AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

6087:ブース

2022年10月31日 | ノンジャンル

 日曜日ではあったが、今日は午前中に仕事の予定が入っていた。場所は竹橋で、午前中には終わる予定であった。今年の東京インターナショナルオーディオショウは、10月28日から30日まで3日間、東京国際フォーラムで行われることになっていた。「竹橋から有楽町まではとても近いので、今年は行ってみるかな・・・」と思い、スマホで事前に予約した。

 予定通り仕事を午前中で終えた。最寄り駅は竹橋であるが、神田駅にも徒歩でいけるエリアであったので、神田駅に向かった。駅前で昼食を摂った。

 立ち寄ったのは、「徳福 神田店」。ここは「徳島ラーメン」が売りである。しかし、徳島ラーメンと言われても、イメージが浮かばない。豚骨と醬油ベースのコクのあるスープ、太く腰のある麺、甘辛く煮た牛肉が乗っている。しっかりと食べ応えのあるラーメンであった。

 昼食を済ませて、神田から山手線に乗った。会場である東京国際フォーラムは、有楽町駅から歩いてすぐである。建物の中に入ると、まるで巨大な船の内部に入り込んだように思える。独創的な構造をした建物のデザインに圧倒される。

 受付を済ませて、4階へ向かった。数多くのブースが4階~6階に入っている。向かった先は「ノア」のブースである。各ブースでは概ね1時間ごとにスピーカーを入れ替えて、試聴イベントを組んでいる。ノアも1時間ごとにスピーカーを入れ替える予定を組んでいた。

 ノアのブースに着いたのはちょうど午後1時であった。1時から2時までは、スピーカーはSonus faberのOLIMPICA NOVA Ⅴである。ノアのスタッフが進行役を務めて、試聴イベントは始まった。

 椅子は15脚ほど並べられていて、ほぼ埋まっていた。椅子に座って試聴しているのは、私を含め中高年の男性がほとんどあるが、ごく稀に女性が混じる。

 OLIMPICA NOVA Ⅴは、トールボーイタイプのスピーカーである。キャビネットの木目の美しさや、簾状のサランネットなど、Sonus faberらしいデザインはしっかりと継承されていて、大型のトールボーイであるが、落ち着いた感じでインテリアに溶け込むのではないかと思えた。

 クラシックやジャズボーカルなどを中心にCDやレコードを聴いた。駆動するアンプは、ドイツのBurmester製のものである。パワーアンプは「216」という型番のステレオパワーアンプであった。

 「最新のSonus faberってどうなんだろう・・・?」との好奇心を持って耳を傾けた。低音はほどよく締まり、力強さもある。音の分離も良好である。古いSonus faberと比べるとからっとした空気感を感じる。

 「しっかりとしている・・・上質感もあり、全体的には柔らかな、優しい表現で、ゆとり感がある・・・」と、ほっとした心情で聴き続けていた。

 2時少し前に「OLIMPICA NOVA Ⅴの部」は終了した。2時から3時は、Sonus faberのフラッグシップである「AIDA Ⅱの部」である。駆動するパワーアンプもBurmesterのフラッグシップである「159」に切り替わる。

 ノアのスタッフが3名で、OLIMPICA NOVA Ⅴを部屋の脇に片づけて、配線を切り替えた。準備が整って、2時からは「AIDA Ⅱの部」が始まった。

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6086:バーチャル

2022年10月30日 | ノンジャンル

 最近は、ジムに行くと、エアロバイクを漕ぐのではなく、シミュレーションゴルフをすることが多くなった。それはそれでいいことなのではあるが、ロードバイクに関する脚力はどんどんと低下してしまった。

 「ヒルクライムレースも来年の6月までないし、まあいいかな・・・」と思っていたが、最近は「やはりまずいかな・・・」とも思い直している。

 今日は、夕飯を食べた後に「ジムスタ王国」に向かった。シミュレーションゴルフを予約していたのである。3コマ1時間半押さえていた。当初は「練習場モード」を選択することが多かったが、最近は「ラウンドモード」を選択することの方が多くなった。

 18ホールを1時間15分ほどで回った。幾つかあるコースの中から選択したのは「阿蘇スカイブルーリゾート」。シミュレーションゴルフの良いところは、実際のラウンドでは絶対に出ないような良いスコアが出るところである。常に足元はフラットであり、ボールは人口芝の上にあるので、実際のラウンドよりは10以上は良いスコアが出る。

 今日も実際のラウンドでは絶対に出ないような良いスコアで回り終えた。予約していた時間にまだ余裕はあったが、今日は時間を少し余して、シミュレーションゴルフ・ルームを出た。

 自宅に着いて、次はZwiftでロードバイクを漕いだ。こちらも「バーチャル」である。Zwiftを立ち上げて、コースを選択した。選んだのは「WATOPIA」。続いて、「PACE PARTNER」をクリックした。

 いつもは「Coco」を選んでいたが、今日は「Yumi」を選んだ。その名前からすると日本人という設定であろう。設定されている平均パワーウェイトレシオは「2.9」。私の体重に2.9をかけると「188」である。それなりにきつい。

