AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

5903:ペースパートナー

2022年04月30日 | ノンジャンル

 Zwiftでのトレーニングは従来、そのコースのほとんどを「Alpe du Zwift」で構成されている「Road to Sky」を選択することが多かったが、最近はペースパートナーと一緒に走ることが増えた。

 「ペースパートナー」は4名いて、WATOPIA内を走っている。WATOPIAの決められたコースを、それぞれほぼ一定ペースでずっと走り続けているので、自分の脚力に合ったペースパートナーを選択することができる。

 ペースパートナーと走るには、まずWATOPIAを選択し、4人のうちからペースパートナーを選ぶと、自動的にグループライド状態になって一緒に走ることができるようになる。

 ペースパートナーとの一緒のライドが開始されると、走行中の集団の中に自分のアバターが放り込まれる。走行開始直後のペアリング時はアシストがはたらくものの、それは5秒間だけであるので、事前に5分ほど軽めにアップしてから集団に合流する。

 4人のペースパートナーは次のとおり。名前もついている。A.Anquetilはフランスの女性。イメージカラーは赤で、275W/約4.2倍の強度で走っている。これについていくのは私には無理である。

 B.Brevetはイギリスの男性。イメージカラーは緑で、265W/約3.3倍の強度で走り続ける。これもついていくのは短時間しか無理である。

 C.Cadenceはオーストラリアの女性。イメージカラーは青で、165W/約2.5倍の強度で走り続ける。一番人気があり、その集団は大賑わいである。私はいつもC.Cadenceを選択する。

 もう一人はD.Diesel。アメリカの男性でイメージカラーは黄。125W/約1.5倍の強度で走り続ける。比較的のんびりと走りたいときには最適であろう。

 昨晩もC.Cadenceを選択して走り始めた。一緒に走る時間は60分と決めている。平均出力は170ワット程でついていけるが、ずっと一定というわけではない。コースの状況や集団内での位置でも負荷は変わってくる。

 大きな集団内ではドラフティングも効くので、なるべく集団内に紛れ込むようにして走っていくと結構快適である。

 気をつけないといけないのは、集団の後方にずれていった時である。気を抜いていると集団の最後尾に下がったりするが、そうなるといきなり負荷が重くなる。

 できれば集団のやや前方にいた方が良さそうである。そこで、今日はなるべくC.Cadenceよりも前方に位置するようにしながら走り続けた。

 30分も走り続けると汗は大量に流れ始める。スマホに表示される経過したタイムに時々目をやりながらクランクを回し続けた。

 60分経過したところで終了した。消費したカロリーは約600キロカロリーと表示された。60分間の平均パワーは173ワットであった。

 楽ではないが決してへろへろになることもない。日常的なトレーニングとしてはちょうどいい負荷である。

 ペースパートナーとのライドで良い点は、集団で走れるので、なんとなく心理的に楽であるという点と、他のライダーと競う必要がないことである。Alpe du Zwiftを走っている時にはゴールが近づいてくると他のライダーとのバトルになったりするが、そういったことはない。

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5902:作業

2022年04月29日 | ノンジャンル

 「録音は1963年の3月か・・・私の生まれた年だな・・・」こういった偶然はそのレコードの対する親近感を一気に高める効果がある。

 ジャケットにはSTEREOと記されたシールが貼ってある。この時代はまだ市場にモノラルレコードもあった頃である。シールが貼っていないものはモノラル盤であったのであろう。

 「ステレオ盤であるし、録音された年代からするとイコライザーカーブはRIAAだよな・・・念のためにイコライザーカーブ一覧表を確認しておこう・・・」と、Zanden Model12に付属していた一覧表を見てみた。

 このレコードのレーベルである「EURDISC」を確認すると、古い時代のものである場合、「TELDEC R Mid」と記されていた。

 新たに我が家に海外から届いたレコードは、エリカ・ケート(ソプラノ)エルネスト・メルツェンドルファー指揮ベルリン交響楽団及びRIAS合唱団の演奏による、オペラのアリア集である。1963年3月の録音であり、STEREO盤である。収録されている曲目は、次のとおりである。

1.オペラ「後宮からの逃走」~「何と大きな苦しみが」
2.オペラ「後宮からの逃走」~「どんな責苦があろうとも」
3.オペラ「魔笛」~「復讐の心は地獄のように」
4.オペラ「フィガロの結婚」~「とうとうその時が来た/恋人よ早くここへ」
5.オペラ「フィデリオ」~「わたしとあなたがいっしょになれたら」
6.オペラ「リゴレット」~「麗わしい人の名は」
7.オペラ「ランメルモールのルチア」~「狂乱の場」

