AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

5995:ペーパーナイフチェア

2022年07月31日 | ノンジャンル

 オーレ・ヴァンシャーがデザインしたイージーチェアは、他の二つのイージーチェアに比べて座面の高さが若干高い。これをリスニングポイントに設置してオーディオシステムの音を聴くと、やや音域バランスが高域寄りになる。

 カイ・クリスチャンセンがデザインしたイージーチェアとアルネ・ボッターがデザインしたイージーチェアの座面の高さはほぼ同じであるが、カイ・クリスチャンセンのイージーチェアの方がクッションの厚みがあり、実際に座ると沈み込みがあるので、耳の位置は若干低くなる。

 耳の位置が低いと音域バランスが若干低域寄りになる。低域寄りのバランスの方がどちらかというと安定感が感じられるので、カイ・クリスチャンセンのイージーチェアをリスニングポイントに現在は設置している。

 カイ・クリスチャンセンのデザインしたイージーチェアのひじ掛け部分の形状は、ペーパーナイフに似ている。そのためこのモデルは「ペーパーナイフチェア」と呼ばれている。カイ・クリスチャンセン がペーパーナイフチェアをデザインしたのは1957年のことである。この時代にデンマークでデザインされ製造されたイージーチェアは、その多くがとても美しく穏やかな表情をしている。そして、現代においても古さを全く感じさせない。

 今日は、我が家に来ていただいたgenmiさんに、その「ペーパーナイフチェア」に座っていただいた。我が家のリスニングルームは、TANNOY GRFが横須賀市のK氏のもとに旅立っていったので、その様相がすっかりと変わっていた。

 「随分と変わりましたね・・・ラックの位置も右側からセンターになっていますし・・・」と、genmiさんは、前回来ていただいた時とすっかりとその様相が変わっていたので、少々驚かれたようであった。

 TANNOY GRFがなくなった後は、後方空間がフリーとなったので、スピーカー位置を様々に検証してみた。後方の壁に近づけて内振りを付けないセッティングなども検証した結果、従前GRFがあった時のセッティングに比較的近い位置に落ち着いた。

 そのためスピーカー後方にかなり広いフリー空間が確保できた。その空間ができたので、リスニングポイントの右側面にあった3台のYAMAHA GTラックをセンター設置に切り替えてみた。視覚的にはセンターラック方式の方が落ち着く感じがあったので、このセッティングとなった。

 genmiさんのリスニングルームと我が家のリスニングルームには共通点が二つある。一つはニアフィールドリスニングであるという点と、もう一つは使っているスピーカーが小型の2ウェイスピーカーであるという点である。

 小型2ウェイスピーカーという共通点はあっても、genmiさんがお使いのB&W  805SDと、我が家のSonus Faber Guarneri Mementoでは、その持っている個性が当然違う。また送り出しに関して、我が家は少々時代遅れ的な感もあるCDプレーヤーとレコードプレーヤーが併存しているのに対して、genmiさんは最新型のPCオーディオである。

 我が家でのOFF会では、クラシック、それもヴァイオリンなどの弦楽器ものばかりかけてしまう傾向があるので、今日はジャンルも含めて、CDとレコードの比率もなるべくバランスを取って、曲を選択するように心がけた。

 まずはCDで女性ボーカルを聴いていただいた。先日、genmiさんのお宅でも聴かせていただいたKOKIAの「ありがとう」と「歌う人」と聴いた。さらにもう1曲、同じCDから「The Power of Smile」も追加で選曲した。その後は、アナログ・・・スザーネ・ラウテンバッハのヴィオリンでビーバーのヴァイオリンソナタ・・・今日はそういた感じで振り幅をつけながら極力偏らない選曲を心掛けた。

 我が家のオーディオシステムは「第3期」に完全に移行した。第1期の「German Physiks時代」、第2期の「TANNOY時代」を経て、第3期は「Sonus Faber時代」である。今日は「第3期」に入ってから初めてとなるOFF会であったが、どうにか無事に終えることができて、ほっとした。

