AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

2786:Cクラス

2013年10月31日 | ノンジャンル


 Mercedes-Benzの次期Cクラスのインテリアが公開された。エクステリアはまだ公開されないが、一足先にインテリアを公開することにより、新型に対する期待感を高める効果を狙ってのことのようである。

 そして公開されたインテリアは、否が応でも新型Cクラスに対する期待感を高めるような刺激に満ちた造形であった。

 大きく変わった。ハンドル中央のスリーポインテッドスターがなければ、Mercedes-Benzのインテリアとはすぐには分からないようなデザインである。

 より大胆に、より流麗に、よりスポーティーに・・・そういった印象である。まずディスプレイが埋め込み式からポップアップ式に変わっているのが目を引く。さらにセンタコンソール上部に並んだ三連式の丸型のエアコン吹き出し口が若々しい。

 従来は垂直気味に立って多くのスイッチ類が整然と並べられていたセンタコンソールはよりなだらかな傾斜でするすると降りてきて、スイッチ類は必要最小限に抑えられている。さらに従来は丸型であったコマンドコントローラーが、スマートフォンのような造形のものに変わっている。きっと様々な機能が盛り込まれているのであろう。



 こちらの写真は現行型のCクラスのインテリア。質実剛健、あまり遊び心のない堅実な造形である。如何にもドイツ車らしい機能美の追及が隅々まで行きわたっていて、今私が乗っているEクラスと同じテイストに彩られている。

 高級感は乏しいが、見飽きない。良妻賢母型と言ってもいいかもしれない。それが新型ではイタリアンテイストをその表面にたっぷりとまぶしたような、より刺激的で官能的なものに変わっている。

 新しいMercedes-Benzのデザインの方向性が明確に表れている次期Cクラスのインテリアである。EクラスとともにMercedes-Benzの屋台骨を支えるCクラスでの大胆なイメージチェンジは、大きな英断であったはず。これが効を奏するのか・・・それは来年以降に明らかになるであろう。
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2785:ハンカチ王子

2013年10月30日 | ノンジャンル
 巨人VS楽天の日本シリーズは第4戦を終わって2勝2敗のタイとなった。がっぷりよつに組んだ感じである。総合力では巨人に分があるように感じられるが、第2戦で田中投手が完投で勝利を収めたことにより、もつれた展開となった印象を受ける。

 田中投手は両リーグを通じて今季もっとも輝いた選手であろう。記録づくめの連勝街道をまっしぐらに走りきるその姿は、爽快感を観るものに与えてくれる。

 田中投手といえば、高校3年生の時に甲子園の決勝で早稲田実業の斉藤投手に競り負けたことが記憶に残っている。

 その時はルックスの良さやハンカチで汗をぬぐう優雅とも言える所作から「ハンカチ王子」ともてはやされた斉藤投手に注目が集まった。どちらかというと田中投手は斉藤投手の引き立て役に回ってしまったのである。

 その斉藤投手、今季は怪我の影響もあり成績はぱっとしなかった。斉藤投手は体も大きくなく、少し線が細い印象がある。

 田中投手は体の基本構造体が実に強靭な印象を受けるの対して、斉藤投手にはそういったどっしりとした躍動感は薄い。

 コントロールの良い変化球でかわすピッチングが斉藤投手の持ち味であろう。150kmのストレートをズバッとバッターの胸元に投げ込むというタイプではない。

 我が家のリスニングルームでは今現在片手で軽々持ち上げられるぐらいに小さなスピーカーがマウンドに上がっている。エースの急な怪我によるリリーフである。

 「これで、十分かな・・・」そうなふうに思えるようなピッチングである。ストライクゾーンを広く使い、変化球のキレはまずまず。コントロールも悪くない。

 しかし、少々線が細く感じられる。どっしりとした躍動感や強靭な体躯からズバッと投げ込まれるストレート感は薄い。

 音楽と音楽の合間にはお尻のポケットから水色のハンカチを取り出し、汗をぬぐう様がかすかに見えるような気がする。「小粋で優雅・・・」とも言えるであろうか。
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2784:研修