 クリーニングを終えたレコードを聴いた。最初は「TELDEC R Mid」に合わせてみた。最初のアリアを聴き終えて、イコライザーカーブを「RIAA R Mid」に変更して同じ曲を聴いた。

 「やはり1963年だから、さすがにRIAAだよね・・・」と確認した。その後極性を「R」から「N」に、さらに第4時定数も「Mid」から「High」と「Low」にも切り替えてみた。

 聴感上最も印象の良かった組み合わせを付箋に鉛筆で記してジャケットに貼り付けてから、ゆっくりとレコードを堪能した。

 新しいレコードを入手すると、超音波によるレコード洗浄を終えてから、この作業をして、イコライザーカーブなどの組合せを付箋に記入するという作業が必要になった。

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5901:選択肢

2022年04月28日 | ノンジャンル

 「オーディオショップ・グレン」にしばしの間展示されていたZanden Model120は、我が家のリスニングルームのYAHAMA GTラックに移設された。

 横幅は35㎝ほどで奥行きも同じくらい。高さはなく、とてもコンパクトな機器である。LEDによるインジケータがそれぞれのスイッチやノブについていて、その色によって作動状況を示すので、結構カラフルである。



 フロントパネルは金属ではなくアクリル製で、白く淡い色合いのものである。選択が可能なイコライザーカーブは、RIAA、TELDEC、EMI、COLUMBIA、DECCAの5種類である。

 セレクターノブを回すことによりイコライザーカーブを選択する。選択したイコライザーカーブによってインジケータの色が変わる。

 また極性も切り替え可能で、それは向かって右のスイッチを押すことによって切り替える。「正相(N)」はグリーン、「逆相(R)」はレッドという具合に、こちらもインジケータの色によってその状態が分かる。

 イコライザーカーブによって音が変わるのは当然ではあるが、結構意外だったのが極性の切り替えによって随分と音の質感が変わるという点である。

 主要なレーベルごとにイコライザーカーブを示したリストがあり、そこには推奨の極性も表示されている。それを確認すると「逆相(R)」を指示されているレーベルがとても多い。

 そういったレーベルの古いレコードを聴いていて、試しに極性を切り替えてみると「やはりこっちの方がしっくりとくるな・・・」という感想を持つ。

 すべてのレコードのついて記憶するのは困難であるので、付箋にイコライザーカーブや極性を記して貼り付けておく必要があるかもしれない。

 さらに、技術的なことは全く分からないのであるが、「第4時定数」というものを3段階に切り替えられる。

 High(55kHz)は「主にヨーロッパプレス・日本プレス盤」、Middle(45kHz)は「主に古いヨーロッパプレス」、Low(42,5kHz)は「主にアメリカプレス盤」と取扱説明書には記載されている。

 5つのイコラーザーカーブ、極性が2つ、そして第4時定数が3つ・・・ということは組み合わせの数は30ということになる。

 「これだけあると、覚えろという方が無理というもの・・・せっせと付箋に記入するしかないか・・・」と思った。選択できることは良いことであるが、「選択肢が多すぎる・・・」とも感じた。

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5900:PENTATONE

2022年04月27日 | ノンジャンル

 「1984年生まれというこは、現在38歳か・・・まだまだ若いな・・・」と思った。鍵盤奏者フランチェスコ・コルティはイタリア人である。

 コルティは2006年ライプツィヒにて第15回国際ヨハン・セバスチャン・バッハ・コンクールのチェンバロ部門で第1位を受賞し、翌2007年にはマルク・ミンコフスキからのアプローチでルーヴル宮音楽隊のメンバーとなった。以後チェンバロ、フォルテピアノ、オルガン奏者として世界的に活躍している。

 その彼が2018年よりゲスト常任指揮者をつとめるピリオド楽器オーケストラ『イル・ポモ・ドーロ』との共演によるJ.S.バッハのチェンバロ協奏曲集のCDを先日入手した。

 このシリーズは2枚からなり、レコード芸術誌の「特選盤」ともなっており、日本でもかなり注目されていた。

 私が入手したのは、そのシリーズの第2集であるCDである。収録曲は、室内楽編成でより効果の得られる作品として選定された、第3番 ニ長調BWV1054、第5番 ヘ短調 BWV1056、第6番 ヘ長調 BWV1057、そしてフルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲 イ短調 BWV1044である。

