原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

国力を超えた国防はあり得ない

2022年12月19日 | 時事論評
 昨日公開のエッセイと同趣旨の記事が続くが。



 本日も、朝日新聞2022.12.18付「天声人語」より一部を引用しよう。

 アフガニスタンで3年前に殺された医師の中村哲さんは、武器を手にした人間の弱さと狂気を知り尽くした人だった。 現地で人道支援をしながら幾度も戦闘に巻き込まれたからだろう。
 「『撃つな』という方が勇気が要って、ぶっ放すことは本当に簡単だと思いました」と作家の半藤一利さんとの対談で語っていた。
 日本の防衛政策が大転換することになった。 安保保障関連3文書が閣議決定され、敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有が宣言された。
 専守防衛を揺るがす、何とも危い動きである。 疑念は尽きない。 どんな基準で相手国を攻撃するのか。 専守攻撃にならないよう歯止めはきくのか。 こちらが強めれば、相手も強めるかもしれない。際限なき軍拡競争への懸念もある。防衛費は5年間で1,5倍以上の43兆円にするというが、そんな急増が本当に必要なのか。
 社会保障の予算の伸びは厳しく抑え込まれている。 国力を超えた国防はあり得ない。 防衛費増額を求めて来た人も疑問を呈しており、元自衛隊司令官の幸田洋二さんは本誌の取材に「身の丈をこえたものになっています」
 もっと時間をかけて広範な議論をするべきだったのではないか。 国民に覚悟を求める重大時なのにあまりにも拙速で乱暴な政治である。
 
 (以下略すが、以上朝日新聞2022.12.18付「天声人語」より引用したもの。)



 原左都子の感想に入ろう。

 昨日も、同趣旨の「安保保障関連」の記事を公開したのだが。

 私としては非常に残念なことに、いつものエッセイよりも世の反応が極端に少なかった。😫 

 特に当該goo内においても、いつも我がエッセイ集を贔屓にして下さっている方々の中にも、昨日のエッセイは避けて通られた方々が多発している様子だ。

 goo内ランキングを少し覗いても、上位にランキングしているブログ内に同種のオピニオン記載を見ることは無い。

 もちろんのこと、ブロガーの趣味も志向もそれぞれであるに決まっているし、それを否定する訳も無いのだが…



 それにしても。
 国民個々の今後の命までをも揺るがしかねないニュース報道に対する、国民の皆様の考えや思いを知りたくもある。

 岸田政権の発表に無条件に同意しているのか?
 いや、積極的に本気で同意したいのか??
 そうではないが、底辺国民が少しぐらい騒いでも世は変わらないと諦めているのか?
 ウクライナ情勢や北朝鮮からのミサイル発射に飽き飽きして、ああいう被害や犠牲にはなりたくないから今のうちに「反撃能力」を養いたいのか??


 原左都子の考えは、上記のいずれにも当てはまらない。
 かと言って、この問題に対する自己の確固たるポリシーを確立するまでには未だ至っていないが。
 とにかく、私としては現在朝日新聞が掲げている論調に同意したい思いであることは確かだ。
 
 今後も 事ある毎に、この安保保障関連に関する私論エッセイを述べ続けたいと欲している。


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