AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

1661:VIPルーム

2010年09月30日 | ノンジャンル
 「やはりここはVIPルームであろう・・・VIPルームであれば、密室にもなるし・・・」携帯でメール打ちながら、思わずほくそ笑んだ。「ドアを閉めてしまえば、二人っきりの贅沢な空間が出現・・・という仕掛けである・・・」

 SWING ARENA さいたま新都心店にはVIPルームがある。一番奥まったところにある2部屋は、オープンスペースではなく、部屋として独立した空間が確保されている。入り口のドアを閉めれば他人の視線を気にする必要性はなくなる。

 VIPルームのシュミレーションマシーンは、他のスペースのものと同じであるが、やはり気分が良い。料金は若干高くなるが、贅沢な気分に浸れる。

 「寧々ちゃん」とのお忍びゴルフ練習には最適といえよう。車で1時間ほどで着くはずなので、それほど遠いというわけでもない。「ここしかないかな・・・」と作戦を決定した。

 「非常にリアルなシュミュレーションマシーンで、ラウンドしているような感覚で練習できます。もちろん打ちっぱなしモードも選べますが、名門コースを選択してのラウンド・シュミレーションの方が断然楽しいですよ。今度一緒にいきませんか?暑い・寒いも関係なく、雨や風も気にすることはありません。」メールを打つ親指も心無いか軽い動きである。

 「寧々ちゃん」はいつぞやのゴルフスクールの時に「練習場で一人で練習するのは気分が乗らなくて・・・」とぼやいていたので、「一度一緒に練習場に行きませんか・・・」と声をかけていたのである。

 普通に練習場に行ってもいいのであるが、ここは一ひねりいれたほうがいいような気がして、シュミレーション・ゴルフにしようと思い立ったのである。

 となるとすぐさま浮かんだのがSWING ARENAさいたま新都心店である。若干遠いのが難点であるが、その間ドライブを楽しむぐらいの気持ちでいればいいのである。

 しかも、単に練習場で球を打っているだけでなく、ラウンドと同じようにその結果に一喜一憂するシュミレーション・ゴルフのほうが興ものるというものである。我ながら良い思い付きである。

 あとは日程の調整だけである。この「SWING ARENA VIPルーム作戦」はできれば土日のいずれかに決行したいものである。午前9時ごろ待ち合わせ、私の車で向かう。シュミレーション・ゴルフを2時間ほどやり、昼食を食べて帰る・・・

 しかし、「寧々ちゃん」は家庭の主婦である。土日が厳しいとなると平日の午後か・・・「平日の昼下がり、VIPルームでシュミレーション・ゴルフか・・・これも悪くないな・・・いやむしろ、どちらかというとこちらの方がいいかも・・・」「やはり、秋はスポーツの秋である・・・」
コメント

1660:パン派

2010年09月29日 | ノンジャンル
 昨日はゴルフスクールであった。「寧々ちゃん」グループは全員が揃っていた。その一員のSさんは口から先に生まれたのではないかと思うような女性である。体型は、「完全体型崩壊型」。いわゆる「おばさん体型」である。このSさんが加わると、会話の主導権は完全にSさんが握る。

 何時ものように休憩コーナーで少々時間を過ごしたのであるが、Sさんの口は休むことを知らないかのような活躍ぶりである。

 Sさんはスピード感溢れる話のなかで、「あそうそう、これ食べてみて・・・うちの主人の会社の新製品なの・・・」といいながら、あるものを取り出した。

 御主人の会社の新製品だということで、くれたのは「明治スイーツ・スプレッド」という商品であった。「スイーツソース」と「マーガリン」が1つになった使いきりタイプのスプレッドである。片手で簡単に、手を汚さずに使うことができる容器形態で、なかなかのアイディア商品である。

 もらったのは「アップルシナモン&マーガリン」「ストロベリー・ラズベリー&マーガリン」「焦がしキャラメル&マーガリン」の三種類のものを1個づつ。「寧々ちゃん」やYさんにも同様に配っていた。

