AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

3302:Sabrina

2015年09月30日 | ノンジャンル
 Wilson Audioの新製品の名前は「Sabrina」である。Sophiaの下に位置し、Wilso Audioのフロアタイプのスピーカーとしては最も小さなモデルである。

 日本の一般的な広さのリスニングルームには最適のサイズではないであろうかと思われるコンパクトな形状をしている。



 サイズはコンパクトになったが、ぱっと見てすぐにWilson Audioと分かる外観をしている。Wilson Audioのスピーカーを見ていると、やはりどうしてもロボットを連想してしまう。

 「Sabrina」と女性の名前の製品名がつけられているが、すっすっと前に滑らかに滑り出してきて、人工的な合成音声で「何か御用はありませんか・・・?」と女性の声が流れてきそうである。

 輸入代理店の方の説明の後何曲かのデモ演奏が始まった。「Sabrina」は屈託なく、のびのびと音を放出する。

 低域の量感についても不足感を感じさせることはなく、明るめの音色である。鬱屈した陰りのないその音には、その名のとおりアメリカの若くエネルギッシュな女性の感があった。

 次はMSBという高級なDAコンバーターで有名なメーカーのデモが行われた。MSBの創業者が自ら製品の特徴を説明した。

 そしてMSBの二つDAコンバーターの聴き比べが行われた。スピーカーはSabrinaからLumenwhiteの大型のスピーカーに変更された。

 MSBのエントリーモデルである「Analog DAC」で数曲聴いた後、同社のフラッグシップモデルである「Select DAC」に切り替えて、また数曲聴いた。こうやって聴き比べてみると、やはり高級な製品の方が音が良いことがよく分かる。

 Wilson Audioも「Sabrina」の次は「Sophia」、さらにその次は「Sasha」といった具合に、より上級なモデルに切り替えての聴き比べなんかをやってくれたら、きっと面白かっただろうな、と思ったりもした。

 しかし、DAコンバーターを切り替えるのとは違い、Wilson Audioの重量級のスピーカーを入れ替えるのは、相当な重労働であるから、現実的ではないのかもしれない。

 結局、アクシスのブースで1時間ほどを過ごして、東京インターナショナルオーディオショウの会場を後にした。

 オーディオに入り込むようになった2006年から4年ほどは毎年訪れていたが、その後5年ほどは全く足が遠のいていた。随分久しぶりに訪れた東京インターナショナルオーディオショウは、やはり以前と変わらず、華やかで、きらびやかな世界であった。
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3301:Magne

2015年09月29日 | ノンジャンル


 ラックの最上部にbergmann Magneは鎮座していた。躯体は思っていたよりもがっしりとしていて、筋肉質な感じでもある。

 やはりなんといっても目を引くのがそのアームである。リニアトラッキングアーム独特のメカニックな形状をしている。

 リニアトラッキングアームは、すべてが直線と直角で構成されていて、そしてその動きも直線である。そこには曲線の入り込む余地がなく、なんだか理路整然としている感がある。



 リニアトラッキングアームは、はるか昔日本でもオーディオが隆盛を極めていた1970年代後半には日本製のレコードプレーヤーでも結構採用されたことがある。



 その代表例がパイオニア製のPL-1である。アーム自体がレールの上を真横に進んで行くような形状をしている。

 パイオニアだけでなく、この時代は各メーカーからリニアトラッキングアームを採用したレコードプレーヤーが出された。

 日本製で最も古いものはテクニクスの100Pである。1966年の発売であるので結構その歴史は古い。

 この100Pなど、1960年代特有の優雅で繊細なデザインをしている。この時代に「グッドデザイン賞」があったがどうかは不明であるが、個人的にはその賞をささげたい気がする。



 Magneのリニアトラッキングアームは比較的シンプルな形状をしている。なんだかすっとした形状で、重々しいメカニカル感はない。

 モダンアートのような洗練さを身に纏っているのが特徴である。レコードプレーヤー全体の構成もシンプルでプレーンである。

 デンマークは、デザイン性に優れた家具などで有名であるが、そういったデザインセンスの高い家具に共通するテイストである。

 オーディオ評論家のよる講演会の後、しばらくしてからWilson Audioの新製品のデモ演奏をするとのことであったので、用意されていた椅子に座った。
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3300:Lumenwhite