 早速聴いてみた。基本的に各パート一人ずつでの編成での演奏は、バッハのテクスチャの妙が音として明確に伝わってくる。

 レーベルはPENTATONEである。PENTATONEというとSACDというイメージがあったが、さすがにもうSACDは商業ベースに乗らないようで、CDのみである。

 録音は2020年3月。レコーディングを終えた翌日にイタリアはロックダウンに入ったという緊迫した状態であったとのこと。録音も実に素晴らしく、演奏者の気迫がひしひしと伝わってくる。

 コロナウィルスの蔓延による危機意識が、バッハの音楽に没入しその喜びを分かち合おうとする強い動機になったかのようである。

 このCDを聴き終えると、力を与えてもらったような気になる。コルティの魅力である雄弁で闊達な演奏が、優れた録音技術でしっかりと捉えられていて、イル・ポモ・ドーロとの息の合ったアンサンブルは実に魅力的である。

 順番としては逆になるが、このシリーズの第1集も入手したいと思った。さらにこの両者による第3弾として、ヘンデルのカンタータ“アポロとダフネ”と“見捨てられたアルミーダ”が収録されたCDも最近出たようである。「これもついでに入手するか・・・」と思い、スマホを操作した。

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5899:LANCASTER

2022年04月26日 | ノンジャンル

 今日は狭山市にある「響工房」を訪れた。「響工房」を訪問するのは随分と久しぶりである。数年前には数ケ月ごとにMarantz Model7やModel2を車の荷室に詰め込んで運び込んでいた。

 どちらもとても古いオーディオ機器であるので故障が多かったのである。ここ2年程は比較的平穏な日々を過ごしていたので、足が遠のいていた。

 Maranzt Model7が少し前からノイズが不意に出ることがあったので、現在ベンチを暖めていることもあり、「今のうちに持っていこう・・・」ということになった。

 YAMAHAのGTラック3台を、イタリアのバッソコンティニュー社の高級3段ラック3台に入れ替えることによって、ベンチを暖める存在から第一線に復活するまでの間、Model7もしっかりと整備しておかないといけない。

 ということで、今日の午後にBMW iX3の荷室にエアパッキンにくるまれたModel7を積み込んで「響工房」に向かった。道が空いていれば自宅からは40分ほどで着く。

 今日は暑かった。最高気温は27度との予報であったが、確かにそれくらいの気温はあったようである。車の中はもっと暑くなる。

 「窓を開けただけではだめだろうな・・・」と判断してエアコンをつけた。EV車はエアコンをつけると、当然のことながら走行可能距離が減る。

 インパネには充電量が%で表示され、現状の走行状況であとどのくらい走れるかという航続可能距離が㎞で表示されるのであるが、エアコンをONにするとその航続可能距離の数値が10%ほど下がる。

 エアコンの吹き出し口からは爽やかな涼風が噴出した。その涼風を顔に受けながら車を走らせていくと、「響工房」に着いた。

 駐車場に車を停めて、工房の中にエアパッキンにくるまれた軽いプリアンプを持ち込むと、先客がいらしていた。

 そして工房の修理台の上には、Marantz Model7の姿があった。「あれっ・・・Model7ですね・・・」と告げると、工房の主は「そう、珍しく今日はModel7が2台揃うことになった・・・」と返答した。

 先客のOさんのModel7であった。Oさんはベテランのオーディオマニア。お会いするのは初めてであったが、話していると共通のオーディオマニアの知人がいることが分かって話が弾んだ。

 「スピーカーは何をお使いですか・・・?」「TANNNOYです・・・LANCASTERです・・・」「コーナー型ですか・・・?」「いえ、レクタンギュラー型エンクロージャーです・・・ユニットはモニターゴールドが入っています・・・」

 私の頭の中にはTANNOY LANCASTERのいかにもイギリス的な色合いのすっとした立ち姿の映像が映し出された。

 いろいろ会話していくと比較的近所のお住まいであることなども分かった。「では近いうちに、聴かせてください・・・」と申し込むと「もちろん、いいですよ・・・」との返答であった。

 Maranzt Model7とペアを組むパワーアンプは同じくMarantzのModel9とのこである。レコードプレーヤーはガラード、カートリッジはSPUを使われている。

 「王道ですね・・・間違いのない組み合わせです・・・」と応答すると「古い時代のクラシックのレコードを主に聴いています。1950年代のフランスのレコードが特に好きです・・・」とのことであった。ソフトにおいても好みが一致するようであった。

 OさんのModel7もノイズが出るようになったので「響工房」に持ち込まれていたようである。そのModel7が直った頃合いにOさんのお宅に伺うことにしよう。

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