 私は朝食はパン派である。残念ながら、パン派はわが家では少数派である。子供二人は断然ご飯派なのである。妻は中立派。

 パン派の私は、厚切りトーストファンである。4枚切り、あるいは5枚切りの食パンをオーブントースターで焼く。マーガリンを塗ってシンプルに食べる。

 それを今朝はSさんからもらった「明治スイーツ・スプレッド」を活用してみた。三つもらったうち最初に試したのは「ストロベリー・ラズベリー&マーガリン」。

 味は「いいんでないの・・・これ」といった感じ。人差し指と中指で一方を支え、もう一方は親指で支え、せいのっといった感じでぷちっとつぶす。するとマーガリンとジャムが一緒になって出てくる。この仕掛け結構合理的・・・パン派には嬉しい商品である。

 Sさんは、ゴルフに関しては正直「才能ないんじゃないの・・・」というのが本音である。それほど練習熱心でもない。友達付き合いの一環としてゴルフをしているようである。会話を独占気味にしてしまう悪い癖はあるが、憎めないお人よしである。
コメント

1659:通奏低音

2010年09月28日 | ノンジャンル
 低音を制するものオーディオを制す・・・どこかで聞いたような聞かなかったような格言である。低音と一言に行っても、色々とタイプがある。たとえばバロック音楽などでよく見かける通奏低音などは、重々しくてはいけない。

 軽く薄い板が共鳴して出てくるような乾いた空気感を伴う低音でなければなならない。くっきりとした輪郭明瞭な聞こえであれば、どことなくうそ臭く感じてしまう。

 一方、ライン経由で直接録音されるようなエレクトリックベースであれば、重量感があり、ソリッドな質感が求められる。それは薄い木の共鳴などではなく、もっとエネルギー感が凝縮した低音である。どんと腹にこたえなければ興ざめである。

 そのどちらもいうと至難の業になってくるので、オーディオマニアでない私などは鼻から二兎追うことをあきらめている。とりあえず、前者の低音が出ればそれで良し、としているのである。

 そういう軽めの低音を良しとしている私にとって、Mercedes-Benz E350 BLUETECHの発するエンジンの音はいささか重くかつだるい。ディーゼルエンジン特有の音と言ってしまえばそれまでであるが、それにしても重いのである。

 単に重いだけでなく、けだるい風合いがそれに加わるのでより一層気分を害する。確かに燃費は良い。素晴らしい数値をオンボード・コンピューターに表示してくれる。その表示される数字をさらに良くしようと、アクセルを緩め緩め走りたくなるほどの数字をたたき出す。

 そして、トルクもある。急な上り坂であってもたいそう回転数を上げることなくらくらくと上ってゆく。そして目には見えないがCO2排出量も極めて少ない。エコである。流行のエコである。見事なまでにエコである・・・

 それを勘案しても、あの音はいけない。あの低音はいけない。気分が悪い。慣れの問題なのかもしれない。時間の経過が解決してくれるかもしれない。やがてはあの低音にも独自の魅力を発見するのかもしれない。

 しかし、今現在、あの低音にはいささかげんなりしている。耳から入った重くけだるい感じの低音は腹にたまる。腹が重くなる。すると気分も重くなるのである。 
コメント

1658:リスニング姿勢

2010年09月27日 | ノンジャンル
 三人掛けソファの前にはコーヒーテーブルが置いてある。木製の滑らかな肌触りのコーヒーテーブルである。その高さは三人掛けソファの座面よりもほんの少し高い。

 三人掛けソファの真ん中に座りながら、足はそのコーヒーテーブルのうえに投げ出された格好となっている。お行儀がいいとは言えない行状である。

 足は右足を下に、左足を上に足首のところで交差しており、右手は両腿の間にできたわずかな空隙のなかに差し込まれている。左腕は三人掛けソファの左側の背もたれの上にわずかに左ひじが曲がった状態て置かれている。