2015年09月28日 | ノンジャンル
 有楽町駅について、東京インターナショナルオーディオショウが行われている東京国際フォーラムに向かった。

 まずはガラス棟と呼ばれる船のような流線型の形をした特徴的な建物の中へ入っていった。そこで、受付を済ませると、首からかける形のカードとパンフレットをくれた。

 そのガラス棟がメイン会場であり、数多くの輸入代理店やメーカーが各々ブースを構えて、多くのきらびやかで高価な製品を展示している。

 時間が十分にあれば、主だった輸入代理店のブースを回って、そういたキラキラと輝くハイエンドオーディオ機器で目の保養をすることもできたが、着いた時にはすでに3時を回っていたので、あれこれ回ることははなから諦めて、メイン会場であるガラス棟ではなく、サブ会場であるD棟の5階へ向かった。

 このD棟の5階に、アクシスのブースが設えてある。そこへ向かった。着いた時にはちょうどオーディオ評論家による講演会が行われていた。

 その講演会の間は、用意された席はすべて埋まりさらにその後方に立って聞いている人がずらっと並んでいた。

 講演会は普通1時間行われる。そこに展示されているオーディオ製品を説明しながら、用意してあるディスクをかけたりするのである。

 講演会は終わる直前の頃合いのようであった。ちょうど目にしたいと思って来たレコードプレーヤーがレコードを奏でていた。

 スピーカーはlumen whiteのwhite light anniversaryである。後ろに向かて滑らかに収束する特徴的な形態をしたスピーカーである。メイプルのキャビネットに白いユニットが綺麗に並んでいた。

 そのスピーカーの間に設置されているAyre製のモノブロックアンプで駆動されているようであった。

 人垣の後ろから覗くようにして、それらの製品を目にしながら、2曲ほどのレコード演奏を耳にしていた。

 会場はとても広く天井も高い。一般的なリスニングルーム環境とは天と地ほども違うので、ここで聴ける音が参考になるとも思われないが、やはりハイエンドオーディオらしいきらびやかな音が流れていた。

 オーディオ評論家による講演会が終わると、会場を埋め尽くす感があった人々は潮が引くようにすっといなくなった。

 人が少なくなったので、オーディオ機器が設置されている場所へ向かった。そこには特徴的なアームを装着したレコードプレーヤーがあった。

デンマークのbergmann製のMagneである。思っていたよりも大きかった。横幅は50cmほどはあるのではないであろうか。結構がっしり感がある。
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3299:有楽町

2015年09月27日 | ノンジャンル
 朝の6時10分に目が覚めた。いつものようにサイクルウェアに着替えた。朝食を摂りながら、リビングの掃出し窓を開けて外の様子を窺った。

 「あれ、雨か・・・」庭のウッドデッキの表面が濡れていた。空を見上げると灰色の雲に覆われていた。

 全く予想していなかった。数日前の天気予報では「日曜日は天気が良いでしょう・・・」と伝えられていたからである。

 雨と言っても本降りのそれではない。霧雨のような小さな粒の雨がさっと降っているのである。目を凝らさないと雨粒が確認できないほどであった。

 「今日はどうだろう・・・中止だろうか・・・」

 と思って、スマホで「Twitter」を確認した。チームの連絡事項はTwitterで流れてくる。

 すると「もう少し様子を見ましょう・・・」とのことであった。

 ロードバイクのタイヤに空気を入れて、ボトルに「クエン酸&BCAA」の粉末を溶かし、準備は万端に整えておいた。

 「早く起きた朝は・・・」をテレビで観ながら、時折スマホを確認した。いつもは7時になったら自宅を後にする。「早く起きた朝は・・・」が終わる頃合いに「じゃあ、行くか・・・」とソファから腰を上げるのが常である。

