AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

715:ヒラリー・クリントン

2008年02月29日 | ノンジャンル
 「えっ!それはないんじゃないの・・・!」今日の昼休み本屋でカー雑誌を立ち読みしながら、独りつぶやいてしまった。心の中でつぶやいたのではなく、実際に声に出してつぶやいてしまった。多くの人にとっては全くどうでもよいことなのであるが、私にとっては思わず声が出てしまうほどショックなことだったのである。

 そのカー雑誌には、ドイツで発表されたBMW M3セダンの写真が数枚載っていたのであるが、そのりアビューが写っている写真を見て、先程のつぶやきは放たれたのであった。

 M3セダンののフロントデザインはほぼクーペ・モデルのそれと同じ意匠であった。が、なんとリアビューはクーペ・モデルのそれとは違い、通常の3シリーズ・セダンと同じ意匠であったのである。それを目にして「これはいかんよ~」と盛大に文句を言いたくなってしまった。

 通常の3シリーズ・セダンのリアビューは「梅干しを食べて、すっぱ~!」といった顔をしているのである。中心に向かってくしゃっとしている。あくまでデザインのことなので個人的な好みは分かれると思うが、私は快く思っていない。その反対に3シリーズのクーペ・モデルのリアビューは大のお気に入り・・・M3クーペも当然同じデザイン。M3セダンもこの色気たっぷりのリアビューを持つものと期待していたのであるが・・・

 そう思うのも無理はない。何せM3セダンのフロントデザインはクーペ・モデルと同じであったからである。M3はセダンであってもスペシャル・モデル、当然リアもスペシャルであるべきである。

 さらに詳細に写真を見てみるとク-ぺ・モデルと違い、屋根がカーボン素材ではない。スピーカーにHRS-120 CARBONを使っているほどにカーボン・フェチである私にとって「これもいかん・・・」とためいきを漏らしてしまうほどに、悲しい事実である。

 BMW M3セダン・・・先日ディーラーでM3 クーペ・モデルの妖艶な姿を目にしてから、内心相当に期待していたのである。ゴルフバックが2個しか入らないトランクが「玉に瑕」、それ以外は完璧・・・と、次期マイカー候補の筆頭にあがっていたのであるが、リアビューが3シリーズ・セダンと同じデザイン、しかも屋根はカーボン素材ではない、という二つの大きな(私にとっては大きな)欠点を持っていることが分かってしまって、ヒラリー・クリントンのように筆頭候補から滑り落ちてしまった。

 となると、オバマ候補はやはりAUDI A4であろうか?ステーションワゴンであればゴルフバックも3個は呑み込んでくれるはず。技術的に非常に優れた直噴ターボエンジとDSG の組み合わせ・・・そしてコンピューターチューニングを施せば、加速度は急上昇・・・

 もうすぐ日本にもセダンがお目見えするはずである。ワゴンは1年遅れぐらいであろうか・・・早く実車を見て、試乗してみたいものである。
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714:手間ひま

2008年02月28日 | ノンジャンル


 先日hades邸でのOFF会で目にしたセラミック・ミルとHARIO V60透過ドリッパークリアそしてV60コーヒーサーバーである。コーヒーに関しては全くの知識のない私なので、まずは人の真似から・・・ということで、インターネットで購入した。しかし、あいにく今はコーヒーをゆっくり楽しめる状況ではないので、まだ実際には使っていない。

 hadesさんはこのミルでコーヒー豆を非常にゆっくりと挽いていらした。それを見ていて「とても丁寧に挽かれているな~」と感心したのである。せっかちな自分は、急いで挽きたくなってしまうだろうが、じっとこらえてゆっくり挽くことにしよう。

 またコーヒーをいれる際にはまず少量のお湯を入れて蒸らしてから、その後は結構勢い良くお湯をうず状に注がれていた。慎重さと大胆さが同居した見事な手さばきであった。「なるほど・・・こうやって入れるのか・・・」とまじまじと見ていた。この手さばきも真似たいところである。
 
 コーヒーの楽しみは、その味や香りを楽しむのが最大の目的である。しかし、コーヒーを実際に口にするまでにかける手間ひまも、コーヒーの楽しみの大きな一部のような気がする。

