原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

“喋らない夫”?? 私など理想的だけど…

2024年08月03日 | 人間関係
 2024.08.03付朝日新聞別刷「悩みのるつぼ」の相談は、60代男性による「妻が『喋らない』と非難」だった。


 早速、相談内容を以下に要約引用しよう。

 妻は50代、私は60代。 私が確かにあまりしゃべらないほうではあるが、妻から「しゃべらないのでつらい。避けられている」と言われ、困っている。
 自分としては妻を避けていることはなく、またできる範囲で会話をしているつもりだ。 ところが妻曰く、「食事中に会話が無い。外食でも黙っている」「食事が終るとそそくさと何処かへ行く。そのようなしぐさも嫌だ」とのこと。 普段は問題ないが、何かのきっかけで爆発し、「なんでしゃべらないの。何で避けてるの」と私への非難が始まる。
 私(相談者)が感じるところでは、むしろ私自身はしゃべっているが、妻からの反応が少ないような気がしている。 また、食事の片づけなどがあって席を立つのはしょうがないとも思っている。
 妻の父はよくしゃべる人だったので、それを望んでいるのかもしれない。 ただ、会話能力は人それぞれ違うので、それを望むのはどうなのかと…。 また妻には受け身ではなく、自分から喋るようになって欲しいが、それも難しそう。 どうすれば良いか分からない。

 (以上、朝日新聞「悩みのるつぼ」相談内容を要約引用したもの。)



 原左都子の私事に入ろう。

 この私の子ども時代は、「大人しい(要するに“口数が少ない”)子」と周囲から評価を受けることが多い子供だった。

 確かに、自分自身もそれを認めるのだが。 その要因は、おそらく父親にあったのではないかと分析する。
 とにかく我が父親(69歳にて死去)が、静寂を好む人間だった。 それ故にそれが幼少の我が子であろうが、はしゃいだり、暴れたり、大声を出したり、口数が多っかたりする事態を嫌っていて。 それを家庭内で少しでもすると必ずや叱咤され、静かにするように指導されたものだ。 
 (そんな家庭内で育った私も、実はその時の習慣が我が体内に根付いてしまっているのか、周囲が意味なく騒いだり、暴れたりする環境を嫌って育ったと言える。 今尚その習慣が我が根底に残っていて、例えば、うるさいテレビ番組や喧騒をとことん嫌う性分だ!!)

 この私の現在の生活を省みるに、良き亭主や娘に恵まれていると好評価できそうだ。
 見合い・晩婚にて知り合った亭主だが、とにかく現在に至るまで、会話の相性に関しては何の不自由も違和感も無いと言える。 何と申しますか、これおそらく「見合い晩婚」がもたらした最高のメリットではないだろうか!?!?!
 とにかく、晩婚当初から会話の話題のズレがまるで皆無なのだ!! 
 お互いの専門は異なる(私の専門は「医学」「教育」方面、亭主の専門は「物理学」)なのであるが、それに行き着く過程に励んだ学問(「哲学」「数学」等々)の経験が一致していると言えよう。

 我が一人娘に関しても、おそらくそんな両親の学術環境下で育ったことがプラスとなったと私は判断するが。 
 3人で暮らしていた時の3者間での違和感も何ら無かったと結論づけられそうだ。 
 (と言いつつ娘は一人暮らしを始めて2年が経過したが、今尚定期的に我が家を自主的に訪れるため、問題は無いと判断可能だろう。)



 朝日新聞「悩みのるつぼ」に話題を戻そう。

 相談者である夫氏も 60代にもなって妻から「しゃべらない」と非難される実態は、さぞやお辛いことであろう。
 相談内容を読むと、妻が言うには「なんでしゃべらないの? なんで避けてるの?」と責められるとの実態…

 これ、もしも原左都子が逆の立場であり、年老いた夫側から「なんでお前はしゃべらないのだ!」と日々責められたとして…
 実際、現在に至っては日々(夫婦共通の有用な発言を!)喋りまくっている我が身にして、それは全くあり得ない話だなあ。


 「悩みのるつぼ」相談者の妻の如くの相手を結婚対象としなかった事実こそを幸せと感じてしまう。 
 としか言いようが無い相談内容だ… 😱 😭 


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