2013年10月29日 | ノンジャンル
 「ジェニファー」は、10日間の海外研修から戻ってきた。海外の一流のダンサー達との厳しいトレーニングは彼女のテンションをグンと上げたようである。

 雰囲気が変わった。従前はすっぴんに近いメイクであったものが、結構気合の入ったものになっていた。女性はメイクで結構雰囲気が変わるというが、確かにそうである。

 レッスンそのものもは従前とがらっと変わることはないが、一言一言の熱の入り方が微妙に変わったような気がする。かなり良い刺激を受けてきたようである。

 こういった研修を受講することは、テンションを上げるのにかなり効果的なのであろう。少し種類は違うかもしれないが、私にも似た経験がある。

 独立して自分の事務所を立ち上げる時に、いわゆる「自己啓発セミナー」を受講した。1泊2日、会場で様々メニューをこなしていくものであった。

 その閉ざされた空間と時間のなかで、心理状態は急上昇や急降下を繰り返していく。その振幅幅が大きければ大きいほど、最終的にはテンションが上がる。

 研修受講後はテンションが高い状態がしばらく続く。テンションが高いと行動がすばやい。行動を起こす際の抵抗値がとても低いのである。行動がすばやいと実績も上がる。その実績がさらに次の行動を誘発する。

 寒い冬は家から出たくないが、空気が柔らかくなる春先には家を出て活動したくなるようなものであろう。

 しかし、そのテンションの高さはずっと維持できるものではない。徐々に日常生活の中に紛れ込んでいく。そのため、アフターケアのセミナーを定期的に用意しているところが多い。そうすることによって、自然に下がってしまうテンションをまた上昇させるのである。

 「ジェニファー」は海外研修に年に1,2度参加するようである。そうすることによって、ダンスに対するテンションを高いポジションにキープしているのであろう。

 普通の日常生活においては大きく心理状態が揺り動かさることはそれほど多くはない。あったとしても「むっとする」とか「いらいらする」といったネガティブなものの方が多い。そうするとテンションは下がり固まってしまいがちになる。意識的に自分で揺り動かすことも、必要なのかもしれない。
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2783:ヨンジュウヨン

2013年10月28日 | ノンジャンル
 「44か・・・44・・・44・・・44・・・」携帯電話を切った後、少しの間「44」という数字が頭を離れなかった。

 「寧々ちゃん」の年齢ではない。彼女の誕生日は1968年6月14日である。現在45歳である。44歳ではない。

 「45歳でこの体型を維持しているのは、結構稀だよね・・・無残なことになっているケースの方がはるかに多いと思うよ・・・」

 先日、私は彼女にそういった覚えがあった。

 彼女は嬉しそうに微笑んだ。そして、私のお腹に右手を添えて、静かな声で言った。

 「50歳でこのお腹も相当稀だと思うよ・・・だらしなくなっている人の方がきっと多いでしょう・・・主人のお腹なんか見るも無残なことになっている・・・」

 携帯電話をスーツのポケットに仕舞った。「特別な取り計らいなんです・・・」という先ほどの会話の一部が、ノートのちぎれた一部が風に舞うように耳元にリピートされた。

 「44か・・・44あれば・・・」

 ふと先日、チームメンバーのIさんが最近新調したshimanoのDURAACEのコンポーネントとホイールのまぶしい輝きが脳裏のスクリーンに映し出された。

 と同時に「最新型のDURAACEのコンポーネントと35mmハイトのホイール、両方で40万コースでしょうね・・・」というメンバーの話がすっと横切る。

 「44あれば、おつりが来るな・・・」
 
 「投資するのであれば、やはりロードバイクに投資すべきか・・・」

 「新しいDURAACEは全く別物って感じのスムースさだったからな・・・今まではULTEGRAで十分と思っていたけど、あの感覚を味わうと、やっぱり違うもんだと思わずにはいられない・・・」

