AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

5413:完食

2020年12月31日 | ノンジャンル
 正丸峠を上り終えた。峠の頂上には「奥村茶屋」がある。コロナ前はこの古い峠の茶屋で「正丸丼」を食する機会があったが、現在は「密」を避ける意味合いからも立ち寄ることはない。来年の後半にはまた「正丸丼」を食する機会があればいいのであるが・・・

 奥村茶屋の建物の横にあるフェンスにロードバイクを立てかけて、頂上からの眺望をしばし眺めた。

 冬らしく空気が澄んでいたので、前回ここを訪れた時には私の視力では確認できなかったスカイツリーも見ることができた。



 恒例の記念撮影を終えてから、下り始めた。正丸峠を下り分岐ポイントを左折して短い上り返しを越えて、山伏峠を下っていった。

 下り終えてからも下り基調で続く山間の道を快速で進んだ。無理のないペースで走っていって、やがて山王峠に向けて右折した。

 山王峠は短い峠であるが斜度がしっかりとある。上る時間が短いので負荷が高くなる。斜度がぐっと上がるとパワーも300ワット程になる。

 最後まで300ワット以上の出力を維持できるといいのであるが、私の脚力ではそういうわけにもいかず、中盤で出力が少し下がってくる。

 そして、ゴール地点が見えてくるとまた気持ちを盛り上げていき、300ワット以上に出力を戻して頂上を越えた。

 短いが走りごたえのある山王峠を越えて帰路を進めていった。次なるバトルポイントは笹仁田峠である。

 そこに向けて走っていくと、緩やかな斜度の笹仁田峠に達した。ちょうどトレインの先頭を引いていたので、パワーを上げていった。

 すると比較的早い段階で一人のメンバーがアタックをかけた。あっという間にそのメンバーの背中は小さくなっていった。

 ゴルフ練習場を過ぎたあたりから、私もペースを上げたが、差はかなり開いてしまっていた。そして、最後の斜度が少し上がるエリアに入って、ダンシングでスパートした。

 これで「完食」である。笹仁田峠を下りきったところにあるファミリーマートに立ち寄って最後の休憩をした。

 昼食には「ボンゴレスパゲティ」を選択した。炒めたにんにくの風味が香るあさりのパスタは定番のアイテムである。安心感のある味わであった。

 コンビニ休憩を終えて、帰路の終盤を走っていった。岩蔵街道から青梅街道に入って、いつもの分離ポイントである東大和市内のセブンイレブンで、隊列から離れた。

 今年最後のチームライドであったので「良いお年を・・・」と挨拶して別れた。そして自宅へ向かった。

 自宅へ向かう途中には地元の小さな神社である「狭山神社」がある。「とりあえず1年無事に走れたので、お礼参りでもするかな・・・」と思い、立ち寄った。



 わずかばかりのお賽銭を賽銭箱に入れて、拝礼した。「来年はどんな年になるのであろうか・・・秋頃にはコロナも終息に向かっているのであろうか・・・そうあってほしい・・・」と思い、短く祈った。
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5412:ヒルクライム

2020年12月30日 | ノンジャンル
 小沢峠での記念撮影を終えてから、小沢トンネルを抜けた。そしてその向こう側に下っていった。

 何度か曲がる道を下っていくと、名郷に繋がる県道にぶつかった。その交差点を左折して、名栗川に沿って続く道を走った。

 上り基調の山間の道を走っていくと、山伏峠の上り口である名郷に着いた。ここにはバス停があり、ちょうど停まっていたバスが出発するところであった。

 バス停の脇には公衆トイレがあり、その手前にはサイクルラックも設置されている。そのサイクルラックにロードバイクをかけてトイレを済ませた。

 小さな食料品店の前には自販機が設置されている。ヒルクライムを開始する前にジュースを購入して飲んだ。



 しばし休息ののち、ヒルクライムを開始した。山伏峠は4kmほど上る。上り切ったら500メートルほど下り、分岐点を右に直角に曲がる。そして1kmちょっと正丸峠に繋がる道を上る。

 ゆったりとスタートした。スタートした時点でサイコンのラップボタンを押した。「今日もイーブンペースで走ろう・・・」と思っていた。

 無理はせず230ワットのパワーを基準にして走る予定であった。スタートしてパワーを上げていって、230ワットぐらいでキープした。

 比較的順調に前半をこなしていった。一つ目の難所が迫ってきた。斜度がぐっと上がる場所を左へ曲がった。

 一つ目は無事にクリアした。しかし、次の難所ではガクッとペースが落ちることが多い。その2か所目の難所に向かった。

 斜度がぐっと上がると重力の呪縛は厳しいものになる。それに抗うように大きく曲がる道をダンシングでこなしていった。

 この難所を越えるとあとは厳しい斜度のエリアはないが、脚の余力も随分と削られてしまっているので、なかなかペースを上げることができない。

 山伏峠の終盤を走った。ようやくその頂上が見えてきた。そこに向けて最後の追い込みである。ダンシングに切り替えて走っていき、頂上付近でサイコンのラップボタンを押した。

