ROLF KELCHはドイツ人である。トーレンスで製造部門の責任者を務めていた人物である。したがって、ROLF KELCHのプレーヤーはどことなくトーレンスと同質の雰囲気がある。先日ROLF KELCHのREFERENNCE DDをダイナミックオーディオの東さんの試聴室で聞かせていただいた時には、その音の素晴らしさに「やはりアナログの可能性はすさまじい。」との印象を抱いた。
しかし、その価格もすさまじい。躯体の大きさや重さも半端ではない。残念ながらこの製品を導入する可能性は今のところない。そこでより現実的なモデルである、The Baby Blue GOLDとThe Baby Blue Pを試聴してきた。まずGOLDの方をREFERENCE DDと全く同じシステムで聞かせていただいた。比較するのは酷かもしれないが、REFERENCE DDと比べると腰高で前のめり的な音に感じられてしまう。価格差が3倍以上の開きがあるのだから当然なのだが、その音楽に迫る肉迫感の差はいかんともしがたい。GOLD単独で聞けば充分に高いレベルなのであるが、その隣にREFERENCE DDがあると随分と影が薄くなってしまう。
The Baby Blue Pはいわばノーマルバージョン。GOLDとの違いはアウタープラッターの材質が違う。Pはアルミ製で1.6kgであるのに対して、GOLDは砲金製で重量は9kg。見かけはそれほどの差はないが、価格差は53万円と大きい。Pの方はダイナミックオーディオの新宿店で試聴した。トーンアームはSMEのM2-9、カートリッジはオルトフォンのMC Kntrapunkt-aが装着されていた。フォノイコライザーはAESTHETIXのリーア、アンプはVIOLAのカデンツァとシンフォニーのペアで、スピーカーはAMATI ANNEVERSARIOという豪華な顔ぶれであった。
「これで充分。」と思わせる、バランスの良い音である。トーンアームもカートリッジもそれほど高級というわけではないが、アナログらしい、自然で豊かさを感じさせる音である、音場表現もSACD並みに広がり感のあるものであった。見た目的にもとてもコンパクトにまとめられており、その色合いもGOLDよりも落ち着いていて良識さを感じさせてくれる。価格的にもタ-ンテーブルとアームで925,000円と想定の範囲内に収まる。
アナログはどの製品も魅力的に感じられる。REFERENCE DDは別格であったが、聞かせていただいた「GAIA」「LP12」「Champion Magnum」「The Baby Blue GOLD」「The Baby Blue P」どれもそれぞれ、「これで充分ではないか。」と思わせる音を聞かせてくれた。時々オーディオ雑誌などでアナログプレーヤーを複数台所有しているマニアの方が載っていたりするが、その方の気持ちが分かるような気がする。どれも良い音を聞かせてくれるので、ひとつに絞れないのである。
しかし、その価格もすさまじい。躯体の大きさや重さも半端ではない。残念ながらこの製品を導入する可能性は今のところない。そこでより現実的なモデルである、The Baby Blue GOLDとThe Baby Blue Pを試聴してきた。まずGOLDの方をREFERENCE DDと全く同じシステムで聞かせていただいた。比較するのは酷かもしれないが、REFERENCE DDと比べると腰高で前のめり的な音に感じられてしまう。価格差が3倍以上の開きがあるのだから当然なのだが、その音楽に迫る肉迫感の差はいかんともしがたい。GOLD単独で聞けば充分に高いレベルなのであるが、その隣にREFERENCE DDがあると随分と影が薄くなってしまう。
The Baby Blue Pはいわばノーマルバージョン。GOLDとの違いはアウタープラッターの材質が違う。Pはアルミ製で1.6kgであるのに対して、GOLDは砲金製で重量は9kg。見かけはそれほどの差はないが、価格差は53万円と大きい。Pの方はダイナミックオーディオの新宿店で試聴した。トーンアームはSMEのM2-9、カートリッジはオルトフォンのMC Kntrapunkt-aが装着されていた。フォノイコライザーはAESTHETIXのリーア、アンプはVIOLAのカデンツァとシンフォニーのペアで、スピーカーはAMATI ANNEVERSARIOという豪華な顔ぶれであった。
「これで充分。」と思わせる、バランスの良い音である。トーンアームもカートリッジもそれほど高級というわけではないが、アナログらしい、自然で豊かさを感じさせる音である、音場表現もSACD並みに広がり感のあるものであった。見た目的にもとてもコンパクトにまとめられており、その色合いもGOLDよりも落ち着いていて良識さを感じさせてくれる。価格的にもタ-ンテーブルとアームで925,000円と想定の範囲内に収まる。
アナログはどの製品も魅力的に感じられる。REFERENCE DDは別格であったが、聞かせていただいた「GAIA」「LP12」「Champion Magnum」「The Baby Blue GOLD」「The Baby Blue P」どれもそれぞれ、「これで充分ではないか。」と思わせる音を聞かせてくれた。時々オーディオ雑誌などでアナログプレーヤーを複数台所有しているマニアの方が載っていたりするが、その方の気持ちが分かるような気がする。どれも良い音を聞かせてくれるので、ひとつに絞れないのである。