AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

5352:1Uサイズ

2020年10月31日 | ノンジャンル
 「どこのメーカーのものを購入したんですか・・・?もしかしてDCSとか・・・」私は大川さんとの電話の会話の中で尋ねた。

 DCSの初期のころの製品、エルガーやディーリアスなどが、最近中古市場でよく見かけるようになってきたのである。

 DCSはデジタル分野においては高性能・高音質で有名なイギリスのメーカーである。現在の製品は新品で購入しようとすると高額なプライスタグが障壁となるが、初期のころの製品の中古であれば現実的な価格となっている。


 「いえいえ、DCSではないんです・・・残念ながらね・・・実はオルフェウスなんですよ・・・知ってますか・・・オルフェウス・・・?」

 大川さんの答えであった。「オルフェウス・・・?どんなメーカーだっけ・・・」私は「オルフェウス」と言われて、すぐに製品が思い浮かばなかった。

 そこで正直に「オルフェウスですか・・・いや、よく知らないんです・・・」と大川さんに返答した。

 「オルフェウスは今でもどこかの輸入代理店がまだ扱っていると思うけど、当初はユキムが扱ってましてね・・・GOLDMUNDに在籍していたエンジニアも参加しているブランドのようです・・・そのデザインも初期のころのGOLDMUNDにどこかしら似ています・・・1Uサイズに全てのラインナップがまとめられていて・・・今の製品は全然変わってしまいましたが・・・当初出た製品はとても優れたデザインをしているんです・・・」

 大川さんはざっと説明してくれた。GOLDMUNDの古い製品も1Uサイズのものがある。「オーディオショップ・グレン」でのかつての常設機器であったMIMESIS 12もそうであった。プロ用機器のラックマウントサイズである1Uサイズは高さが低く横長で、独特のサイズ感があり、クールでシャープな印象を与える。



 「じゃあ、MIMESIS12と外観は似ているんですね・・・」

 「そう・・・ぱっと見はね・・・でもよく見ると当然違うけど・・・クールで、いかにもスイスメイドという雰囲気がするのは似ているかな・・・」

 「では、期待しています・・・」

 そんな会話が取り交わされた。

 GOLDMUNDの1Uサイズ時代の製品は、私はとても好きである。その時代のGOLDMUNDの雰囲気を持っているとのことであるので、いやがうえでも好奇心が湧いてくる。
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5351:再発

2020年10月30日 | ノンジャンル
 杉並区にお住いの大川さんは、昨年スピーカーを新たなものに変えられた。新たに迎え入れられたのは、MAGICO A3である。

 A3はMAGICOとしては、比較的リーズナブルな価格のモデルである。エンクロージャーの素材は、上位シリーズと同じ航空機グレードのアルミニウムで作られてて、直線基調のシンプルなデザインでまとめられている。

 そのため、見かけはスリムなトールボーイタイプのスピーカーであるが、重量が50kgもある。一人で抱えるのは困難を伴う重さである。

 A3はセールス面でも成功したようで、Aシリーズはその後、コンパクト2ウェイのA1が続き、さらに最近A3をひと回り大きくしたA5が発売された。

 2ウェイ4ドライバーであるA3に対して、A5は3ウェイ5ドライバー構成となっている。重量は80㎏を超える。

 これでMAGICO AシリーズはA1、A3、A5の3兄弟となった。価格はA1が900,000円、A3が1,500,000円、A5が2,800,000円である。

 今日は久しぶりに大川さんのお宅を訪問した。穏やかな晴れの今日は暑くもなく寒くもないというちょうどいい気候であった。

 大川さんのお宅はスピーカーが新しいものに変わっただけでなく、従来4つあったDACも整理されて2つになった。

 従来はZanden Model5000、KRELL STEALTH、WADIA 12、JOB DA96を所有されていたが、使用頻度が少なかった、WADIAとJOBのDACはヤフオクで処分された。

 CDトランスポートも2台お使いである。ORACLE CD2000とKRELL MD-10というどちらもトップローディングタイプできわめて個性的なデザインのCDトランスポートである。

 先日電話で、「いや~また病気が再発しましてね・・・DAC病ですよね・・・DAC病・・・DACって面白いんですよ・・・それに少し前のLANケーブルが接続できないタイプの高級DACの中古が安くなってましてね・・・」と大川さんは話されていた。

