この原左都子も国立大学医学部パラメディカルコースの出身者であるため、「理系」学部に通った身であると言えるが。
この私が通った理系の 医学部パラメディカルコース には 当時女子学生が多かった記憶がある。
特に看護学部など、学生のほとんどが女子だった記憶がある。
参考だが私が選択した「臨床検査」コースも、当時は女子学生が多かった。 現在に至っては、男子学生が急激に増加している様子のようだが。
高齢域に達して、骨折などしでかして病院入院を経験せざるを得ない私だが。
特に、我が専攻だった「臨床検査技師」分野の男性比率が大幅に上がっている現状に驚かされたりもする。
さて、話題を大学理工学部での「女子枠」設定に戻そう。
早速、2024.06.14付朝日新聞記事「広がる女子枠 その先は」の中から、「『女子枠だから合格』は嫌 就職の姿示して」 より一部を以下に引用しよう。
女子枠の広がりを、高校生や高校側はどう受け止めているのか。
某塾が実施したアンケートによると、回答者約2400人のうち、賛成が65%,
反対が35%だった。 記述欄には「女子の進学の幅が広がる」など歓迎する声の一方、「募集定員を男女で区別することこそが差別」との意見もあった。
高校側の受け止め方も様々。
某私立進学校の教諭は「女子枠だから合格したと思われるのが嫌で女子枠のある大学は受けたくないという生徒もいる」と言う。
生徒の半数以上が理系に進む公立女子の教諭は、「女子は理系と言っても、資格の取れる医学や薬学系への希望が多い。」等々と話す。
女子への理系教育を積極的に採り入れている某私立中高校長は、「大学の理系分野に女子が進学し易い環境が広がることは、生徒にとっても国に取ってもいいこと。 ただ、多くの生徒も保護者も教員も、特に工学系について大学の授業や研究、卒業後の仕事のイメージを持てないのが実情だ。 大学側はどんな研究があるのか、卒業後はどんな職につけるのかをもっと発信して欲しい。」としている。
(以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)
原左都子の私事及び、私見で締めくくろう。
上記引用文内の、某私学高校・校長がおっしゃる通りであろう。
この私が進学先として、医学部パラメディカルコースのひとつである「臨床検査技師」コースを最終的に選択した理由も、当該校長の御意見通りだったものだ。
私の場合は元々 中学生時代から「数学」が得意で、高校進学後は「理系コース」一筋だったのだが。
いざ、大学学部選択段階になって何故「医学部」を専攻したのかと言えば、まさに確実に「国家資格」をゲットできる分野だし、先々の就職が確約されているがごとくの進路先だったが故だ。😠
(いえ、正直言って「工学系」にも興味津々だったものだ。 ただ当時の工学部専攻女子学生とは全体の1%にも満たなかったと記憶しているし。 上述のごとく、工学部にて取得できる明瞭な「資格」が分かりにくかったような記憶もある…??)
そして国立大学医学部に入学した私は、確実に「臨床検査技師」免許を取得後、医学分野で長年活躍を続けることが叶ったとの道程だった。
そんな我が人生を振り返りつつ、再度「理工系学部の女子枠」設置に関して考察してみよう。
そうだなあ。
各大学理工学部がどうしても女子枠を拡大したいのならば。
例えば、卒業後如何なる「資格(できれば国家資格)」を取得可能なのか。
あるいは、その資格の下に世の工業界にてどれ程の輝かしき活躍が可能なのかを、女子高校生に明確に提示することこそが急ぐべく優先課題ではなかろうか?!?
実際問題、この私も遠い過去に工学部の場合それが全く不透明であったからこそ工学部受験は避けて。
それら条件に対する絶対的達成目的感があった「医学部」進学を決定したようなものだ。
今の時代は特に、安易な理由で大学側が「女子枠」拡大を目指すなど危険性のみが大きいのではなかろうか???
理工学分野における「(国家)資格制度」の充実や、業務の明確度を上げる等々の努力を施した後に、その制度を立ち上げても遅くは無かろう。