先日AUDIO NOTEの試聴イベントに参加した。その価格に見合うと思えるクオリティーの高さではあったが、さすがにその価格は現実的なものではなかった。
「中古で出たら、多少可能性はあるかな・・・」と、ぼんやりと思っていたが、ヤフオクを眺めていると、とあるものが目に入った。
AUDIO NOTEのプリアンプである「G-70」が出品されていたのである。
G-70は現行モデルである。現在の定価は3,168,000円。オークションでの価格は1,800,000円。
試聴イベントの際にいただいたAUDIO NOTEのカタログを早速眺めてみた。
「アーティストの多彩な表情を存分に描ききる端正かつ芳醇な音世界」と、G-70の見開きのページには誇らしげに記されていた。
そのサイズは、横幅が303mm、奥行きが408mm、高さが160mmである。横幅はコンパクトで奥行きが長い形状をしている。
フロントパネルはシンメトリックな配置で、デザイン的に優れているということはないが、どこかしら良い音がしそうなオーラが漏れ出ている。
重量は17.5kgである。プリアンプとしては重い方であろう。
新品で購入するよりは安いと言っても、180万円であるので、「じゃあ、買っておくか・・・」という価格でもない。
「でも、このプリアンプが我が家のシステムの指揮者としてのポジションに就いたら、どんな音になるのであろう・・・」という興味心はふつふつと湧いてくる。
知り合いのオーディオマニアの方にも、二つのプリアンプを所有していて、半年ごとにそれを入れ替えて、それぞれの音を堪能されている方もいる。
同じオーケストラでも、指揮者が変わると、その表現は随分と変わる。「二人指揮者態勢も面白そうだ・・・」と、思い始めている。