 Cocoと同じようにYumiも青白く半透明に光っている。予想していたとおり190ワットほどで漕ぎ続けないと集団からちぎれてしまう。「結構きついな・・・」と感じながら、クランクを回し続けた。

 「1時間走る・・・」と決めてクランクを回し始めたが30分ほどした時に「脚力が落ちているから1時間はきつい・・・45分ぐらいで止めようかな・・・」とも思い始めた。

 45分経過した時に油断して180ワットぐらいで回していると、集団から切れそうになった。集団から切れると復帰するのはとても難しい。あわてて、パワーを上げて集団に復帰しようとした。

 切れそうになって一旦集団から離れると復帰するには相当なパワーを継続して出さないといけない。どうにかこうにか復帰できた。ほっとしながら1時間経過するまで走った。

 大量の汗が出た。シミュレーションゴルフで18ホール回り、Zwiftで「Yumi」と1時間のバーチャルライド。今日は、どっぷりと「バーチャル」の世界で過ごした。 

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6085:スカルラッティ

2022年10月29日 | ノンジャンル

 ILZE GRAUBINA(1941年11月8日 ~ 2001年1月24日)は、ラトビアのピアニストである。彼女は1964年のヨハン・セバスチャン・バッハ・コンクールで優勝している。

 彼女はメロディアで数枚のLPを残している。そのうちの1枚が、スカルラッティとヘンデルのピアノ曲を収録したものである。そのレコードは、我が家のレコードプレーヤーであるORACLE Delphi 6にたびたび乗せられる。

 そのレコードのA面には、スカルラッティのソナタが6曲入っている。ソビエト時代のビニールは素材の質があまり良くないのか、サーフェスノイズはやや多めである。

 さらに、エンジニアの意図とは思えないのであるが、バランスが結構右に寄っている。そういった欠点があるにはあるが、その演奏は素晴らしく、ついつい手が伸びる。

 1曲目は、スカルラッティのソナタ K.162 L.21 ホ長調である。数多くあるスカルラッティのピアノソナタの中でも人気が高いものである。

 私も個人的にとても好きな曲である。可憐で清楚、きらきらと輝く若々しい生命感が感じられる。彼女の演奏からは、その可憐な曲の背後に忍んでいる神秘的とも言える響きの美しさが如実に感じられる。

 2曲目は、ソナタ K.25 L.481 嬰ヘ短調が続く。こちらは陰影感がぐっと深まる。悲劇的な展開を予測させる雰囲気に空気を一変させる。

 その後も緩急や、明暗のバランスが取れた選曲で幾つかのソナタが続いていく。「珠玉の名曲にして名演・・・」そんなことを思いながら、A面を聴き終えた。

 録音された年代から考えると、イコライザーカーブはRIAAのはずであるが、以前試しにCOLUMBIAに変更してみた。すると響きが豊かになって、その神秘性がぐっと上がったように感じられた。

 「リアルではないかもししれないが、こちらの方が魅惑的に感じられる・・・」と思い、それからこのレコードを聴く際には、イコライザーカーブをCOLUMBIAにしている。

 Zandenのフォノイコライザーは5つのイコライザーカーブを選択できる。イコライザーカーブに関しては「どれが正解か・・・」といった視点で論議されることが多いが、「どれが自分として一番魅力的か・・・」といった視点で選んだ方がいいのであろう。

 オーディオはリアルさを追求するばかりではない。「リアルだ・・・」ということに感動・感銘の源泉を求める人も多いではあろうが、そうでない要素の中にも魅惑的なものが含まれている。

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6084:Ultimate Exceed

2022年10月28日 | ノンジャンル

 日本のカートリッジメーカーであるZYXの製品が新し世代に移行した。従来の世代のものは「Ultimaシリーズ」と命名されて、8種類の製品がラインナップされていたが、新たな世代のものは「Ultimate Exceed シリーズ」となった。

 ZYXのホームページによると、「ZYXは世界で初めて唯一の手段によってワンポイトアースの両出力端子システムを開発し、Ultimate Exceed の全機種に一挙に採用しています」と説明されている。技術的なことはよく分からないが、アースに関して革新的な技術が新たなシリーズには採用されたことが、大きな変更点のようである。

 さらに、その効果として「同一磁場で再生される同質の左右音声は一聴して分かる自然でクリアーな同質音声、まさに求めていた真のアナログ音声です。一例を挙げれば、大太鼓の皮の張りさえも感じる強烈でトランジェントな打音と定位感は圧巻。」と記されている。

 また、新シリーズでは「従来のUltimate シリーズでは基準となるクリスタル銅線によるコイル線以外に金および銀の線材を使用した2種類のエキストラ・バージョンが有りましたが、Ultimate Exceed シリーズでは、それに変わり新たに開発した金と銀の合金線使用タイプの一種としています。合金加工によって線材自体の抵抗値が上がりますが、金と銀個々の特有な良さを合わせ持った繊細にして芳醇、且つ広帯域なサウンドをお楽しみ頂けます」と線材に関する変更のあったことが記されている。