 DACを2台減らしてすっきりとした感があった大川さんのオーディオラックには、どうやら新しいDACが1台加わったようである。
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5350:12分目

2020年10月29日 | ノンジャンル
 今日のバーチャルチームライドのコースである「BIG FOOT HILLS」も残り距離が少なくなってきた。

 ゴールラインを切る前には、もう一つKOMがある。「Zwift KOM Rev.」である。「またもがくのか・・・」とかなり重くなってきた脚の状態を思った。

 しかし、KOMの計測区間に入ると、不思議とやる気が出てくる。「なんだろう・・・人間の本性なのであろうか・・・」

 実走とは違って、「まとめる機能」が働いているので、誰にでもチャンスがある。そのゲーム性が気持ちを盛り上げてくれる。

 計測区間の終盤に入るとかなり高い負荷でクランクを回し続けていく。そしてスパートエリアになだれ込んだ。

 皆、脚がきつい状態でもめいっぱいスパートする。私も同様であった。必死でもがいてゴールであるアーチを潜ったが、2番手であった。

 私は苦しい呼吸を整えようとクランクをゆっくりと回しながら、ハンドルバーにもたれかかるようにした。

 最後のKOMを終えるとあとはコースのゴールまで10kmもない。「ゴールまで軽く流そう・・・」という感じで走っていた。

 すると「もう少しでコースのゴールですが、その先のスプリントポイントまで走りましょう・・・ゴールから1kmか2kmほどでアーチがあります・・・」と、リーダーから指示があった。

 「後半は一つも取れていないから、最後の最後で狙うかな・・・」と思い、もうひと踏ん張りする決心をした。

 やがて今日のコースのゴールラインが見えてきた。半透明の青い光のラインである。そのラインを越えた。

 この後は「まとめる機能」が働かないのできっちりと先頭についていかないといけない。集団は一団となって走った。

 そしてスプリントエリアに入り、一気にヒートアップした。3名で先頭集団が形成されて、アーチに向かった。

 ややあって、一人が脱落した。2台のロードバイクは相前後して最後の最後までその覇を争い、アーチの下を潜り抜けていった。

 ほんのわずかの差で2番手となった。残念ながら後半は山岳賞もスプリント賞もゲットできなかったが、もがき尽くした感があり、満腹どころか、腹12分目ぐらいのバーチャルチームライドとなった。

 来週の日曜日はリアルでのロングライドの予定であるが、生憎予定が入っていて私は参加できない。一人バーチャルで走るしかないようである。
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5349:KOMのみ作戦

2020年10月28日 | ノンジャンル
 「Ⅴolcano KOM」の計測が始まった。計測区間は3.8kmである。それなりの時間が必要なので、前半は様子見しながら走っていった。

 後半に入ると負荷が上がってくる。最後はスプリントでもがくので、そのための脚は残しておかないといけない。

 ゴール地点が近づくとゴール予測タイムが表示された。ゴールへ向けて臨戦態勢に移っていき、前半最後のもがきエリアに入った。

 私も先頭集団に紛れてもがいたが、山岳賞をゲットすることはできなかった。「Volcano KOM」を走り終えたところで休憩することになっていた。

 ゴール後、ZOOMの分割画面に映しだされた映像では、皆疲れた表情であった。私もすっかりと脚がなくなり、早々にロードバイクから降りて床に座り込んだ。

 しばし座り込んだまま呼吸を整えて、1階に降りて行った。「前半だけですでにお腹いっぱいの状態だな・・・後半は流すかな・・・」そんなことを思いながら、補給食を口にした。

 冷蔵庫にアサイージュースがあったので、それを飲んだ。アサイーはアマゾン川流域に自生するヤシ科の植物である。ポリフェノール、植物繊維、カルシウム、鉄分など多くの営巣成分を含んでいるとのこと。体に良さそうである。

 休憩を終えて再びLOOK 785 HUEZ RSに跨った。「では、スタートします・・・」と、後半へ向けて走り出した。

 後半にも二つの短めのKOMが設定されている。前半だけでかなり体には疲労成分が溜まってしまったので、「KOM以外では脚を休ませよう・・・」と、隊列の後方にへばりついていた。

