AurexのCDプレーヤ1号機であるXR-Z90に一枚のCDがセットされた。セットされたのは、DANIEL LOZAKOVICHのヴァイオリンによるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が収録されたものであった。
2019年、まだ世界がコロナ禍に見舞われる前の録音である。DANIEL LOZAKOVICHは2001年スウェーデンに生まれた。
極めて優れた才能を有するヴァイオリニストで、その演奏についてボストン・グローブ紙は「落ち着いた物腰、澄みきった音色、みごとな技巧」と賛辞をおくっている。
第1楽章を聴いた。Aurex XR-Z90、OPTONICA SM-3000 MK2、OTTO SX-551というシンプルな構成であるPaoさんのサブシステムの音の質感は、予想していたものよりも艶のあるバランスの良いものであった。
もちろんPaoさんのメインシステムと比べると見劣りする点が多いのは事実であるが、かかっているコストを考慮すると、「相当に検討している・・・」と評価できるものと思われた。
このシステムだけを聴いている分には「これはこれでいいのでは・・・」と思えるクオリティーを有していた。
肩ひじ張らずに、穏やかな心情で聴ける音の質感で、圧迫感のない、軽やかな美しい音質に「そんなに悪くないですよ・・・十分に聴けます・・・」その評価をPaoさんに伝えた。
「そう・・・そう思う・・・まあ、ハイファイとはちょっと違うけど、それほど悪くないかな・・・」とまんざらでもない表情であった。
気を良くしたのか、続いてもう1枚別のCDを取り出して、CDを入れ替えた。Aurex XR-Z90はカセットデッキにカセットテープを入れるようにCDを縦にセットする。
XR-Z90には小窓がついていて、その窓からCDが回転するさまを目で見ることができる。今見ると結構斬新でかっこいいデザインと言えるであろう。
次にかかったのは、EDGAR MOREAUのチェロによるヴィヴァルディのチェロ協奏曲であった。彼も若い。
EDGAR MOREAUは1994年のパリ生まれである。2009年のロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにおいて「最も将来性のある若手奏家」賞を受賞し、さらに2011年のチャイコフスキー国際コンクールで第2位となった。
鮮度感溢れる演奏である。「やはり若いって良いな・・・」と、なくしてしまったものを惜しむような気持になった。
「サブシステムか・・・まあ、趣味の世界は効率だけでは割り切れない世界である。物欲の沼にはまり込んでしまう危険性もあるが、趣味というものは無駄の堆積であってもいいのかもしれない・・・」とPaoさんのサブシステムを聴きながらぼんやりと思った。
2019年、まだ世界がコロナ禍に見舞われる前の録音である。DANIEL LOZAKOVICHは2001年スウェーデンに生まれた。
極めて優れた才能を有するヴァイオリニストで、その演奏についてボストン・グローブ紙は「落ち着いた物腰、澄みきった音色、みごとな技巧」と賛辞をおくっている。
第1楽章を聴いた。Aurex XR-Z90、OPTONICA SM-3000 MK2、OTTO SX-551というシンプルな構成であるPaoさんのサブシステムの音の質感は、予想していたものよりも艶のあるバランスの良いものであった。
もちろんPaoさんのメインシステムと比べると見劣りする点が多いのは事実であるが、かかっているコストを考慮すると、「相当に検討している・・・」と評価できるものと思われた。
このシステムだけを聴いている分には「これはこれでいいのでは・・・」と思えるクオリティーを有していた。
肩ひじ張らずに、穏やかな心情で聴ける音の質感で、圧迫感のない、軽やかな美しい音質に「そんなに悪くないですよ・・・十分に聴けます・・・」その評価をPaoさんに伝えた。
「そう・・・そう思う・・・まあ、ハイファイとはちょっと違うけど、それほど悪くないかな・・・」とまんざらでもない表情であった。
気を良くしたのか、続いてもう1枚別のCDを取り出して、CDを入れ替えた。Aurex XR-Z90はカセットデッキにカセットテープを入れるようにCDを縦にセットする。
XR-Z90には小窓がついていて、その窓からCDが回転するさまを目で見ることができる。今見ると結構斬新でかっこいいデザインと言えるであろう。
次にかかったのは、EDGAR MOREAUのチェロによるヴィヴァルディのチェロ協奏曲であった。彼も若い。
EDGAR MOREAUは1994年のパリ生まれである。2009年のロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにおいて「最も将来性のある若手奏家」賞を受賞し、さらに2011年のチャイコフスキー国際コンクールで第2位となった。
鮮度感溢れる演奏である。「やはり若いって良いな・・・」と、なくしてしまったものを惜しむような気持になった。
「サブシステムか・・・まあ、趣味の世界は効率だけでは割り切れない世界である。物欲の沼にはまり込んでしまう危険性もあるが、趣味というものは無駄の堆積であってもいいのかもしれない・・・」とPaoさんのサブシステムを聴きながらぼんやりと思った。