 オーディオもアナログなどは結構面倒くさいとところがある。まずはレコードをジャケットから出して、もし汚れていたらすぐさまクリーニングする。そしてSFC SK-EXにレコードを入れて静電気を除去。

 さらに針先をクリーニングしてからターンテーブルにセット。ゆっくりと針をレコードに降ろす。音が出るまでのそういった準備段階は最初のうちは結構面倒な感じであったが、慣れてくるとスムーズに手が動くようになり、それ自体が楽しみというか気持ちが落ち着く作業となってきた。

 コーヒーをいれる作業もきっと最初は面倒で上手くいかないと思うが、慣れてくるとスムーズになり、その作業自体が楽しみになってくるような予感がするのである。
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713:アナログ・サブシステム

2008年02月27日 | ノンジャンル
 丁度今は仕事上の忙しさのピーク。家に帰るのは日付が変わってからとなってしまうのでオーディオを聴くことはほとんど無い。無理して聴こうとしてもすぐさま熟睡モードに陥ってしまうので、無駄な抵抗はしないようにしている。

 そのせいではないと思うのであるが、先日頭に浮かん「アナログもサブシステム作戦」がどうしても頭から離れない。今のような鬱屈した欲求不満状態の生活が長く続けばそのはけ口を物欲の充足で求めたくなってしまうのは、自然の摂理といえる。

 しかも、この時期はがんがん請求書をクライアントに発行できる。その金額を目で追っていると「あれも買える。これも買えるんじゃないか・・・」などとその請求金額とオーディオ機器の購入金額を比較してしまう自分がいるのにあきれてしまう。

 この請求金額からはスタッフの給料や事務所の家賃を払わなければならないのであるが、ついつい「この請求書一枚であのトーンアームが買えるな~」などとにやけてしまうのである。経営者失格といったところか・・・

 そんなわけで、昼休みやちょっとした休憩時間にはインターネットをのぞいてレコードプレーヤーの中古で良い物がないかなと物色している。今メインで使っているROKSANよりは安い価格で程度の良い物はないか・・・

 「WELL TEMPERED CLASSC 273,000円」を発見。全く知らないメーカーである。写真で見る限りとてもマニアックな外観である。なかなかそそるものがある。どんな音がするのであろうか?アームの構造が凄く変わっているようであるが、使いこなしは難しいのであろうか?

 続いて「AMAZON SYSTEM AMAZON 2 262,500円」を発見。AMAZONは確かドイツのメーカー。ユキムが取り扱っていたはず。ユキムのHPを見たら、私の勘違いであったのかAMAZONは取り扱っていないようであった。スキャンテック販売だったかな・・・?

 メルク社UP-4というアームが付いている。よく言えば繊細な感じ。悪く言えば頼りなげなアームである。これも使いこなしが難しそうな印象を受ける。

 全体はメタクリレートのプラッターがコンサバな印象を与えるかっこいいデザインである。出てくる音の温度感は見た目からだけ推測するとやや低め、音の厚みよりも繊細な描写で音楽を聴かせるような感じがする。

 これくらいの価格でターンテーブルとアームが手に入ればサブシステムとしては最適。あとはカートリッジとフォノイコライザーを選べば完成・・・なんてことを疲れた頭で考えるのもまた楽しいものである。
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712:四十九日

2008年02月26日 | ノンジャンル
 人生に虚構は必要か?その答えは人それぞれ・・・実質的な現実のみを見据えて生きていく方もいれば、現実の出来事にうっすらと化粧を加えて、心がかみ砕きやすくした状態が好みの方もいるであろう。

 私はどちらかというと「虚構」を必要とするタイプである。過去に起こった出来事は変えようはない。こればかりはどうしようもない現実である。しかし、その出来事に対する視点を意図的に変えることにより、その周りに派生する感情を自分に都合の良い方向に変えていく作業は、私の場合必要である。

 現実の出来事は時間の経過とともにその出来事という事実のみが残り、それに付随する感情は消えてなくなっていく。出来事のみが厳然たる事実として純化されていくという考え方もある。

