AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

655:年越し試聴

2007年12月31日 | ノンジャンル
 今、紅白歌合戦は白組の番で、徳永英明が「FALL IN LOVE」を歌っているところである。毎年恒例のそしてどこの家庭にもあるようなありふれた大晦日である。近くに住んでいる母親と家族で鍋をつつき、そして年越しそばを食べながら紅白歌合戦を見る。

 今日は一日家に居た。午前中は昨日さぼった掃除をもくもくとこなした。そして掃除が終わった午後からは、リスニングルームにしばらくこもって「聴き納め」。普通「聴き納め」であれば、じっくりと一年を振り返りながら、今年よく聴いたCDやレコードをしみじみ聴くものである。

 しかし、今日はそういった「聴き納め」ではなかった。しっかり梱包された段ボール箱をうやうやしく開けて、慎重になかに納めてあったオーディオ機器を取り出した。そのオーディオ機器は商品である。れっきとした棚卸資産なので、傷をつけたら大変である。ちゃんと指紋をつけないように手袋をして、ラックにセッティング。



 年末年始の数日お借りしたのはメトロノーム・テクノロジーのCD3である。EMM LabsのCDSDが2回目の修理にでたので、ついつい浮気心が・・・と言うわけでもないのであるが、一体型のCDプレーヤーとしては個人的には最高点を付けたいと思っている製品である。自分のシステムに組み込んでじっくり聴いてみたかったのである。正妻が病気で入院している間に愛人を我が家に連れ込んだ気分であろうか?ついついウキウキしてしまう。

 やはりトップローディングは良い。蓋は手動であける。これも良い。まず故障してトレイが開かないということがないのが、とっても良い。CDSDの最初の故障は急にトレイが開かなくなったことである。

 そしてCDの上に乗せるクランパーが良い。しっかり感がある。円盤が水平に回るというのが分かる、その感覚が言いようのない好感を抱かせるのである。CDP-MS1も同じような構造であるがCDプレーヤはみんなこうであってほしい、と個人的には思っている。

 しかし、静かだ。回転音がしない。CDSDの盛大で壊れているじゃないかと思ってしまうような音とは違う。これが当たり前なのかもしれないが、CDSDのギュルギュル音に慣れてしまっている私にはちょっとした感動すら与えてくれる。

 さて最初に聴いたのはスメタナの「わが祖国」から1曲目「ヴィシェフラド(高い城)」Sir Colin Davis指揮LONDON SYMPHONY ORCHESTRA。その印象などは明日にでも・・・
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654:打ち納め

2007年12月30日 | ノンジャンル
 もの凄い風である。ティーグランドでアドレスしていても、風にあおられて真っ直ぐ立ってられないほどである。こんな強風のもとでゴルフをしたのは初めてである。グリーン上で追い風か向かい風か、気を使ってパッティングしたのも初めてである。

 今日は今年の「打ち納め」。千葉の御宿まではるばる行ってきた。年末なので暖かいところでゴルフをしようとの企画であったが、見事に裏目に出た。この強風では私の技量ではとてもゴルフにならない。しかも体温が凄まじい勢いで奪われて体が冷え切ってしまう。

 荒行による修行をしているのかと思えるような今日のゴルフであった。折角暖かいところで今年のゴルフの総決算をしようと目論んでいたのであるが、もんどりうって3回連続前回転をしたかのようであった。

 来年こそはゴルフを立て直したい。オーディオを趣味とし始めたためか否かは定かではないが、昨年・今年とゴルフは大スランプ。今日のように強風が吹かなくとも苦行のようなラウンドが結構続いた。歯軋りしながら帰ってくることが多く、気分転換のはずが、ストレスを溜め込んで帰ってくるという本末転倒状態であったのである。

 ゴルフは正直である。やはり練習時間が少なくなっているのは事実で、来年からは意識して練習時間を確保しよう。今年になってからは、ハチャメチャ状態であったオーディオは落ち着きつつある、それとは反比例状態にゴルフがハチャメチャ状態に陥ってしまった。