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5994:Model125

2022年07月30日 | ノンジャンル

 Sonus FaberのGuarneri Mementoを駆動しているパワーアンプは、Jeff RowlandのModel2である。1994年の発売であるから30年近く前の製品ということになる。

 しかし、この世代の製品からJeff Rowlandは現在の製品まで引き継がれている銀色に波打つように輝く独特の意匠のフロントパネルを採用し始めたので、それほどまでに古さを感じさせない。

 Jeff Rowlandのアイコンにもなっているこの美しく輝くフロントパネルについて、取扱説明書には「フロントパネルはダイヤモンド・カッティングツールで削り出されています。このユニークな工程は、美しく魅力的な製品をお届けするために、長年の研究、試行によって完成されたものです。」と記されていた。

 また、そのフロントパネルの手入れに関しては、同じく取扱説明書に「フロントパネルのお手入れには、水またはオイルベースの家具用クリーナーを使用します。必ず柔らかい綿の布につけてから拭いてください。フロントパネルは非常に繊細な仕上がりですので、他のもので拭いた場合、目立つ傷がつく可能性があります。」との注意書きがあった。

 前オーナーは、この注意書きを正しく守っていたようである。相当な年数を経ているはずのModel2のフロントパネルには、くすみや傷がまったく見当たらない。

 私も柔らかいソフトクロスにピアノ用のクリーナーを少量つけて時折磨き込む。その光沢は見る者の心を癒す効果があるような気がするのであるが、気のせいかもしれない。

 現在のJeff Rowlandのパワーアンプのラインナップは、Model125、Model625 SⅡ、そしてModel725の3種類である。エントリーモデルであるModel125はとてもコンパクトなサイズのパワーアンプである。

 その3サイズはW348xH68xD190mmであり、我が家のModel2よりも二回りほど小さくなる。もしも、Model2が壊れてしまって修理もできないというような事態に陥った場合、(おそらく次も中古のパワーアンプを購入するであろうが、)新品のJeff Rowlandのパワーアンプで価格的に購入可能なのは、Model125ということになる。

 サイズ的にはModel2に近いステレオパワーアンプであるModel625 SⅡになると、価格が一気に非現実的なエリアに突入するのである。Model125であれば、税抜き価格560,000円であり、入手可能な範囲に収まっている。

 Model125の前身は、Model 102 Sであった。Model 102 SはModel125とほぼ同じサイズであり、コンパクトであった。価格は税抜きで340,000円であった。「そうか・・・改めてこうやってみてみると、最近のハイエンドオーディオ機器の価格上昇率の凄さが分かってくるな・・・」とも感じた。

 「やはり、もしもの時のために、程度の良いModel2が中古市場に出たらキープしておこうかな・・・」とも思ったりしている。中古市場に出ると20万円から25万円ぐらいの価格で現在は入手できる。ただし、フロントパネルにくすみや傷がないものとなるとなかなか出てこないので、気長に探すしかないようである。

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5993:ブルーとグリーン

2022年07月29日 | ノンジャンル

 アルファロメオのトナーレがヨーロッパで7月より発売が開始された。日本への導入は年内ぎりぎりに間に合うかもしれないといった状況である。YouTubeでも、既にその動画が相当数アップされている。

 トナーレの3サイズは全長:4.53m、全幅:1.84m、全高:1.6mである。比較的コンパクトなサイズのSUVであり、日本の道路事情を考慮するとジャストサイズと言える。

 BMWならばX1、AUDIならQ3、Mercedes-BenzならGLAが直接的なライバルということになる。私が現在乗っているBMW iX3に比べると一回りコンパクトになる。

 「コンパクトSUV」は、日本で今最もヒットする可能性の高い分野であろう。ドイツ勢以外にも、フランス勢のプジョー、シトロエン、ルノーも魅力的なモデルを揃えている。国産車も充実している。今年の秋から販売が開始される予定のホンダ ZR-Vなどもかなり良いモデルである。

