AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

1387:コラーゲン鍋

2009年12月31日 | ノンジャンル
 寒い冬は鍋である。特に年末年始は親類が集まることが多いので、鍋の機会が増える。定番は「水炊き」「すき焼き」「しゃぶしゃぶ」など。しかし、最近はバリエーションが増えて、「キムチ鍋」や「豆乳鍋」なんていうひとひねり加わったものも多い。

 少し前、とある忘年会で「トマト鍋」を初体験した。一瞬耳を疑ったが、最近人気があるとのこと。食してみたらまずまずであった。

 我が家で最近人気があるのが「コラーゲン鍋」。スーパーでコラーゲン鍋の素を買ってきて、それを土鍋に空けて、ポータブルガスコンロで沸騰させる。その後鶏肉、豆腐、ねぎ、油揚げ、キャベツ、しめじ、水菜をいれるだけという簡単さ。

 スープは白くクリーミー。子供達にも大人気である。特に油揚げとキャベツがとても美味しく食べられる。油揚げもキャベツも鍋の具としてはいたってマイナーな存在であるが、「コラーゲン鍋」では鳥肉をも凌駕する魅力を発散するのである。鍋の後残ったスープにご飯を入れて雑炊にするとこれがまた美味である。

 大晦日の今日は、この「コラーゲン鍋」を家族と親類で食しながら、紅白歌合戦をテレビで観た。あのイギリスのオーディション番組で全世界的に有名になったスーザン・ボイルが出ていたのが印象的であった。

 ここ数年視聴率が低迷している紅白歌合戦であるが、スーザン・ボイルが歌っている時間帯はかなり視聴率を取り戻したのではないかと思えるような盛り上りであった。

 あと2時間ほどで今年も終わる。来年は2010年。切りの良い数字である。2000年から2009年までの10年間のことは何と呼ぶのであろうか。20世紀の間は「70年代」「80年代」「90年代」と10年ごとに一区切りしてきた。では2000年から2009年までの10年間は「ゼロ年代」であろうか。

 明日からは2010年になるので「10年代」の始まりである。「90年代」と「ゼロ年代」の20年間は、日本の経済にとっては「失われた20年」であった。「10年代」になって日本経済に明るい兆しが訪れるかどうかはかなり疑わしいが、少しでも良い方向に向かってくれることを願わざる得ない。
コメント

1386:濡れ衣

2009年12月30日 | ノンジャンル
 今は2009年12月30日23時53分である。12月30日という一日は終わろうとしている。そして2009年に残された日はほとんどきっかり1日という状況となった。

 この時期になるとこの1年を総括するようなテレビ番組をやっていいる。私自身も仕事納めを終え、自宅の大掃除もどうにか一段楽したこの時期には、過ぎ去ろうとしているこの1年を少しばかり振り返る。

 昨年の年末にQUAD22とQUADⅡが我が家にやってきたので、それからほぼ1年が経過した。QUADに嵌るきっかけはQUAD44とQUAD405のペアであった。ペアで12万で取得してしばらくセカンドシステムとして活用していた。それからQUAD33とQUAD303のペアをhiroさんからお借りしてこちらもしばらく使ってみた。

 そして、鮭が川をさかのぼるかのようにQUAD22とQUADⅡのペアにまでたどりついた。そしてこの1年でQUAD22とQUADⅡのペアはメインシステムもサブシステムも駆動することとなり、まさに中枢の位置を確保することとなった。

 そして従来より使用していたより高価で大型のセパレートアンプは我が家を去ることとなったのである。

 そう振り返ってみると2009年という年は、我が家のオーディオにとってQUAD22とQUADⅡのペアが完全に浸透した1年であったともいえる。

 結局我が家にあるアンプはQUAD22とQUADⅡのみになった。しかも、QUAD22が頻繁に故障するので結局3セットを購入した。

 五味康祐氏も一時期QUADのアンプを3セット所有されたことがある。氏の書かれた文章で知ったのであるが、外形だけは我が家も似たような状況となったのである。

 このQUAD22、音は素晴らしいのであるが、少々厄介な代物である。よく故障するのである。3台のQUAD22は申し合わせたかのように不調を次々に訴えてくる。その都度修理に出していたのであるが、3台がそろって万全な状態で可動可能であったことがないくらいであった。

 そして、昨日も1階においてあったQUADが不調を訴えた。QUAD22の真空管が原因ではと思って、交換したところ治まったかに見えた。

 しかし、今朝おもむろにレコードをかけたら、症状がでた。左チャンネルからだけ「ズズズッ~」とノイズがもれ始めたのである。

 「EF86ではなかったのか・・・濡れ衣を着せてしまった・・・」と思った。また修理の旅に出すことになりそうである。3セットのうち1セットはYさんのところでブラッシュアップ作業を受けている。このセットが年明けには戻ってくるはずである。そうしたら1階のセットを修理に出すことにしよう。

 2009年はQUADが隅々まで浸透した1年であった。2010年もQUAD支配の状況は変わらないはずであるが、どうにかもう少し安定した動作を願いたいものである。
コメント

1385:EF86

2009年12月29日 | ノンジャンル


 目を凝らしてよく見ると「Marconi EF86 Z729 BRITISH MADE」と印字されている。「Marconi」って聞くとなんとなくイタリアンな感じであるが英国製のようである。このEF86という型番の真空管はQUAD22にもQUADⅡにも使われている。