 と言うことは、ゴルフが来年立ち直ったらオーディオがミスショット連発なんてことになったりして・・・・

 今日はすっかり暗くなってから我が家にたどり着いた。肩をがっくり落として玄関ドアを開けると、上遠野さんに頼んで年末年始の数日お借りすることになっていたあるものが届いていた。すっかり光を失っていた目にかすかな希望の灯が瞬時にともった。
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653:一世代前のAUDI

2007年12月29日 | ノンジャンル
 「と、ここまで3台を観察してクールに判定するなら、総合力で文句なしにナンバーワンに上げられるのはアウディA4だ。スタイリングや各部のクオリティ、そしてドライブフィールに至るすべてに洗練という言葉が当てはまるからだ。」

 新型AUDI A4のドイツでの販売開始を受けて、恒例ともいえるBMW 3シリーズ、MERCEDES-BENZ Cクラスとの3強対決テストでの結論である。

 日本ではMERCEDES-BENZやBMWと比べるとブランドイメージの低いAUDIであるが、ドイツでは対等以上の支持を受けているようで、またその車の実力も十二分に対抗できるものがあるようである。

 日本ではその昔、ヤナセがMERCEDES-BENZとAUDIを併売していて、ご主人にはMERCEDES-BENZを勧め、その奥さんにAUDIを勧めるといった販売戦略をしたためか、女性的なおとなしめの車という印象がまだ拭いきれていないようである。

 その後もしばらくはVWとの併売が続いた時期があったため、ブランドイメージはあがらなかった。やっとAUDI単売体制が整ったのは最近のことであり、これからは日本でも徐々にブランドイメージがあがってくるのかもしれない。

 「シングルフレームになる前のAUDI A4は良かったな~」と街ですれ違いざまにその時代のA4を見かけると思ってしまう。しかし、シングルフレームになってからのAUDIの売れ行きは好調なのですっかり定着してしまった。かなり目に馴染んできて、当初感じた違和感は薄れてきているとはいえ、もしかして次期A8からシングルフレームではないデザインにならないかな、と密かに期待しているのである。

 雑誌でこの3台のサイドからの写真を見ていて面白かったのが、サイドのキャラクターラインとドアノブの位置関係が3者3様だったことである。BMWはラインとドアノブが綺麗に重なっている。MERCEDES-BENZはラインの上にAUDIはラインの下にドアノブがある。

 ラインと一致する位置にドアノブがあるのが一番コンサバな感じで安心感があるが、上にずらすとややアグレッシブな印象に、下にずらすと落ち着き感が感じられる。そのドアノブのデザインであるが、意外にもMERCEDES-BENZが一番かっこよく、AUDIのドアノブが一番ダサイ。AUDIはハンドルタイプでなく、一世代前のフラップタイプのドアノブは良かった。

 と言うことで、何故か一世代前のAUDIのデザインのことが良く感じられるのは、今でもそのデザインの素晴らしさは輝いて感じられる先代のA6をしばらく乗っていたからであろうか?
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652:Balance Sheet

2007年12月28日 | ノンジャンル
 貸借対照表のことを英語では「Balance Sheet」という。貸借すなわち左右で必ずバランスがとれるような構成になっているためである。

 左側には「資産」が計上され、右側には「負債」と「資本」が計上され、それぞれの合計額は同じ額になる。左側には資金の運用状況が表され、右側には資金の調達源泉が表される。シンプルであるがなかなか奥の深い世界である。

 銀行からお金を借り入れて車を買った場合、車の購入額が左側に、借入金額が右側に表示されるのである。複式簿記で仕訳を起こせば、左右のバランスは必ず取れる。

 こういったものを仕事で何十年も扱っていると、バランスといったものに対して結構鋭敏になる。人生全体に対してもバランスがとれているか、頻繁にチェックを入れたくなるのである。