 アルファ・ロメオは指名買いするファンが多いブランドである。そのブランドが持つ輝かしい歴史やその美しいデザインに対して熱烈なファンが存在するのがその理由である。

 トナーレは、アルファ・ロメオが有する輝かし過去の名車のデザインエッセンスを上手く取り入れながらも、レトロではなく、新鮮でモダンな造形にまとめているように思える。

 改めてYouTubeで、CM用のイメージ動画を観ていると、「やはりイタリア人はデザインセンスが素晴らしいな・・・滑らかで艶やか・・・コンパクトSUVには優れたデザインのモデルが多いが、トナーレはその中でも頭一つ抜け出ているように思えてしまう・・・」と感じた。

 そのイメージ動画の中では、鮮やかなブルーのカラーを纏った車体と、「レーシンググリーン」とでも評すべきか、これまた印象的なグリーンのカラーの車体も使われていた。

 どうやらトナーレのイメージカラーはブルーとグリーンであるようである。「ブルーも素晴らしいが、このグリーンも深いな・・・」と思いながら、そのグリーンのトナーレをしげしげと見入っていた。

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5992:解放感

2022年07月28日 | ノンジャンル

 家族LINEには「子供たちはリニューアルした清川に行きたいと言っています。朝食はみな遅くに食べたので、2時までに帰ってきて、昼食に連れて行ってください。」と妻からのメッセージが入っていた。

 「2時までに家に着いて、そこからリニューアルした清川に行くとすると、蕎麦も食べることになるから、ここでは軽めにしておいた方がいいか・・・」と思った。そこで夏季限定の素麺を頼んだ。「清川」は家族でよく行く蕎麦屋である。内装工事のため最近1ケ月程休んでいた。

 奥村茶屋の中は風が爽やかに通り抜けていた。標高が高いので気温もそれほどに高くない。涼しくて心地いい。さらに冷たい素麺を食して涼を得た。「夏のひと時の涼」を堪能した後に、帰路につくことになった。

 8台のロードバイクは隊列を形成して正丸峠を下り、短い山伏峠の上り返しをこなしてから、名郷へ向けて山伏峠の峠道を下っていった。下っていくと結構な数の上ってくるローディーとすれ違った。やはり、ここは人気のある峠である。

 名郷まで下り切って、その先の新井不動尊に立ち寄った。不動尊の隣の滝から引いた豊富な湧水は、流し台のホースから勢いよく流れ出ている。この冷たい水をボトルに詰めた。

 その後、名栗川に沿って続く道を走った。緩やかな下り基調の道を8両編成のトレインは快速で走った。帰路では小沢峠を越えることになった。ただし小沢峠を越えるとついてくることが多いオプションの「バーディー坂」は今日はパスすることになった。

 順調に走っていくと小沢峠に向かう交差点にさしかかった。その交差点を右折すると道は上り始める。小沢峠は距離は短めであるが、斜度はしっかりとしている。午後になると気温はやはり上がってきていたので、ここも無理をせずに200ワットほどの出力でゆっくりと走った。

 小沢トンネルの入口がゴールである。トンネルの入口の前で一旦止まった。全員が上り終えたところで小沢トンネルを潜り抜け、トンネルの向こう側にある小沢峠の石碑の前で記念撮影をした。

 帰路にはもう1箇所、頑張りどころがある。笹仁田峠である。そこへ向かってトレインは走り始めた。太陽は雲の合間から顔を出し始めていた。「やはり、結構暑くなってきたな・・・」と思いながら走り続け、笹仁田峠に達した。

 笹仁田峠は緩やかな斜度である。なので、結構な高速バトルになる。距離は1kmほどで短い。ペダルを回すペースを上げていって、最後に斜度が上がるエリアではダンシングで軽めのスパートをした。かなり息が切れた。