 「一新された新シリーズ・・・どう変わったのか・・・?」ということは従来の「Ultimaシリーズ」のカートリッジを使用している私にとっては、やはり気になるところである。

 そこで、今日は、その新シリーズをいち早く導入されたAさんのお宅を訪問した。Aさんが使われているレコードプレーヤーは、ROKSAN XERXES 10。アームはSME シリーズⅤである。

 AさんはZYXのフラッグシップである「Ultimate  ASTRO」を、ここ数年の間使われてきたが、それを「Ultimate Exceed ASTRO」に変更された。

 早速、様々なレコードを聴かせてもらった。前回の訪問時から比べて、カートリッジ以外にもアクセサリー類に若干の変更もあったので、カートリッジ変更のみの影響ばかりではないかもしれないが、「より生々しい感じがする・・・演奏者の実在感がさらに上がった・・・」という印象を受けた。

 アナログレコードの良いところは、演奏者の存在感といったもの・・・その熱気や息遣い、まさにそこにいるかのような実在感が高い、ということであるが、そのアナログレコードが持つ長所がさらに伸びたという印象であった。

 従来の「Ultimate  ASTRO」も素晴らしいカートリッジだと感じていたが、新シリーズはそれを上回る能力を有していることは確かなようであった。ZYXの主催者である中塚氏は、オルトフォン時代にMC20を開発された方である。ZYXを立ち上げた後も、新たな技術・素材に対する飽くなき探求は継続されていて、その成果が今回の新しいシリーズに結実しているようである。

 「Ultimate Exceed ASTRO・・・良いな・・・確かに・・・」とは思いつつも、「ネックは価格かな・・・」とも感じた。気軽に変えてみようと思える価格ではないのである。それが唯一の欠点か・・・

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6083:週一

2022年10月27日 | ノンジャンル

 東大和市に新たにできた「ジムスタ王国」には、シミュレーションゴルフルームがある。最近はここに週に1,2回来るようになった。外とは隔絶された個室になっているので、周囲の目を一切気にせずに、シミュレーションゴルフを楽しめるのが魅力である。

 今日は仕事を終えてから、ここを訪れた。今日は「ラウンド」する予定でいた。「ラウンド」を選んで、幾つかあるコースの中から「習志野カントリークラブ」を選択した。コンピューターグラフィックスによって、実際のコースが再現されている。

 1番ホールから順番に回っていく。まずはドライバーショットから始まり、アイアンでセカンドショット、アプローチをして、パッティングも実際打つ。それらをコンピューターが解析してボールの行方を大きなスクリーンに映し出す。

 足元は常にフラットであり、なおかつ人口芝の上で打つので、実際のラウンドよりもかなり楽な展開ではあるが、これはこれで結構楽しめる。大きなスクリーンに映し出される映像は結構リアリティーが高く、「ゲーム」としても面白い。

 前半の9ホールを終えた。ここまで約30分ほど。前半は「40」であった。実際のラウンドでは絶対出ないような良いスコアである。「実際のラウンドであれば45~47ぐらいかな・・・」と思いながら、傍らに置かれているソファに座って休憩した。

 その後、後半の9ホールも回った。パッティングに関しては、スクリーンに残り距離やグリーンの傾斜の様子が分かるようになっていて、アナウンスで「かなりスライスするラインです・・・カップ4個分左を狙ってください。下りに気をつけて・・・」などとアドバイスしてくれる。

 そのアドバイスに従って、打つ方向を変えて実際にボールを打つ。ボールは人工芝の上をころころと転がっていく。そのボールの様子をカメラが捉え、コンピューターが瞬時に計算して、予測されたボールの行方をスクリーンに映し出す。どこまで正確なのかは分からないが、スクリーン上のボールの曲がり具合などはそれなりにリアルに感じられる。

 18ホールを回り終えた。後半の9ホールのスコアは「41」。トータルで「81」であった。実際のラウンドでは絶対に出ないようなスコアである。「実際のラウンドよりも10以上は違うかな・・・」とは思ったが、良いスコアだと気分が良い。

 「また来週来よう・・・」と、そんなことを思った。まだ予約していた時間が少し残っていたので、モードを「練習場モード」に切り替えた。「ドライバーレンジ」を選択すると、広い練習場がスクリーンに現れる。

 シミュレーションでのラウンドでは、ドライバーショットが2回大きく右に出てしまったので、ドライバーショットを時間まで練習した。3コマ、1時間半抑えていた時間の5分前になったので、クラブをバッグに納めて、外に出た。

 ここ数年はすっかりと冷め切っていたゴルフ熱であるが、このシミュレーションゴルフのおかげで少しばかり回復してきた。実際のラウンドには月に1回ほど行く。シミュレーションゴルフのようには上手くいかないことは分かっているが、実際のラウンドでも多少は良い影響が出るのかもしれない。

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