 この頃1階のリスニングルームでは左側のスピーカーから時々「ズズズッ~」と蕎麦をすすりこむときのような音のノイズが出るようになった。一旦電源を切りしばらくしてからそっと電源をONにすると治まるので、そのままにしていたのであるが、その頻度がだんだん頻繁になってきた。

 「これはきっと真空管だな・・・」と思った。「それもQUAD22の真空管が怪しい・・・」と狙いをつけて、QUAD22のなかに接続されているEF86を取り出し、2階のQUAD22に取り付けてあるEF86と交換した。

 すると蕎麦をすする音は収まった。「やはりQUAD22の真空管か・・・」とあてずっぽうに取り換えたのに一発で治まったので、「俺って意外と直感力が優れているのかも・・・」と悦に入った。

 しかし、悦に入ってばかりもいられない。もし本当にQUAD22のEF86がダメになったのであれば、新たに調達する必要があるのである。

 しかも、現在は程度の良い真空管は高価なうえ、在庫そのものが少ないといわれている。とりあえずUNICORNさんに紹介していただいたアンディックス・オーディオにメールを入れた。在庫があればいいのであるが・・・

 このEF86はとても小さな真空管である。しげしげと眺めてみると、美しいものである。「なんだかコンドームに似ていなくもないな・・・」などと不謹慎なことを思ったりもするが、この小さな真空管が別のメーカーのものにかわるときっと音も変わってしまうのであろう。

 QUAD22とQUADⅡのペアは3セットあるので、今すぐにEF86をゲットしなければならないわけではないが、良いものがあったら手に入れてた方がよさそうである。でも良いものはきっと高いのであろう。
コメント

1384:完全分離

2009年12月28日 | ノンジャンル
 「イカのキンタマは左右で大きさも色も違う作戦」を現在展開中である。無秩序に増殖した我が家のオーディオ事情に関しては、先日Paoさんからは「イカのキンタマ」と評されてしまった。その言葉に反発した訳ではないのであるが、大規模なリストラによるスリム化を実行した。

 その結果、1階はアナログ専用構成となった。その送り手はグレードアップされたLINN LP12である。QUAD22とQUADⅡを経てTANNOY CHATWORTHにつながるそのラインはシンプルにしてコンパクト。8畳の狭いリスニングルームであってもすっきりと納まる。その様子はいささか物足りないくらいであるが、「Simple is best.」と勝手に思っている。



 逆に2階はデジタル専用構成となったのである。送り出しは一体型でいたってコンパクトなLINN CD12である。ここから送り出された音楽信号はQUAD22とQUADⅡを経由してQUAD ESLから室内に放出される。

 2階は1階よりも広い。その広さは15畳程度であろうか。しかし、専用ルームではない。主寝室が本来の用途である。そこに無理やりにオーディオセットを押し込んだのである。なので電源対策も音響対策も無いに等しい。1階に比べると広さ以外はまったく不利な環境である。
 
 とりあえずそれぞれの部屋が単機能となった。そしてデジタルとアナログは完全分離された。デジタル完全撤退も考えたのであるが、CDもそれなりの枚数があるので結局踏み切れずに、分離する方を選んだのである。

 これで「イカのキンタマは左右で大きさも色も違う」とPaoさんに反論する予定でいる。しかし、その構成を落ち着いてじっくり眺めると、「アナログとデジタルというソースの違いがあるが、機器構成がとても似かよっている・・・」と思ってしまった。しかも全て英国製。さらに全てコンパクト・・・

 「ほとんど同じようなものですね・・・50歩100歩といったところでしょうか・・・二つに分ける意味がまったく分かりません」とPaoさんに言われそうであるのが、少々気になる今回の作戦である。
コメント

1383:洗浄力

2009年12月27日 | ノンジャンル


 Hannl Mera ELが我が家にやってきた。大幅なオーディオ縮小により多くのオーディオ機器が我が家から去っていった。そんなリストラ吹き荒れる我が家にあって唯一グレードアップされたのが、レコードクリーナーである。

 従来から使っていたのがVPI HW-17であった。これは現在国内で販売されているHW-16.5の上級機。洗浄液がボタン一つで洗浄ブラシから出るうえ、反転機能もある。

 しかも最近はHannl製の洗浄液を取得してそれをVPI HW-17で使用していた。それなりに効果があるのであるが、やはり本物を使ってみたという欲望は抑え切れなかった。

 先日Wさんのお宅でHannl Mera ELの実物を見てその効果の程を確かめたことも大きなきっかけとなった。実物は予想以上にコンパクトであった。しかも、その造り込みの精度の高さは最近のフォルクスワーゲンも真っ青といったレベルであった。

 我が家でのMera ELでの洗浄対象第1号は、「ITZHAK PERLMAN/BEETHOVEN VIOLIN SONATAS NO.1 NO.10 」(DECCA SXL6790)。オリジナル盤であるが結構針音が気になるうえ最内周では音が若干割れる。

 マニュアルを見ながら所定のクリーニングをしてみる。そして、しばらく乾燥を待って音だししてみてた。口がとんがった。「ふ~ん・・・」とつぶやいた。そして無意識ににんまりした。

 確かに高価である。我が家のプリアンプとパワーアンプの合計額よりも高い。いやそれだけでない我が家のスピーカーの価格より高いのである。本末転倒度合いは相当高いものがあるが、「これにはそれだけの価値がある・・・」とうなずかせる。なんせ我が家ではレコードが完全にメインソース。オーディオで聴くのは9割以上がレコードという状況である。そういう状況ではHannl Mera ELは心強い味方である。
コメント