 しかし、むしろ現実の出来事は、それを体験した方の心の中で、時間の経過とともに脚色なり、現実にはなかった要素が加えられて、その形が微妙に変えられてゆき、その人の心にとって居心地の良い形となって定着することの方が多いような気がするのである。

 そういった虚構を加える作業は無意識的であったり、意図的であったりする。いずれにしてもある出来事の周囲に形成される感情の膜が、その人にとって受け入れやすい傾向のものになることが多い。

 蔭山昌弘著「四十九日」を読み終えて、そんなとりとめもない考えが心に浮かんだ。この本は息子の突然の事故死を経験した父親が、息子の死から四十九日を迎えるまでの心情の変化を、フィクションとして克明に描いた本であったが、結構インパクトがあった。昼休みを利用して読み進んでいたのであるが、ようやく完読した。これは子供を持つ親にとっては涙なしでは読み進めないタイプの本である。

 虚構は簡単に言ってしまえば「うそ」である。しかし、その「うそ」が他者を騙したりする意図のものでないのであれば、人生の混沌とした出来事をある一定の方向に向けて整理整頓するするためには良い面も持っているような気がする。

 深夜残業が続くと、心身共に妙にナーバスになるところがあって、感情が無防備なる。こんな時によりによってこの本を読んでしまったのは、何かの巡り合わせであろうか・・・

 複雑な税金の計算ばかりに心身をすり減らしている今日このごろであるが、昼休みにこの本を読んでいた1時間弱は、なにかしら全く別のステージにいるような気にさせてくれた。そしていろんなことを考えさせてくれた。やはり読書は人生にとって欠かせない栄養素のようである。
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711:筋金無し

2008年02月25日 | ノンジャンル
 まだ事務所である。今日も日付が変わらないと帰れそうにないので休息がてらブログの更新をしよう。

 先日買ったオーディオアクセサリー誌には、付録のCDが付いていた。「これはお得な・・・高音質録音盤のサンプルであろうか?」と思って、カーオーディオでよく見ずに聴いてみたら、何か様子がおかしい。

 やたら短いフレーズがギターやベース、ボーカルなど単体パート毎に2回繰り返されるのである。それがと延々と続くので「何なの・・・?」と思ってよくよく見てみると、それはアコ-スティック・リバイブのアクセサリーを使って収録した場合と使わなくて収録した場合の音の差を聴き分けるためのものだったのである。

 最初に使わなかった場合が入っていて、それと同じフレーズが、使った場合で続くといった具合である。いろんなアクセサリーがあるので、そのアクセサリーごとに、さらに使用楽器ごとに細かく収録されているので、短いフレーズが2回づつ繰り返されるのである。

 そうと分かったら俄然興味がわいてきて、「どうなの・・・そんなに違うの・・・まさかやらせじゃないだろうな・・・」といった下世話な好奇心から聞き耳を立てて、それぞれ詳細に比べてみる。

 カーステレオでしかも運転しながらではあったが、結構差があることが分かった。「こうやって聴かされると納得してしまうな・・・やはり効果はあるようだ」と思わざる得ない。まんまと術中にはまってしまった感じである。

 我が家では、アコースティック・リバイブのアクセサリーはCDを消磁するものだけであるが、今後増えるかもしれない。価格設定も微妙である。決して安くはない。しかし、ばかばかしいほどに高くない、といった価格設定なのである。「なかなかうまい・・・」

 しばらくの間、聞き耳を立ててそれぞれ比べていたのであるが、ある程度になってくると少々飽きてきた。「なんだか、こういうことって最初は楽しいのであるが、時間の経過とともにむなしいというか心が渇いてくるな~」「普通に音楽が聴きたい・・・」ということで、そのCDは最後まで聴くことなく、NHK FMに切り替えてしまった。

 丁度クラシックのすがすがしい曲がかかっていて、とても心が和んだ。そしてふと「私は筋金入りのオーディオマニアではないな~」と思ってしまったのである。「中途半端なオーディオマニア」あるいは「マニアではないオーディオ愛好家」といったところであろうか。

 筋金が入っていれば、このCDを最後まで詳細に聴き、このアクセサリーを使うとこういう効果があるのかと、メモでもとるはずである。
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