AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

1172:湿気

2009年05月31日 | ノンジャンル
 「しまった、路面が濡れている・・・今日はスローペースでいこう・・・」ここ数日は梅雨のような空模様。昨日も降ったり止んだりであった。

 週末土曜日か日曜日かどちらか朝1時間ほど自転車で走る。昨日が雨であったので、降ってなかったら今朝自転車に乗ろうと思っていた。

 朝起きてみると雨は降ってなかった。家の前の道路のアスファルトはほぼ乾いていた。「これなら大丈夫そうだ・・・」とCOLNAGO CLXを1週間ぶりに持ち出した。

 しかし、サイクルロードに入ると結構路面が濡れているのである。その上を木が覆っているので、雨が止んでもなかなか路面が乾かない。ところどころには小さな水溜りもある。

 「これはまずい・・・」と恐怖心が頭をもたげた。実は半年ほど前路面が濡れているのにカーブで充分に減速しなかったため派手に転倒したことがあるのである。

 ロードバイクのタイヤはやけに細い。細く溝がないため路面が濡れていると極めて滑りやすいのである。それは体験として嫌というほど感じたので、今日の路面状況をみて、慎重のうえに慎重に乗ろうと肝に銘じた。

 カーブの前ではこれでもかというほど減速しそろっとやり過ごす。その甲斐あって転倒はせずに完了した。

 既に梅雨入りしたのではと思ってしまうようなここ数日であるが、湿気が凄い。QUAD ESLにとって湿気は大敵である。なので、除湿機は欠かせない。

 ESLの故障の多くは湿気が原因による電極の接触不良と噂には聞く。実は昨日K氏のお宅にお邪魔したさい、最初のうちはESLから「ザザザ・・・ズズズ・・・」といったノイズが片チャンネルから出ていた。

 「これはもしかしたら噂に聞く電極の接触不良によるノイズであろうか・・・」と思った。しかし、電源コードをいじるとそのノイズはすっと治まった。どうやら電源コードが何らかのノイズを拾っていただけであった。私もK氏もほっと胸をなでおろした。

 明日から6月。6月中には梅雨入りするはず。湿気はこれからが本番。とにかくこまめに除湿機を使ってESLを守ろう。濡れたサイクルロードをロードバイクで走るときのように慎重な対応が必要なようである。
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1171:ティム デ パラビッチーニ

2009年05月30日 | ノンジャンル


 CEC TL-3・・・ベルトドライブ駆動という独自の方式を採用するCDトランスポート。そのデザインも異次元的。

 MUSICAL FIDELITY TUBAROG・・・真空管式のDAコンバーター。ティム デ パラビッチーニの設計である。

 EAR 859・・・鬼才ティム デ パラビッチーニの設計で、EARを代表するプリメインアンプ。クロームと金メッキを使い独自の質感表現がなされている。

 QUAD ESL・・・コンデンサー式のスピーカー。ピーター・ウォーカーの設計による孤高の存在である。

 これらはK氏のお宅のオーディオ・ラインナップ。その顔ぶれを一瞥しただけで何かしら一筋縄ではいかない「こだわり」を感じさせてくれる。構成メンバーの全てが一癖あるのである。



 K氏のお宅に着いたのは夕方の5時を少しばかりまわっていた。まずはESLが目に入る。なんとパネルの色はブラック。一般的なブロンズとは違い、この色はかなりめずらしいのでは・・・受ける印象も結構違う。

 そして駆動系は上記のような独自のラインナップ。この駆動系でESLがどのように鳴るのか、興味深々である。

 さて、その音の印象は・・・自然な質感の音像であるが、我が家のESLと比べるとより鮮明でその実体感が高い。

 真空管アンプらしい音の表面の滑らかさや艶やかさはあるが、音の土台が実にしっかりしている。「やわ」な感じはない。その土台の堅牢さは「ソリッドステート」をも感じさせる。何かしら両者の良いとこ取りをしたような音の質感である。EARは当然ティム デ パラビッチーニの設計。ティム デ パラビッチーニの指向する音がこのEAR859には端的に表れているような気がした。

 ティム デ パラビッチーニは自宅ではQUAD ESLを使っているという。そして、雑誌のインタビューでもEARの製品と組み合わせる推奨スピーカーとしてQUAD ESLをあげている。EARとQUADはなかなか良い組合せのようである。

 この組合せによると、中高域の鮮度感は損なわれることなくクリアで透明度も充分。それでいて音像に不自然な隈取がない。

 EAR & QUADのコンビ・・・真空管アンプとコンデンサー型スピーカーとの組合せからイメージする幽玄な雰囲気よりもより地に足の着いた正確さが印象的な組合せであった。
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1170:ニイニイ蝉

2009年05月29日 | ノンジャンル
 ニイニイ蝉は、他の蝉よりも早い時期に地上に現れるようである。なので、油蝉が夏の盛りに大活躍するのに比べ、初夏の頃から活躍する。

 その姿はとても地味である。全体に灰色がかっていて派手さは全くない。しかも、全長は5センチ程度と小型である。

 鳴き声は、その名のとおり「ニイ!ニイ!」と聞こえる。小柄な体のせいか、油蝉などと比べるとその音量もやや控えめである。

 同じ小柄な蝉であっても「ヒグラシ」や「ツクツクホウシ」はその鳴き声に変化があり独特の情緒があるが、ニイニイ蝉は鳴き声が単調で華やかさにかける。

 しかし、夏の早い時期にあらわれるので、ニイニイ蝉は季節の変わり目を感じさせる存在である。梅雨明け間近、梅雨の中休みに現れて、いっせいに鳴きはじめたりすると、夏の到来を実感として感じさせてくれる。