 これで今日のヒルクライム全てが完了した。惰性で向こう側へ下っていって、ファミリーマートで少し休息した。冷たい飲みもので喉を潤した。この後チームで、「清水牧場 WESTLAND FARM」に立ち寄ることになった。東京都最大の牧場「清水牧場」の新鮮な生乳を使用したジェラートが人気のショップで、この時期は家族連れで賑わう。

 しかし、私は2時までに自宅に帰り着く必要があったので、ジェラートはパスして帰路を急ぐことになった。同様に帰路を急ぐメンバー一人と一緒に清水牧場の前でチームの隊列から離れて、岩蔵街道を先に進んだ。太陽は今や遮るものがなくなったのでほぼ100%の光を道に照射していた。

 岩蔵街道を走り切り、青梅街道に入った。2台のロードバイクはその古い街道を順調に走っていった。芋窪街道との交差点で一緒に走ってきたメンバーが右折した。私は一人になって、まっすぐに青梅街道を走った。

 午後2時前には自宅に帰り着くことができた。熱を持った体を急速に冷やすために冷たいシャワーを浴びた。急速に冷却された体は、疲労感が蓄積してはいたが、ロングライドを終えた解放感に覆われていた。

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5991:峠道

2022年07月27日 | ノンジャンル

 名郷で一息入れてから、ヒルクライムを開始することになった。山伏峠の上りは約4kmである。山伏峠を上り切った後はしばし下り、正丸峠へ向かって右折する。1kmほど上るとゴールである。

 「今日も無理をせずに200ワットを少し超えるくらいのパワーでイーブン走行しよう・・・」と、思いながら走り始めた。一人のメンバーがスタート直後から速めのペースで走ってくれたので、そのペースに合わせてクランクを回した。

 サイコンに表示される「10秒平均パワー」が200~220ワットの範囲に収まるようにペースを調整して走っていった。やがて他のメンバーはペースを上げて前に出ていく。その背中を見送りながら、私はイーブンペースで上り続けた。

 山伏峠は激坂エリアはないが、2箇所ほど10%ほどの斜度のエリアがある。その斜度が厳しくなるエリアを抜けると、サイコンのパワーの数値はじりじりと下がってくる。パワーは抑えめに走ってきたが、結構脚にきていた。

 Mt.富士ヒルクライムが終わってからは、ジムでのトレーニングは軽めの負荷のものしか行っていなかった。「乗鞍ヒルクライムまで1ケ月になったから、トレーニングの負荷を上げていかないと・・・」と思いながら、全然パワーが上がらないエンジンをどうにかこうにか回しながら、山伏峠を越えた。

 山伏峠を上り切ると、その向こう側へ500mほど下る。短い時間であるが、上りでは強敵であった重力が味方についてくれる。何度かカーブを曲がりながら下っていった。

 そして、正丸峠に向かう道に入るため、ほぼ直角に右折した。道は上りに転じる。正丸峠の頂上は1kmと少し上った先にある。斜度は緩めである。道が結構荒れていて、ロードバイクがガタガタと振動する。

 引き続き200ワットを少し超えるくらいの出力を維持しながら、峠道を走り続けた。負荷は高くはない。一定の負荷で残りの行程をこなしていくと、ようやくゴール地点が視界に入ってきた。少し出力を上げて、ゴールした。

 LOOK 785 HUEZ RSを正丸峠の道標に立てかけてスマホで写真を撮った。その後奥村茶屋の手前に設置されているサイクルラックにロードバイクをかけて、休息した。

 メンバー全員が上り終えた後に、恒例の記念撮影を済ませた。今日のランチは奥村茶屋で食べる予定となっていた。奥村茶屋は最近リニューアルされた。それに合わせてメニューも改められた。

 メニューが増えたので、選択肢が多くなった。以前であれば「正丸丼」の一択という感じであったが、今日は色々と目移りした。「どうしよう・・・夏季限定の冷たい素麺もいいな・・・」と思いながら、しばしの時間逡巡していた。

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