 山伏峠のラップ計測の結果は、距離が4.12km、タイムが17:49,平均パワーが232ワットであった。

 そしてその向こう側に下り始めた。カーブを無理のないスピードで曲がっていった。少しぼんやりとしていたのであろうか、「そろそろ分岐点のはず・・・」と周囲の風景を確認したところ、なんだか違和感が・・・

 「あれ、風景が違うな・・・通り過ぎたのかも・・・」と思い、一旦止まった。確かに違う。分岐点をうっかり通り過ぎてしまったようであった。

 「まったく・・・何やってんだ・・・!」と自分に毒づきながらUターンした。そして分岐点まで戻って、正丸峠の上り返しを始めた。

 正丸峠の上り返しは1kmちょっと。短く斜度も緩めであるが、山伏峠で脚を結構消耗しているので、きつい。

 ここでもラップ計測してみた。路面はところどころ荒れている。その荒れているところを避けながら走った。

 ゴールである「奥村茶屋」の建物が見えてきた。ラストスパートしてヒルクライムを終了した。

 正丸峠の上り返しのラップ計測の結果は、距離が1.3km、タイムが4:55、平均パワーが234ワットであった。


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5411:小沢峠

2020年12月29日 | ノンジャンル
 青梅街道を走り切り、岩蔵街道に向けて右折した。岩蔵街道に入ると周囲が開ける。風があると辛いことが多いが、今日は風はほとんど吹いていなかった。

 圏央道の青梅インターの下をクランク状に潜りぬけて、さらに先へ進んでいくと帰路では高速バトルが繰り広げられる笹仁田峠を越えた。

 峠を一つ越えると空気感が変わった。また一段ときりっとした冷やかさが加わった感じであった。

 その冷やかな空気のなか、笹仁田峠を下り切り、岩蔵温泉郷を抜けた。その後東京バーディークラブの北側に続く抜け道を通った。ここは北斜面に沿った道であるのでとても寒い。

 その抜け道を抜けるといつも休憩するファミリーマートに向かった。この店の脇にはサイクルラックがある。そこにロードバイクが鈴なりになった。



 補給食には「ピザサンド」を選んだ。何種類か棚に並んだピザサンドのなかから「4種のチーズ&ベーコン」を手に取った。

 4種類のナチュラルチーズとベーコンを使用したピザサンドは、「ピザ」というよりも、セブンイレブンの「ブリトー」に近いものを感じた。

 もちろん生地の質感を含め味わには差がある。ブリトーに比べて柔らかくソフトな口当たりであった。

 このファミリーマートは店の前にベンチが幾つか並んでいて、そこは陽当たりがとてもいい。そのベンチに座って日向ぼっこをする感じで補給食を食した。

 コンビニ休憩を終えて、山伏峠の上り口である名郷へ向けてリスタートした。名郷に向かうコースには二通りある。

 「山王峠」を越えていくコースと「小沢峠」を越えていくコースである。今日は後者を選択した。

 小沢峠は峠道と言うよりも丘陵地帯を走っている感じで前半はすすみ、最後にしっかりとした斜度の直線が小沢トンネルの入り口まで続いている。

 その直線になると負荷がぐっと上がった。ゴールであるトンネルの入り口に向けてクランクをハイペースで回し続けた。

 小沢峠を走り終えたところで、峠の石碑の前で記念撮影をした。陽光降り注ぐなか、ひな壇のようになっている石碑の前に腰かけた。


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5410:走り納め

2020年12月28日 | ノンジャンル
 この時期、朝早くベッドから抜け出るのは、ちょっとした踏ん切りが必要である。ベッド中はNウォームの敷パッドと毛布が活用されて、恐ろしく快適で暖かい。その極楽状態から自分の意志で抜け出すことになるからである。

 今日もそのようにして意を決してから、ベッドから抜け出た。朝の6時ごろはまだ外は暗い。1階のリビングに降りて行ってサイクルウェアに着替えた。先週からは真冬仕様のサイクルウェアを選択している。

 朝食には、「治一郎」のバウムクーヘンを一切れと、食パンを1枚摂った。「治一郎」のバウムクーヘンは有名とのことであったが、私は初めてであった。確かにおいしかった。有名なのも納得のレベルである。