 その「早く起きた朝は・・・」がそろそろ終盤にさしかかった頃に、Twitterに「午前中は雨雲が残るという予報なので、残念ですが中止にします。」との連絡が入った。

 「中止か・・・」

 肩からふっと力が抜けた。もう一度窓から外を眺めた。細かな雨がはらはらと落ちてきていた。

 「走れない雨ではないけど・・・」と単独で近場を走ろうかと思った。すると妻が起きだして1階に下りてきた。

 「自転車、中止みたい・・・」と呟くと、妻は「ちょうど良かった・・・じゃあ、体育祭、一緒に行ってね・・・」と頼まれた。

 今日は下の娘の体育祭があった。娘の学校に行くのは随分久しぶりである。車で向かった。学校に行く途中は、まだ雨が残っていた。
 
 しかし、学校の近くのコインパーキングに車を停める頃には雨は止んだ。学校に着くとすでに体育祭は始まっていた。

 娘の出番は4回あるようである。午前中に3回、午後に1回とのことであったので、「午前中見て、ビデオで一通り撮影したら、昼食をどこかでとって、帰ろうと・・・」と提案した。

 雨は再び降ることなく、久しぶりに娘の体育祭の様子をビデオで納めた。広い校庭の芝生エリアに敷物を敷いて、ゆったりとした時間を過ごした。

 午前中を体育祭を眺めて過ごしてから、学校の近くの「レッド・ロブスター」でランチをとって、妻を自宅まで送った。そのまま、引き返して事務所の駐車場に車を停めた。少し歩いて国分寺駅からJR中央線に乗った。

 「3時過ぎには着けるかな・・・5年ぶりだよな・・・いや、6年ぶりだっけ・・・」そんなことを思いながら、有楽町を目指した。神田で乗り換えれば、有楽町はすぐである。
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3298:東京インターナショナルオーディオショウ

2015年09月26日 | ノンジャンル
 東京インターナショナルオーディオショウが、9月25日(金)、26日(土)、27日(日)の三日間、東京国際フォーラムで開催されている。

 東京インターナショナルオーディオショウにはもう5年ほど行っていない。リスニングルームに半世紀以上も前に製造されたヴィンテージ機器が居並ぶようになった頃合いから、最新鋭のハイエンドオーディオ機器には関心がほとんど持てなくなったからである。

 オーディオを趣味とするようになった2006年頃には、東京インターナショナルオーディオショウで展示されているような高価で高性能な最新鋭オーディオ機器に憧れて、オーディオに入り込んでいったのに、随分と嗜好性が変わってしまったものである。

 ほとんど興味の対象外となってしまったハイエンド機器ではるあるが、唯一、関心と興味を持てる分野が一つある。それは、レコードプレーヤーである。

 レコードプレーヤーは多くの海外ブランドが今でも新製品を開発している。そして、そういった海外のハイエンドレコードプレーヤーが日本にも紹介される機会がここ最近増えてきているのである。

 つい最近も、たまたま本屋で手に取った「analog」で紹介されていたbergmann audioのMagneに目が留まった。リニアトラッキングアームを採用した近未来的な造形美を誇る最新鋭のレコードプレーヤーである。そのリニアトラッキングアームが実にアートしている。

 このレコードプレーヤーなどは、出来たら現物を一度見てみたいものだと思った。アクシスが扱っているので、東京インターナショナルオーディオショウのアクシスのブースに行けば、このレコードプレーヤーはきっと展示しているはずである。さらに、時間帯が上手く合えば演奏している所も聴けるかもしれない。

 このレコードプレーヤーを見るためだけでも、5年ぶりに東京インターナショナルオーディオショウに出向いてみようかとも思った。

 明日の天気は良さそうである。天気が良ければ当然ロードバイクに跨って100Kmほど走ることになる。家に帰りつくのは2時過ぎ・・・シャワーを浴びて小休止したら3時を回る。

 東京インターナショナルオーディオオショウの最終日は確か5時には終わってしまう。有楽町まで自宅から1時間半ほどかかることを考えれば、着くのは4時半ごろ・・・となると頭にふと浮かんだこのプランは、あまり現実味のないものなのかもしれない。
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