今日で3月が終わる。3月は日本人にとって区切りの月である。年度の区切りであるからだ。学校はじめ多くの会社や役所にとっても3月は区切りの月である。
時間の経過は、あらゆる人に平等である。恋人と抱擁し、この一瞬が永遠であれば、と願っている人にも、そして、時間を3月11日以前に戻して欲しいと万感の思いをこめて祈っている人にも、平等に時間は流れ去ってゆく。実に多くのことが起きた今年の3月も終わろうとしている。
3月の前半は例年どおりであった。確定申告に追われ、あわただしく過ごした。夢の中ではなかなか思いどおり軽やかには走れないものである。鉛のように足が重く、呼吸も乱れる。逃げなければならない脅威はすぐ背後まで迫っているのに、気ばかりが焦る。そんな感じで仕事をこなしていた。
そして、急な上り坂をペダルをこぎ続けてようやく越えようかとしていたときに、大きな揺れに襲われた。
あれから3週間が経過した。地震の直接的な被害が比較的少なかった東京も、計画停電や物不足で混乱した日々が続いた。福島原子力発電所の事故による放射能漏れが拍車をかけるように、人々の不安心理を煽った。
東京ではどうにか極端な物不足や買占め狂騒は収まり、計画停電も気温が上昇したおかげで、ここ数日は行われていない。日常的な穏やかな生活が戻りつつある。しかし、福島原子力発電所は、制御不能の状態がまだ続いている。新聞1面に載る犠牲者の数も依然増え続けている。
そして、今後の日本の経済状況は予断を許さない。製造業は材料の調達が難しくなり、電力の安定的な確保も不安な要因である。飲食店は売り上げの急激な落ち込みに頭を抱えている。また、耐久消費財の購入は手控えられている。この状況が長引けば、日本の景気は大きく失速することは避けられない。
明日からは4月。地震により大きな痛手を受けた日本、そして今後も困難な道程が予想される日本であるが、どうにか底力をみせて着実に復興して欲しい。
時間の経過は、あらゆる人に平等である。恋人と抱擁し、この一瞬が永遠であれば、と願っている人にも、そして、時間を3月11日以前に戻して欲しいと万感の思いをこめて祈っている人にも、平等に時間は流れ去ってゆく。実に多くのことが起きた今年の3月も終わろうとしている。
3月の前半は例年どおりであった。確定申告に追われ、あわただしく過ごした。夢の中ではなかなか思いどおり軽やかには走れないものである。鉛のように足が重く、呼吸も乱れる。逃げなければならない脅威はすぐ背後まで迫っているのに、気ばかりが焦る。そんな感じで仕事をこなしていた。
そして、急な上り坂をペダルをこぎ続けてようやく越えようかとしていたときに、大きな揺れに襲われた。
あれから3週間が経過した。地震の直接的な被害が比較的少なかった東京も、計画停電や物不足で混乱した日々が続いた。福島原子力発電所の事故による放射能漏れが拍車をかけるように、人々の不安心理を煽った。
東京ではどうにか極端な物不足や買占め狂騒は収まり、計画停電も気温が上昇したおかげで、ここ数日は行われていない。日常的な穏やかな生活が戻りつつある。しかし、福島原子力発電所は、制御不能の状態がまだ続いている。新聞1面に載る犠牲者の数も依然増え続けている。
そして、今後の日本の経済状況は予断を許さない。製造業は材料の調達が難しくなり、電力の安定的な確保も不安な要因である。飲食店は売り上げの急激な落ち込みに頭を抱えている。また、耐久消費財の購入は手控えられている。この状況が長引けば、日本の景気は大きく失速することは避けられない。
明日からは4月。地震により大きな痛手を受けた日本、そして今後も困難な道程が予想される日本であるが、どうにか底力をみせて着実に復興して欲しい。