 首は右にやや傾き、目はうつろである。このようないささかだらけたような格好でオーディオを聴いている。一人で聴くときはたいていこんな格好である。

 三人掛けソファの前に置くコーヒーテーブルはやはり木製でなければならない。ガラス製の天板などもってのほかである。支柱部分がアルミか何かの金属製で天板がガラス、あるいは支柱部分が木製で天板がガラス、どちらの構成であってももってのほかである。天板がガラスであれば、足を投げ出す気になれないからである。木の柔らかく暖かい風合いがあってこその足投げ出しといえる。

 では何故、両腿の間のわずかな空隙にわざわざ右手を刺し込むのか?この疑問に答えるためには、中国気功の理論的な背景から説明しなければならないないが、それでは時間がかかりすぎる。

 手っ取り早く言うと、右手の手のひらから放出された生命体エネルギーが左腿から全身に循環するのを助ける為である。そしてこの生命体エネルギーの循環がスムースに行くと音楽を享受するに最適な身体状況を作り出すことが可能になるのである。

 左腕が、右腕と協調せず身体から遠く、ポータブルラジオの壊れたアンテナのように左にほぼ水平に伸びているのは、エネルギー循環のさいに発生するNOXを効率よく排出するためであり、首が右にやや傾いているのは、地球の自転により生じる緩やかな横Gをかわすためである。

 このように全てが必然的にそして理詰めに形成されたリスニング姿勢であるが、唯一欠点があるとすれば、あまりに理にかない、整然と構成されているため、意識が深く沈殿してしまう傾向があるということである。

 ふっと気づくと左足の体重を一人で支えていた右足足首がしびれていたりする。さらに右手の手のひらから放出される生命体エネルギーが潤沢過ぎると左足太ももが加熱状態になったりするのである。

 この理想的なリスニング姿勢も万全ではないと気づく瞬間である。もっと究極の、もっと耐久力のあるリスニング姿勢を開発するためには、まだまだ多くの試行錯誤が必要なようである。
コメント

1657:おおさま

2010年09月26日 | ノンジャンル
 「王様」は「おおさま」であろうか、あるいは「おうさま」であったであろうか?「王国」は「おおこく」であろうか、あるいは「おうこく」であったであろうか?時々分からなくなる。

 どちらでも意味が通るような気がするが、正しくは「おうさま」であり「おうこく」である。私は「おおさま」「おおこく」が正しいのかと思っていた。小学校のテストで「おおさま」「おおこく」と書いてしまったら、赤ペンで「×」を付けられることとなる。



 今日はSEIBOさんのお宅に「とあるもの」を聴きに行ってきた。SEIBOさんのオーディオ・ラインナップは、アナログプレーヤーがトーレンス、CDプレーヤーがSONY、プリアンプがAMPEX、パワーアンプが進藤ラボラトリー、スピーカーがAMPEXである。このラインナップは以前お邪魔した時と変わっていない。

 しかし、よく見ると、進藤ラボラトリーの真空管式パワーアンプにはあのどこか懐かしさを醸し出すようなオレンジ色の灯火がともされていない。その代わりにAMPEX製のスピーカーを駆動しているのはテレビ台の左端にちょこんと乗っかっている小さな黒い箱である。

 これはデジタル・パワーアンプである。特徴的なのは、その電源が単三乾電池4個である点である。「パワーアンプが単三乾電池で駆動できるの?」というのが正直な感想である。

 AMPEXのプリアンプの助力を得てるとはいえ、この超小型パワーアンプ、見た目とは裏腹に実にしっかりした音を聴かせる。進藤ラボラトリーのパワーアンプとの聴き比べも行った。物量投入に関しては雲泥の差がある。しかし、その音のレベルにおいては好みの範疇といえる位に同じ土俵で戦えるポテンシャルを持っているのである。恐るべし単三乾電池パワーアンプ・・・

 進藤ラボラトリーはほっこり・まったりしている。単三乾電池パワーアンプはしっかり・きっちりしている。空間表現の適切さや音数の多さでは単三乾電池パワーアンプの方が上回っているようだ。人肌の温かさには進藤ラボラトリーに分がある。

 それは「おおさま」と「おうさま」の違いのようなもの・・・「おうさま」が正解であるが、「おおさま」でも良いんじゃないの・・・といった感じの差であった。
コメント