーディオ機器はFINITE ELEMENTEのラックに整然と収められていて、その美しさをさらに極めている。

 Coreさんは、オーディオマニアでもありディープなレコードマニアでもある。専門分野はプログレッシブ・ロック。6畳の部屋を2万枚近いレコードが占領していて、日々そのコレクションは増えこそすれ、減ることはないようである。

 Coreさんのお宅には2度ほどお伺いしたことがある。オーディオ機器はリビングに置かれていた。広さは15畳以上あったはずである。

 Coreさんからメールが来て、ゴールデンウィークの今月30日にお邪魔することとなった。「使用機器は変わっていないのですが、プレーヤーの微調整やスピーカー位置の修正により、今までより緻密な感じに鳴るようになりました。あと、taoさんがお好きなNEUのセカンドアルバムのレアなオリジナル盤も入手しましたので、楽しみにしていてください・・・」Coreさんのメールは屈託がない。

 単なるオーディオのOFF会ととらえるなら、楽しみな1日なのであるが、そこには微妙な要素がからんんでくる。Coreさんの奥さんは「寧々ちゃん」である。

 Coreさんのお宅で彼女と顔を合わせた場合、どんな顔をすればいいのであろうか・・・彼女との間にはこの3年間、あれやこれや様々なことがあった。今現在は一旦小休止的状態となっているが、どのような急展開が待っているのかは分からない。

 一般にオーディオのOFF会のときにその家の家族の方と接する機会はほとんどない。特にオーディオに興味を持っていない家族の場合、ちらっとあいさつだけというのが、普通である。そのように軽くやり過ごせばいいのであろうが、少々気が重いところである。
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2233:エアロバイク

2012年04月26日 | ノンジャンル
 自宅のそばにあるスポーツジムに着くと、すぐさまエアロバイクの方に向かう。エアロバイクにまたがって、負荷の程度を決める。負荷の程度は1~25まで、ボタンで選択する。まずは10を選択して漕ぎ始める。それほど重い負荷ではないが、軽いというわけでもない。ケイデンスを80ぐらいで維持するとパワーは180ワットほどと表示される。

 これで10分ほど漕いでいると、うっすらと汗ばんでくる。この負荷で5kmほど漕ぐ。うっすらと滲みでてきた汗はポタリポタリと落ち始める。

 その後負荷の具合を17まで重くする。すると足にはぐっと重い反力がかかる。踏み込んでもペダルは軽快には回らない。ケイデンスは50までに落ちる。それを60まで近づけようとするが、その状態を維持することは難しい。パワー表示は220ワット前後。

 シッティングで1km、ダンシングで1kmといった具合に、シッティングとダンシングを交互に繰り出す。そうすることにより、一定の筋肉に負荷がかかり続けるのを避けるのである。

 汗はリズミカルの体を離れていく。負荷17で5km走ると相当消耗する。汗はもはや噴出するといった表現が適切な具合である。

 その後はクールダウン・・・負荷は一気に8まで下げる。クールダウンンは10分ほど。徐々に心拍数は下がってくる。エアロバイクを降りると、4種類の筋トレマシーンで筋トレを行って、ジムでの1時間は終了する。

 ジムに通えるのは週に1回か2回程度、仕事があるのでそれほど頻繁に通えるわけではない。しかし、その程度の頻度でも、それなりには効果があるようである。

 チームでのロングライドにおいても、スタミナ切れはほとんどなくなったし、ほんの若干ではあるがヒルクライム時のスピードも上がった。

 今後も時間をどうにか作って最低週に2回は通いたいと思っている。ジムにくる方は様々である。メタボ解消を目的に黙々とルームランナーの上を歩いている人、マラソン大会に出るのであろうか、相当なスピードでルームランナー上を走っている人、筋トレマニアなのであろう、相当な負荷のかかる筋トレを歯を食いしばって行っている人など、いろんな人がいる。

 そんななか、私もある意味変わった存在であるはずである。エアロバイクはどちらかというとメタボ解消の道具である。軽めの負荷で長時間行うのが本来の姿・・・そのエアロバイクで汗を滴らせながら、ダンシングで重いペダルを漕いでいるのであるから、傍から見れば「あの人ちょっと変・・・」ということになるのであろう。
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