 LOOK 785 HUEZ RSのタイヤに空気を入れて、ほぼ準備は完了した。そこで、6時半からフジテレビでやっている「はやく起きた朝は・・・」をゆっくりと観た。

 「はやく起きた朝は・・・」を最後まで観終わってから、LOOK 785 HUEZ RSに跨って自宅を後にした。

 今日はチームでのロングライドの走り納めである。今年はコロナウィルスに翻弄された1年であった。

 チームでのロングライドも半年ほどの期間中断された。その間はZWIFTとZOOMを活用したバーチャルチームライドを行った。

 このバーチャルチームライドは、これはこれで独特の楽しさがあった。しかし、やはり実走による爽快感は格別であることも、半年後の再開時に感じた。

 多摩湖サイクリングロードを西から東に向かって走った。マスクをしながら走っていると困るのは、サングラスが自分の息で曇ることである。

 走っているときは空気が流れるので曇らないが、信号で止まるとあっという間に白くなり視界が悪くなる。

 信号で止まっ時には、サングラスを一旦外し、走り始める直前にまた装着した。そんなことを何度か繰り返していると、集合場所であるバイクルプラザに到着した。

 リーダーに「サングラスが曇らないスプレーってありますか・・・?」と訊くと「BBB Lenz Clean」を紹介してくれた。これを1本購入して早速試してみた。

 こころもち曇りずらくなったかもしれないが、根本的な曇り解消にまでは至らなかった。何度か繰り返し使っていると、その効果が高まるのかもしれない。

 今日の参加者は7名であった。そのロードバイクの内訳はORBEAが4台、LOOKが2台、そしてCOLNAGOが1台であった。

 走り納めの目的地は定番の「正丸峠」に決まった。7台のロードバイクは隊列を形成して、スタートした。

 多摩湖サイクリングロードを西へ向かった走り抜け、青梅街道に出た。風はなく陽光も降り注いでいたが、気温は6度ほど。極寒ではないが、寒さはこの時期らしいものであった。
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5409:沼

2020年12月27日 | ノンジャンル
 しばしの雑談タイムを経て、レコードを聴かせてもらった。フォノイコライザー、プリアンプ、そしてパワーアンプがFM ACOUSTICS製であるFMさんのオーディオシステムがどのような音を奏でてくれるのか、その興味は相当に高まっていた。

 まず、FMさんが選択して、DELPHI5のターンテーブルに乗せたのは、ネッリ・シュコルニコワのレコードであった。



 PARSIFAL ENCOREからまず放たれたのは、ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ第1番であった。ピアノ伴奏はユリア・グシャンスカヤである。
 
 清澄な透明感を有しながら、強靭さをも感じさせる音の質感に感心した。その音は鼓膜を通るとすぐに心の襞にすっと染み込んでくるような感覚であった。

 ハイエンド系のシステムらしく見通しのとても良い空間表現力は、PARSIFAL ENCOREがもたらす美点であろう。

 そして鋭敏な切れ味の良さを感じさせながらも、濃いめの陰影感が音楽の立体感や奥行き感を彫り深く表現してみせるのは、きっとFM ACOUSTICSの製品のもたらす美点であろう。

 FM ACOUSTICSの音は「中毒性のあるの音」と評されることが多いが、確かに他にあまり類のない感じの麻薬的な美音を醸し出す機器なのかもしれない。

 私の個人的な印象としては、真空管の音色に近い感じがする。細かな音の情報量は多いけれど、けっしてそのことが音楽性からの乖離を伴わない。

 ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ第1番が終わった。その後に続いたのバッハのシャコンヌである。無伴奏で奏でられるネッリ・シュコルニコワのヴァイオリンは、FMさんのオーディオシステムとの相性が抜群に良いようであった。

 バッハのシャコンヌが終わった段階で、ZYX OMEGAの針先は一旦盤面から上げられた。「とてもいい感じで鳴っていますね・・・」と一言、私の口から漏れ出ると、「FM ACOUSTICSって好きな方とダメな方とにはっきり分かれるんですよね・・・taoさんは普段真空管アンプを聴かれているから、相性はかなり良いと思いますよ・・・どうですか、いっそFM ACOUSITCSを試されてみては・・・」とFMさんは笑われていた。

 続いてかかったのは、ウラディミール・マリーニンであった。かかったのは、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ KV 305である。ピアノ伴奏は マリア・シュテルン。

 「なんだか・・・確かに麻薬的だな・・・」といった印象を受ける。空腹を抱えて、炊き立ての白米を一口頬張った時のような、じんわりとした幸福感に浸りながら、聴き進んだ。

 そして、レコードを聴き始めてまだ1時間も経たないうちに「FMさんがFM沼に嵌って抜け出せない理由が分かるような気がする・・・」という気持ちになった。

 その後も何枚かのレコードを聴いた。FM 122はイコライザーカーブを変えられる。古い時代のモノラルレコードの場合、そのレーベルに合わせて、FM 122のカーブを変えられていた。

 「完結している世界観があるな・・・」そんなことを思いながら、オーディオタイムを過ごした。

 そして「価値観というか世界観というべきか・・・そういったものがしっかりとしていると、やはりぶれないんだな・・・それが沼であっても、ぶれずにずぶずぶと沈んでいくのはむしろ幸せなのかもしれない・・・」そういった思いを強くしたOFF会であった。
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