原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

義母の認知症が元で、私の“腹の虫”が収まらない事件発生!

2022年08月13日 | その他オピニオン
 今朝9時頃の事だ。

 我が家の電話が、高齢者施設に暮らす認知症の義母の名を告げる。
 義母は極度の難聴でもあり特に電話では私の声が聞こえない、と訴えるため、義母からの電話には息子である我が亭主が出る取り決めをしている。

 それにしても、亭主とて認知症かつ難聴を抱える義母との電話での会話にはいつも難義させられるため。 2日前に義母の施設を訪ねた際に義母には、「なるべく電話連絡は控え、施設からの伝言でお願いしたい」と念を押したばかりだ。


 亭主が自室の電話子機で出た義母からの受話器を私の処へ持ってきて言うには。
 「義母がどうしても〇子(私の事)に電話を代わって欲しいと言うので、出てやってくれないか?」
 既に苛つく私が、「電話を代わったって、義母には私の声は聞き取れないよ!」と亭主と押し問答しつつも、義母からの電話に出た。

 そうしたところ、義母が嫁の私宛に何を訴えてきたのかと言うと。

 「あのねえ、〇子さん。 私は先日自室のトイレでお漏らしをしてしまって、スカートもトイレの床も汚してしまったの。(その話は、先日施設を訪ねた際に義母から既に聞いている。) 困ってすぐに施設のスタッフさんを呼んだのよ。 そしたら綺麗に掃除をして下さったので、お礼に千円札を渡そうとしたら、どうしても受け取ってくれないの。(義母の施設内では、入居者とスタッフの金銭のやり取りは禁止されている。) そこで考えたのだけど、そのスタッフさんに3,4歳の娘さんがいるから、その娘さんが持てそうな可愛いバッグでも買って施設へ送ってくれる?」

 この種の話は、今に始まった事ではない。 
 とにかく施設内でお世話になったスタッフの皆さんに、昔から“カネを握らせる”癖のある義母であり、それをすんなり受け取って下さるとそれで一件落着なのだが… (意外と素直に受け取って下さるスタッフも多いそうだ。)😖 
 ところが、どうしても真面目なスタッフさんがいるとこういう事態と相成る。

 結果としてやむを得ず嫁の私がネット通販にて適当な商品を捜して、早速施設に住む義母宛に送る手配をしておいた。 (結果としてスタッフに直接千円札を握らせるよりも、ずっと高額の負担となった。😵  いくら相手が子どもと言えども、商品でお礼をするとなると粗末な物は選べないものだ…)


 今日は朝からこの事件が腹立たしくてしょうがない私なのだが。😡 
 
 私の怒りの理由を分析すると。

 まず、どうして義母はその依頼を自分の実の息子である亭主に直接しないで、わざわざ電話を代わって嫁の私にさせるのか!?! との点だ。
 これ、完璧に義母の「男尊女卑思想」に基づくものと私は分析する。
 そういう業務とは男がやる事では無くて女の嫁の仕事、との定義が義母の脳裏に燦然と存在する様子だ。

 話を元に戻して。
 義母とは、昔から“家事”が嫌いな人種である。 料理のみはしていたようだが、私は義母と同じ屋根の下(とは言えども玄関は別で部屋も完全独立だったが)に住んだ半年間の間に、義母が掃除をする姿を見たためしが無いし、洗濯物が庭に干されているのを見たのは2度程だ。(義母の口癖は、「埃で病気になる人はいない」、だった。 アレルギー性鼻炎のある私など、埃こそ大敵なのに…) 
 現在の義母の施設は、掃除・洗濯の100%をスタッフが施してくれるシステムである。 それに甘え切っていて、入居者はそれをしてもらうのが当然の権利だ、と平然としていられる人種である。
 今回のようにトイレで粗相をしたような場合、まず羞恥心のある人間ならば、そんな恥ずかしい事態が他者にバレないよう急いで自分で後始末するであろうに。 ところが、義母はそうではなかった。認知症故というよりも、これは元々の義母の特質と私は判断する。  ただ、そのお礼はしたいと考えたのだろう。ところが金銭は受け取ってくれないので物品で返そうと考えた訳だ。


 それをするのに、嫁の私を使うとは何事か!?! と朝から怒り心頭という訳だ。

 よその家のお嫁さんは、こういう場面では素直に義母の指示に従うのであろうか?
 確かに私の場合、義母には亭主との晩婚後には、義母に大変お世話になっている。
 結婚直後に晩婚の息子夫婦に当時としては未だ珍しかった“タワーマンション”を、ドーーーーンとプレゼントしてくれたのは義母だ。
 その後も、親族版と友人知人版を分けて2度執り行った「結婚式」のスポンサーも義母だった。 (参考だが、故義父は原家にとって“養子”の存在でした。)


 そんなことを思い起すに、今朝の事件は帳消しにするべきかとも思えてくるが。😜 

 いや、その前に。
 やはり高齢者施設運営者自体が、このような入居者とスタッフ間の金銭や贈り物のやり取りに関して、もっと徹底した規律を設けるべきであろう。
 「金銭や贈り物は禁止!」と言葉だけ発信したところで。 入居者とスタッフが直接接する機会が多い施設内に於いて、これらの慣習が横行してしまう実態を防ぎようがないであろう。

 せめて高齢入居者が別に暮らしている家族(子や嫁や孫)にまで依頼して、入居者が世話になったスタッフへのお礼を家族の金銭的・労働的負担で実行させられるとの事態に関しては。 

 今後高齢者施設自身が主体的に改善を図り、どうか勘弁願いたいものだ。
 (正直言って、入居者の実の子供ならば後々相続等の恩恵もあるのだろうが、嫁の立場って義母に対する仕事ばかりが多かれど不確実性が高いものです… )


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