 本のページが風にめくられるように、言葉が浮かんでは消えていく。途中からはまったく脈絡のない袋小路のようなところへ流されてもいく。

 「44か・・・シシジュウロク・・・16歳といえばん高校一年生ぐらいか・・・16歳の高校生の頃44万円なんて非現実的なお金だったよな・・・16歳の頃からもう何年経ったのかな・・・34年か・・・16歳を三回繰り返して、さらに2年もの月日を生きてきたのか・・・16の倍数は、16、32、48・・・なんとなく節目のように思えなくもないな・・・」

 「ロッキーインターナショナルに交渉した結果なんです・・・」販売店は、かなり良い条件を引き出してくれたようである。

 「その努力には感謝すべきであろう・・・投資すべきか否か・・・」その点に関しては、もう少し考慮を要することになりそうである。

 「44・・・44・・・」なんだか痛いところを突いてくる数字である。「ヨンジュウヨン・・・」44歳の頃の自分であれば迷わなかったであろうが・・・ 
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2782:クリテリウム

2013年10月27日 | ノンジャンル


 「さいたまクリテリウムbyツールドフランス」は昨日行われた。ツールドフランスを征したフルーム選手他超一流の選手が多数参加して、1周2.7kmの周回コースを20周した。

 残り2周となったところでフルーム、サガン、コスタの3名が抜け出した。この展開ならスプリント力が一番あるサガンが有利かと思えたが、残り1kmとなったところでフルームがスパートし、そのまま逃げきった。

 私は所用があり参加できなかったが、チームメンバーが数名が観戦してきた。沿道には二重三重の人垣ができる盛況ぶりであったようである。

 今日のロングはその余波をかって、選手が走ったその周回コースを実際に走ってみようということとなった。目指すは、さいたま新都心。

 新小金井街道、志木街道をトレインは淡々と走った。志木駅で、駅のすぐ側のマンションに住んでいるメンバーと合流して、地元メンバーのナビで走った。

 天気は快晴。台風の風が全ての雲を持ち去ったかのように青い空が広がっていた。気温は涼しい。走ると軽く汗をかくが、極めて快適である。

 バイクルプラザから30km程走るとさいたま新都心に到着した。「意外と近いな・・・」そう思った。「新都心」の名にふさわしく、近代的なビルが立ち並んでいる。

 そして、その周回コースを走ってみた。当然車は走っている、信号はあちこちにある・・・なので、選手が走ったような感覚には程遠いが、なんとなく雰囲気を味わった。

 その後彩湖へ向かった。ゆったりと彩湖を一周した。湖のすぐそばで小休止。湖では強い風を利用してウィンドサーフィンを楽しんでいる人や、ラジコンのヨットで競技会をしている人々もいた。

 さらに、航空ショウのリハ―サルであろうか、自衛隊のヘリコプターや輸送機やジェット戦闘機が綺麗な隊列を組んで次々に彩湖の上空を通過していった。

 とてもまったりとした。いつもは峠の上りで精根尽きはてるのであるが、今日はのんびりとした雰囲気のロングライドであった。

 帰り路も順調に走っていった。途中、志木街道と新小金井街道の分岐点で本隊と別れて東大和方面に向かうSさんとふたりで走った。

 Sさんは私よりも10歳近く若く健脚の持ち主である。私が先頭を引いていた。「Sさんなら少し飛ばしても大丈夫かな・・・今日は全然もがいていないし・・・」そう思って、リアのギアをトップに入れた。

 自宅までは8kmほどであろうか・・・道はほぼ平坦。「平均スピード35kmぐらいで走ろう・・・」そう思ってクランクに込めるパワーをぐんとアップした。

 心拍数はぐんぐん上がっていく。時速が40kmに達すると心拍数は170を超え180に迫る。「平坦路で心拍数180か・・・」なんだか嬉しかった。

 「平坦路での心拍数180はそれほど苦しくない・・・峠の上りでの心拍数180はあんなに辛いのに・・・何故であろうか・・・」

 そんなことを思いながら秋の空気を切り裂いていった。脚にはほど良い筋肉痛と疲労感が広がりはじめた。「そうそう、こうでなくては・・・」そんなことをぼんやりと考えた。
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