日曜日ではあったが、今日は午前中に仕事の予定が入っていた。場所は竹橋で、午前中には終わる予定であった。今年の東京インターナショナルオーディオショウは、10月28日から30日まで3日間、東京国際フォーラムで行われることになっていた。「竹橋から有楽町まではとても近いので、今年は行ってみるかな・・・」と思い、スマホで事前に予約した。
予定通り仕事を午前中で終えた。最寄り駅は竹橋であるが、神田駅にも徒歩でいけるエリアであったので、神田駅に向かった。駅前で昼食を摂った。
立ち寄ったのは、「徳福 神田店」。ここは「徳島ラーメン」が売りである。しかし、徳島ラーメンと言われても、イメージが浮かばない。豚骨と醬油ベースのコクのあるスープ、太く腰のある麺、甘辛く煮た牛肉が乗っている。しっかりと食べ応えのあるラーメンであった。
昼食を済ませて、神田から山手線に乗った。会場である東京国際フォーラムは、有楽町駅から歩いてすぐである。建物の中に入ると、まるで巨大な船の内部に入り込んだように思える。独創的な構造をした建物のデザインに圧倒される。
受付を済ませて、4階へ向かった。数多くのブースが4階~6階に入っている。向かった先は「ノア」のブースである。各ブースでは概ね1時間ごとにスピーカーを入れ替えて、試聴イベントを組んでいる。ノアも1時間ごとにスピーカーを入れ替える予定を組んでいた。
ノアのブースに着いたのはちょうど午後1時であった。1時から2時までは、スピーカーはSonus faberのOLIMPICA NOVA Ⅴである。ノアのスタッフが進行役を務めて、試聴イベントは始まった。
椅子は15脚ほど並べられていて、ほぼ埋まっていた。椅子に座って試聴しているのは、私を含め中高年の男性がほとんどあるが、ごく稀に女性が混じる。
OLIMPICA NOVA Ⅴは、トールボーイタイプのスピーカーである。キャビネットの木目の美しさや、簾状のサランネットなど、Sonus faberらしいデザインはしっかりと継承されていて、大型のトールボーイであるが、落ち着いた感じでインテリアに溶け込むのではないかと思えた。
クラシックやジャズボーカルなどを中心にCDやレコードを聴いた。駆動するアンプは、ドイツのBurmester製のものである。パワーアンプは「216」という型番のステレオパワーアンプであった。
「最新のSonus faberってどうなんだろう・・・?」との好奇心を持って耳を傾けた。低音はほどよく締まり、力強さもある。音の分離も良好である。古いSonus faberと比べるとからっとした空気感を感じる。
「しっかりとしている・・・上質感もあり、全体的には柔らかな、優しい表現で、ゆとり感がある・・・」と、ほっとした心情で聴き続けていた。
2時少し前に「OLIMPICA NOVA Ⅴの部」は終了した。2時から3時は、Sonus faberのフラッグシップである「AIDA Ⅱの部」である。駆動するパワーアンプもBurmesterのフラッグシップである「159」に切り替わる。
ノアのスタッフが3名で、OLIMPICA NOVA Ⅴを部屋の脇に片づけて、配線を切り替えた。準備が整って、2時からは「AIDA Ⅱの部」が始まった。