 家庭・仕事・趣味、この三つは人生において重要なテーマである。この三つが上手い配置でバランスよく並んでいると良い感じなのである。私にとって最も重要なのは家庭であり、家族である。「週末にはOFF会だ、ゴルフだと出かけて、ちっとも家族を大事にしてるようには見えない。」という突っ込みはあるにしても、やはり家庭が人生のもっとも重要なベースである。

 そして経済的な支えとなってくれる仕事が次に重要である。経済的な支えがなければ家族を養うこともできないし、当然趣味どころの騒ぎではない。「男子たるもの家庭より仕事だ!」という価値観を否定するものではないが、私の人生と言うか幸福感に与える影響度合いからすると、やはり2番手である。

 そして趣味が3番手に来る。ゴルフや音楽、新参者のオーディオなど、時に退屈になりがちな人生に彩を添えてくれる良き仲間のようなものである。

 このバランス感覚は常に保っていきたい。この2年間結構オーディオにはまった。お金も時間も使った。しかし、私の中ではヤジロベイのように揺れて傾きながらも、バランスはかろうじて保たれてきたようである。そしてその揺れは振幅を狭めながら中心点に落ち着きかけているように感じられる。

 昨年のハチャメチャ振りに比較すると、今年はオーディオ2年生として少しばかり落ち着いた感じになりつつある。そうすると来年はオーディオ3年生、中学生なら最高学年である。ひとつの区切りの一年にしたいものである。 
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651:パワーメーター

2007年12月27日 | ノンジャンル
 ヤマハのプリメインアンプの新製品A-S2000をオーディオ評論家の三浦孝仁氏が絶賛されていた。まずそのデザインは「懐かしさ」が大きなキーワードである。スイッチの形やトーンコントロールノブには往年のヤマハのプリメインアンプのデザインモチーフが取り入れられられている。

 確かにそのシルバーに輝くパネルはすっきりとしてながらどことなく気品のあるデザインである。私は国産のオーディオ機器に多く用いられるシャンパンゴールドの色がいまひとつ好きになれない。このヤマハの製品が成功してシルバーやブラックのパネルが復活してくれると良いのであるが・・・

 しかしこのA-S2000、願わくばパワーメータを付けて欲しかった。さりげない大きさでパネル左側上部あたりに左右のチャンネルごとにあると結構様になるというか、ぐっと引き締まった面構えになるような気がするのである。そのパワーメーターがあれば「懐かしかっこいい」度合いは一気に針が振り切れる。

 音質的にはほとんど意味のないパワーメーターであろうが、このパワーメータの針が音圧に応じて細やかに揺れる様は、きっとメカニカルビューティーの一形態に違いない。

 やみくもに大きなパワーメーターは今ひとつセンスがいいとは思わないのであるが、さりげなくしかも左右対称な感じにならないポジションにあると結構好みにはまる。

 A-S2000のパネル左側上部にはちょうどそのためのスペースが空いているのである。おもわず「ここ、ここ、ここにパワーメーターがあるといいのにな~」とつぶやかずにいられなかった。

 パワーメーターがないがとにかく、シャンパンゴールドではない色で、しかも左右対称ではないデザインは歓迎したいところ。

 一方そのペアとなるCDプレーヤーのCD-S2000はスッキリしすぎの感がある。トレイやプッシュスイッチが細く小さいのである。アンプとの整合性を持たせるにはCDの操作ノブをアンプのトーンコントロールノブのように縦型の大きめなノブにして、それを左右に回すことによって操作するなんて思い切ったものにすると、メカニカルなカッコよさが倍増するのになあ~というのが正直な感想である。

 親指と人差し指で挟んでカチカチと音をさせながら回し、操作する。これってとっても感触も良いし、しっかり感がでるような気がするのであるが、私だけであろうか?
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