 VOLCANOを下って行って、火山の島を脱した。その後アップダウンのある森林エリアを走っていくと、後半に二つあるKOMの最初である「Titans Grove Rev. KOM」に差し掛かった。

 短いので短期決戦である。KOMの計測区間に入ると負荷をぐっと上げて前に出て行った。後半は「KOMのみ頑張る作戦」できていたので、脚は回復しつつあった。

 先頭集団が一気にパワーを上げていきもがき状態に入った。私もその後方からスプリント態勢に入り追い上げたが、アーチを潜ったのは3番目であった。

 スマホの画面に表示されいる今日のコースの残り距離を確認した。あと20kmほどであった。「まだ20kmあるか・・・」と思いながら乱れた呼吸を整えた。
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5348:TARMAC

2020年10月27日 | ノンジャンル
 今日の参加者は7名であった。7台のロードバイクに跨ったアバターは同じグリーンのサイクルジャージを纏い連なって走った。

 Zwiftの面白いところは、サイクルジャージの他、ヘルメットやサングラス、グローブやソックスなど、何種類かの中から選択することができることである。

 フレームやホイールも選択することができる。選択したフレームやホイールによりバーチャル走行時のパフォーマンスが若干変わってくるので、走るコースに合わせて最適なものを選択したほうがいいのである。

 今日は五つのKOMが設定されたコースであるので、軽量フレームを選択した。色は赤である。製品名はSpecialized TARMACである。

 赤のTARMACに跨った私のアバターはスマホの小さな画面でゆっくりめのペースで走った。しばし走っていくと画面には計測開始の表示が出た。

 「あれ、スプリントポイントかな・・・」とその小さな表示に目を凝らした。事前に確認したコースの概略図には、KOMのみでスプリントポイントは表示されていなかったので、ちょっと戸惑った。

 「やっぱりスプリントポイントだ・・・」と確認して一気にクランクを回すペースを上げた。スプリントポイントは短い。短期決戦である。

 アーチが見えたので、アクセルをべた踏みで、フィニッシュした。みんな不意を突かれた感じであったので、先駆けできた私がトップでアーチを潜り抜けた。

 その後アップダウンが多いコースを走っていくと最初のKOMである「Titans Grove KOM」に差し掛かった。距離は2.6km。

 KOMの計測開始が始まると、負荷が上がっていく。まとめる機能が働いているので大きくばらけることはないが、ゴール前のスプリントエリアに入る段階で先頭に近い位置にいないと山岳賞はゲットできない。

 残り距離がなくなってくるとさらにペースが上がった。いつものようにゴールが近づいてくると表示されるゴール予測タイムを睨みながら、スプリント態勢に移行していった。

 アーチが見えると、皆猛烈にペースを上げる。私ももがいた。実走における坂バトルではありえないようなゴール前スプリントである。ここは2台のロードバイクをかわせずに3番目でアーチを潜り抜けた。

 2回もがき終えたところで「結構きついな・・・とりあえず次のKOMまで脚を休ませよう・・・体がもたない・・・」と思った。

 まとめる機能があるバーチャルライドは、体がきつい時には隊列の後方に下がって走れば、負荷はかなり軽減されて、脚を休ませることができる。

 次のKOMはZwift KOM。0.9kmのとても短いKOMである。短期決戦である。私はどちらかと言うと短期決戦向きである。

 脚を休ませることができたので、「ここは狙おう・・・」と、KOMの計測開始と同時に先頭に近いポジションに出ていって、スプリントするタイミングをうかがっていた。

 そして一気にハイパワー状態に・・・どうにか山岳賞をゲットできた。しかし、3回目のもがきの後は、ヘロヘロ状態に・・・

 もがくと一気に疲労する。「もう今日は打ち止めにしたい・・・」と強く思った。しかし、休憩前の前半にはもう一つKOMが設定されている。

 「Volcano KOM」である。計測区間は3.8km。今日走る予定の五つのKOMの中で一番距離が長い。疲れた脚を休ませるために隊列の一番後方に下がった。

 「次のKOMはパスしようかな・・・」と思いながら軽めにクランクを回し続けた。やがてVolcanoエリアに入ったことを示すオレンジ色がスマホの画面に広がり始めた。


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