AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

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2018年08月06日 | ノンジャンル
 東京はやはり暑かった。昼間はうだるような感じであった。しかし、夜になり陽が落ちてからは、明らかに変わった。どこかで相当激しい雨が降っていることをうかがわせる涼やかな風が吹き始め、気温は一気に下がった。

 そして、多摩エリアにも夜の9時ごろに激しい雨が降り始めた。その雨は昼間に太陽で暖められた道や家の屋根を急速に冷やしてくれた。そのおかげで、今日の夜はクーラーなしでも全く問題のないほどに過ごしやすくなった。

 その過ごしやすさに気を良くしたわけではないが、久しぶりにわが家のリスニングルームに入って、その北欧製のイージーチェアに腰かけた。

 リスニングルーム内に三つあるGTラックの真ん中には珍客が鎮座していた。それは先日「寧々ちゃん」の家から引き揚げてきた、「ONKYO Integra A7」である。

 Integra A7は1976年の発売である。彼女の夫は1958年生まれであるので、発売された年にこのアンプを購入したと仮定したら、彼が18歳の時にこのアンプを手に入れたことになる。

 それを40代になるまで使っていたようで、かなりの思い入れがあったのであろう。海外製の高価なオーディオ機器に買い替えてしまっても、元箱にしまって保管していたようである。
 
 そのデザインはやや無骨。どちらかというと男性的で潔い感じである。ボリュームノブやセレクタレバーなどは、しっかりとした重厚感がある。

 ちょうどMarantz Model7がコンデンサー交換のため不在であるので、Integra A7はModel7が置かれていた場所に置かれた。

 ケーブル類を接続した。まだCDがない時代のアンプなので、DAコンバーターから出たRCAケーブルは「AUX」に接続した。

 TANNOY GRFに接続されているスピーカーケーブルは、Marantz Model2から取り外されて、Integra A7の裏面のスピーカー出力端子に取り付けられた。

 これで、とりあえずCDを聴くことはできる。TANNOY GRFを古い日本製のプリメインアンプで鳴らすのは実は初めてではない。

 昨年、妻の実家を売却する際に、義父が使っていたプリメインアンプを引き取ったことがあった。それはTRIO KA-7Xである。

 その時はノイズもなく、動作状況に問題はなかった。音の方はさすがに感心するものではなかったので、買取業者に売却した。売却額は2,000円であった。

 Integra A7は約40年前のアンプである。トランジスターやコンデンサー類も耐用年数を経過していると思われるので、良い音は望めないとは思うが、好奇心はあった。

 Integra A7はMarantz Model7よりもがっしりと筋肉質の躯体である。その物体としての存在感はModel7をはるかに凌駕している。

 フロントパネルの左下にある丸い電源アンプを押した。カチッとした質感のボタンである。するとそのすぐ上にあるパイロットランプが赤く灯った。
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