 わが家にも「ニイニイ」は存在する。なんと3つもの「ニイニイ」の所有権を有しているのである。しかし今、我が家にある「ニイニイ」をカウントしてみると、一つしかない。

 残りの二つは修理に出ているのである。先日SOUND BOXで新たに購入した「ニイニイ」もコンデンサーの不良が原因と思われる発振性のノイズを撒き散らすようになり、緊急入院した。

 長期入院中の「ニイニイ」は、依然体調不良を訴え続けているようである。先日見舞った際に先生に経過を確認したら、「左右のバランス調整が上手くいきません。特に音量が小さい時にはギャングエラーがどうしても出るのです。もう少し調整してみます。」という返答であった。退院時期は未定ということであろう。

 「ニイニイ」は「ニイニイ蝉」同様体が小さい。見た目的な派手さもなく、質素にして朴訥とした姿形をしている。

 そしてどうやら体力もないようである。ひとしきり夏を告げるその鳴き声を打ち鳴らしていたかと思うと、知らないうちに土の上でその生涯を閉じていたりする。

 その姿を見て、私は「にい・・・にい・・・」とつぶやきながら、泣きたい気持ちになるのであった。
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1169:リクライニングチェア

2009年05月28日 | ノンジャンル
 リビングルームが広く感じる。10年ほど使用してきたソファセットを張替えのため工房に出したからである。3人掛けのものと1人掛けのもののセットである。メーカーはカリモク。

 この10年間、子供たちの簡易トランポリンとして、そして愛犬メリーの遊び場として散々な目にあってきたソファセットである。さすがに張り生地は薄汚れ、クッションもへたってきた。

 買い換えようかとも思ったのであるが、ソファテーブル及びサイドボードとも木部が同一のシリーズなので、張替えて対応した方がお徳と判断したのである。

 そして、ものはついでとばかりに、1階のリスニングルームと2階の寝室兼リスニングルームで活躍しているアンティークのソファとアームチェアも工房に出すことにした。

 こちらは張り生地はまだまだ現役でいけるが、その木部が傷がついたりオイル塗装が薄くなったりしているところがある。木部のサンドペーパーがけとオイル塗装をやり直してもらうことにしたのである。

 10日ほどで戻ってくるはずであるが、真新しく生まれ変わってくるであろう。その間はどの部屋もソファなしである。

 なのでリスニングルームでは臨時に折りたたみ式のリクライニングチェアが活躍することとなった。これは確か日本人の有名なデザイナーがデザインしたもので、値段も安く使わない時には折りたたんで収納できるすぐれものである。

 座り心地も凄く良い。普段使っているアームチェアよりも低い着座姿勢となるので音の聴こえ方も違ってくる。これはこれで良いのではと思わせるものがあるが、少しばかりステージを仰ぎ見るような感じがある。それとリクライニングチェア全般に言えることかもしれないが、音楽を聴いているといつのまにか眠ってしまう。体がすっかりリラックスしてしまうと、脳の機能低下をもたらすのかもしれない。


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1168:下から上

2009年05月27日 | ノンジャンル


 女性がうつぶせにベッドに横たわっている姿を横から眺めると、肩から腰にかけてなだらかにラインが下降していく。そして、腰を最下点としてお尻に向かって多少急な坂を上り、丸い丘陵地帯を過ぎると膝の裏側に向かって滑っていく。ふくらはぎでほんの少しのアップダウンを経過して、車止めのようになっているかかとで止まる。

 このラインを右手の人差し指と中指の2本の指で触れるともなく密やかに流していく。その際普通は上から下に向かう。つまり肩から始まってかかとで終わる。

 しかし、考えてみれば上から下に流れることは必然的ではなく、逆にかかとから始めって肩で止まってもいいはずである。

 性的な快感はもしかしたら、下から上に流れた方が得られる可能性もある。特にお尻の丘陵地帯から腰の最下点まで一気に滑り降りるさいにはぞくぞくするような快感を女性は感じるかもしれない。

 一般的なオーディオのセッティングでは、オーディオ機器はラックに納められる。ラック否定派の方の場合、ラックは使わずに床にオーディオボードを置きその上にオーディオ機器を並べる手法をとられる。私はラック肯定派なのでラックにオーディオ機器を並べる。

 ラックに並べるさい、たとえばCDプレーヤー、プリアンプ、パワーアンプといった3点構成であれば、3段ラックの最上段には普通CDプレーヤーを持ってくる。CDの出しれやCDプレーヤーの操作が楽だからである。

 そして中段にはプリアンプを置く。ボリュームやセレクタースイッチの操作を考えてのことである。最下段は電源スイッチ以外さわることのないパワーアンプの定位置となることが多い。

 しかし、我が家の1階のリスニングルームでは、下からCDプレーヤー、プリアンプ、パワーアンプの順に並んでいる。音楽信号も下から上への流れとなっているのである。

 これは、実際のところやむを得ない事情によるものである。パワーアンプは真空管式であるので相当な熱を発する。クワドラスパイアのラックのポールの高さは標準の19cmしかない。するとすぐ上の棚板がもの凄く暑くなるのである。火災の危険性も感じさせるほどであるので、最上段にもってきている。

 ポールを長いものに換えるといいのであるが、全て換えるとなると結構な金額となる。最初は違和感があったこの「下から上」セッティングも見練れてくるとそう変ではない。CDプレーヤの操作は全てリモコンでやるので、実際上思ったほど不都合でもない。

 ということで、このセッティングのままにしている。そういえばカイザーサウンドでは「下から上」セッティングを推奨していたような気がする。カイザーサウンドは方向性をもの凄く重視するようで、そこが推奨しているなら、良いことなのかもしれない。

 「下から上」の方向性が女性にもオーディオにも良い方向性なのか否かは、今後の研究課題として、積極的に取り組みたいと思っている今日この頃である。
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